データバックアップにおける3つのメリット
データバックアップは、具体的に以下の3つのメリットがあります。
- ●データを失うリスクの軽減
- ●企業の信頼性の向上
- ●データバックアップツールによる効率化
それではみていきましょう。
データを失うリスクの軽減
データバックアップ最大のメリットは、データの消失を防止できるという点です。消失と言うと大げさにも聞こえますが、人的ミスによるデータの破棄や機器の故障による破損、ウイルスへの感染といったトラブルは日々の業務において、さほど珍しいことではありません。
特にデジタル化の進む現代、重要な情報をデジタルデータとして管理しているケースも多く、データの消失は甚大な被害につながる危険性を秘めています。なんらかのトラブルでデータが消えた、破損したといった事態が生じた時に、素早く復旧できるデータバックアップの導入は、経営層のみならず、実際に業務にあたる従業員の安心感にもつながるでしょう。
企業の信頼性の向上
ビジネスにおいて、取引先や顧客からの信頼を得られるか否かは、商談の成否、延いては企業の業績にも影響を及ぼす非常に重要な要素です。データバックアップ環境の整備によりトラブルに備え、安定した企業活動の維持を目指すその姿勢は、取引先や顧客からの信頼性の向上に繋がります。
またバックアップしたデータを遠隔地に保管することは、災害時の業務の継続、速やかな再開にも大きく貢献します。近年注目を集めるBCP(事業継続計画)の強化にもつながり、企業の信頼性のさらなる向上を促すでしょう。
データバックアップツールによる効率の向上
データバックアップは個人使用のPCにおいても推奨されており、OSやアプリケーションにもバックアップ用の機能が備わったものもあります。ただそのカバー範囲は限られており、企業の信頼に関わるビジネスデータの保管という用途では、十分な能力があるとは言えません。
一方、企業向けに提供されているデータバックアップツールには、より強固なバックアップ体制を効率的に確立できる機能が多く提供されています。企業が責任を持ってデータバックアップの導入に着手することで、より効果があり、利便性の高いツールを採用することができます。
企業向けに提供されているデータバックアップ用ツールで期待できる主なメリットには、以下のものが挙げられます。
社員の手間の軽減
PCやサーバといった機器、アプリケーションの数は、ビジネスの拡大や社員数の増加により変化します。部署別、担当者別など個別にバックアップをしている場合、そのすべてに対応するのは大変手間のかかる作業です。
その点バックアップ専用のツールの多くは、あらかじめ設定したスケジュールに沿って自動的にバックアップを行う、統一された管理画面を用いてすべての機器へのバックアップの管理を一括で行えるなど、データバックアップ作業の効率化が図れるよう作られています。
バックアップ・リカバリ時間の短縮化
デジタル化が進むと共に、バックアップが必要なデータの量も増え続けています。データが多いということは、バックアップ用のメディアやストレージへの保存や、トラブル時のリカバリにかかる時間もより長く必要となります。
最新のデータバックアップツールでは、データの容量を圧縮してバックアップする技術やリカバリに要する時間を短縮する技術などが取り入れられ、バックアップ作業にかかる時間の軽減が図られています。また先に挙げた効率化と合わせ、担当者の負担を減らす効果も期待できるでしょう。
漏洩のリスクも軽減できる
データのバックアップには、企業のさまざまな情報が含まれており漏洩するようなことがあれば大変な問題です。
特にバックアップ専用ツールには、データの暗号化やアクセスコントロールなどデータを保護するためのさまざまな機能が搭載され、より高いセキュリティレベルでの管理を実現できます。ぜひこの機会にデータバックアップツール導入を検討してみてはいかがでしょうか?