ECサイト構築システム導入後の5つのステップ
ステップ1. 利用する機能を決定する
はじめに、システムに搭載されている機能を確認し、どれを利用するかを決定します。
ECサイト構築システムの導入方法としてパッケージ型を選んだ場合は、自社で必要な機能を組み込んだ形であることが大半です。一方ASP型の場合は利用するしないに買関わらず多くの機能が搭載されています。いずれの方式で導入したとしても、まずはECサイトのスタートアップ時にどの機能を利用するかを決定します。
例えば、商品管理、顧客管理、メルマガ配信機能、ポイント機能、商品検索、ユーザレビュー、オススメ商品表示などです。スタートアップ時からすべての機能を利用する必要はありませんが、顧客が買い物をしやすいかどうか、自社でしっかり管理していけるかどうかを観点に検討しましょう。
ステップ2. データの連携先を決める
ECサイト構築システムは、顧客が買い物をするWebページのみを作るわけではありません。顧客や受注をトータルで管理する機能を持っています。そのため、顧客情報をすでに持っている場合や、自社で何らかの小売をすでに営んでいる場合、物流・配送など通販の一連の流れと連携を取りたい、など、必要に応じてデータを連携することが可能なシステムもあります。
例えば、実店舗を持っている場合は、実店舗とECサイトで在庫情報を連携すれば、在庫のロスを最小限に抑えることができます。
どのような目的でどのデータを連携するかを決定します。
ステップ3. お店となるWebページのテンプレート作成
次に、売り場となるWebページを作成していきます。まずは商品ごとにページを用意するために、商品情報ページのテンプレートを作成します。同様のデザインで複数のページを作成できるため、時間短縮につなげることができます。
テンプレートは、自社の販売商品を想定して作成します。スマートフォンや携帯などに対応する場合はデバイスごとに準備します。また、会員ランクや顧客グループごとに表示形式を変える場合も同様にそれぞれのテンプレートを作成します。
ステップ4. テンプレートを元に商品ページ・TOPページなどを作成
ステップ3で作成したテンプレートを元に、商品ページを作成していきます。テンプレートをひな形として、商品情報や画像などを流し込んでいく作業です。商品数が多いほど作業負担がかかるため、あらかじめ作業時間を試算し想定しておくことをおすすめします。実店舗などでECサイトのオープン日時を予告する、などの場合に役立ちます。
商品ページの作成と平行して、お店の顔となるTOPページも作成します。
ステップ5. 運用を見据えて管理機能を熟知する
最後に、ECサイトを運用していくにあたって、管理機能を熟知しておきます。
多くのECサイトでは、季節や商品入荷ごとに商品情報ページを新規作成、情報更新などを行います。特に商品の入れ替えや情報更新の頻度が高いECサイトを運営するにあたっては、いかにスムーズに管理業務が行えるかがポイントとなってきます。
最低でも、コンテンツ管理・更新機能、商品管理・更新機能、テンプレートのデザイン管理について、関係者すべてが機能を熟知しておくようにしましょう。
売上を左右するECサイト構築システム導入後の初期設定
ネット通販参入を試みたものの、システムが使いづらくて運用に時間がかかるという声が上がりがちなECサイト構築システム。
システムの多くは高機能なため、機能や操作手順をしっかりと把握しておかなければ、導入したものの使いこなせないといった事態になりかねません。
ECサイト構築の導入を成功に導くには、今回ご紹介した5つのステップを念頭に早くから準備を始めることが大切です。