中国でのファイル転送サービスの課題
ファイル転送はビジネスを行う上で必須のサービスとなっています。大容量のデータを短時間でセキュアに送り、情報共有を可能とします。しかし、中国などの諸外国で、インフラが整備されていないなどの理由でファイル転送に時間がかかってしまうことがあります。
中にはファイル転送をあきらめて、CDやDVDを利用することで、数日かかっているという話もあり、これではスピーディーなビジネス展開は困難です。この問題は、日中間ばかりではなく、中国国内でも指摘されていることです。
また、セキュリティにも不安があります。盗聴を恐れて、テレビ会議システムの使用を禁止したり、グループウェアによる情報共有を制限している企業もあります。
「中国向けファイル転送」の機能
高速な専用線を利用することも考えられますが、これではコストがかかります。これら課題を解決するのが「中国向けファイル転送」サービスです。この「中国向けファイル転送」に搭載されている機能を紹介しましょう。
レジューム機能
ファイル送受信の通信切断時に、途中から再開する機能です。インフラ整備が遅れている中国とのファイル転送では、通信がしばしば切断します。最初から転送をやり直さなければならず、それでも再度切断がないとは限りません。
そのような事態に陥らないために、大容量ファイルを細かく分割して送信したりするため、準備に時間がかかってしまいます。
そこで「中国向けファイル転送」に用意されたのがレジューム機能です。切断された途中から送信が再開され、MBやGBを超える大容量データでも安心して送ることができます。
速度
高速化も「中国向けファイル転送」には欠かせない機能です。この高速化を実現するのが多重通信技術です。複数の回線を束にして、一気に大容量のデータを転送します。既存のHTTP通信に比べて数倍から数十倍の高速転送を可能にしていると発表している製品も登場しています。
セキュリティ機能
セキュリティへの不安も中国とのファイル転送ではよく指摘されています。「中国向けファイル転送」では、ファイル受信用パスワードを送信ごとに個別に自動発行。送信先の指定間違いによる情報漏洩リスクを軽減することができます。
送信先企業(ドメイン)を限定したり、送信した後に取り消しできる機能も搭載されています。もちろん、ログ収集も可能で、いつ、誰が、どこに、どんなファイルを送信したかを監査することも可能です。
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活用するには?中国向けファイル転送サービスの事例
親会社が中国に進出をした建設会社の子会社A社のケースを想定してみましょう。親会社が中国に進出したために、A社でも追随せざるを得なくなりました。この進出で思わぬ課題となったのがCADデータのやり取りでした。
日本で設計して中国拠点に送るのですが、100MBを越えることが珍しくありません。国内では時間を気にせず送信できるのですが、中国へは1時間近くかかります。10回送ると、一日ほとんど転送作業ばかりになって他の仕事ができなくなる始末でした。
そこで導入したのが「中国向けファイル転送」です。「10時間かかっていた転送が数分で終わります。素晴らしいコストパフォーマンスです」とA社では「中国向けファイル転送」の効果を絶賛しています。
中国とのやり取りにおける課題を解決するためには?
「中国向けファイル転送」の登場により、中国とのファイル転送ハードルが下がりました。しかし、まだ「金盾(グレートファイアウォール)」があります。中国が国策として進めているインターネットの検閲制限です。ファイル転送サービスだけでは、ファイルを検閲されるリスクがあります。
ここで、ファイル転送サービスに加え「VPN」を利用することで、安全にファイルを送信することができます。中国にファイル転送を考えている方は、ファイル転送サービスやVPN製品を、無料で資料請求してみてはいかがでしょうか。