IT機器を利用する上で直面する5つの課題
PC、スマートフォンやタブレット、サーバ、プリンタ、ネットワーク機器など、日々の業務ではさまざまなIT機器を活用します。しかしこうしたIT機器を利用する上では、解決すべき課題に直面することも少なくありません。
特に下記5つの課題は、情報セキュリティ上のリスクに直結するため、早期に解決しなければならない一方、解決することの困難な課題でもあります。
- 1. システム障害発生時、原因把握に長時間を要し、迅速に復旧させられない
- 2. ウィルス感染や不正アクセスが発覚しても、対象の端末を特定できない
- 3. 外部の人間による情報漏えいリスクには備えているが、内部の人間に対する備えは不十分
- 4. 業務時間外に発生した障害や、不正アクセスの状況把握と対応開始が遅れる
- 5. 許可されていないソフトウェアを端末に、インストールし利用する社員がいる
それではこれらの課題がどのように解決されるのか、ログ監視システムのメリットと絡めて解説していきます。
1. 障害発生の原因を速やかに突き止めることができる
ログ監視システムは、日々膨大なログデータを蓄積します。また蓄積したログデータから、障害発生時のログをパターン化することも可能です。
したがって、障害が発生した場合にもログデータをもとに迅速に原因を突き止めることができます。つまり速やかにシステムを復旧させることが可能なのです。
2. 問題のある端末やデータを把握できる
ログ監視システムの蓄積するログデータは、システム障害の原因究明のみならずウィルスに感染した端末や、不正アクセスにあった端末やデータを特定する際にも役立ちます。
なぜならウィルス感染や不正アクセスの発生した端末では、通常とは異なる処理が行われログデータ上で異常を検知できる可能性が高いからです。
3. 情報の無断持ち出しなどの内部不正行為を防止できる
ログ監視システムは、端末へのログイン日時や端末上の操作、サーバへのアクセス状況などを詳細に記録します。こうした記録は、万が一トラブルが発生した際の重要な証拠となります。
また、ログ監視システムを導入していることを社内において周知することは、情報の無断持ち出しなどのスパイ行為を抑止することにもつながります。
4. 24時間監視で、トラブルにも迅速に対応できる
ログ監視システムは、原則として365日24時間にわたって対象となる端末を監視し続けます。そのため、業務時間外であってもログの異常を検知し発生したトラブルに対して迅速に対応することができます。
また中にはシステムによる自動監視に加えて、専門スタッフによる有人監視サービスを提供していることもあります。
5. ソフトウェアや機能の利用制限を徹底できる
ログ監視システムの多くは、ソフトウェアや特定機能の利用を制限できる機能を備えています。許可されていないソフトウェアや、機能の利用を示すログを検知した場合には、システム管理者と該当端末のユーザーに対して、その旨を通知します。そのため、ソフトウェアなどの利用制限を徹底することができます。
ログ監視システムの活用でIT機器の課題を克服
このようにログ監視システムは、IT機器の利用におけるさまざまなトラブルを解決するために役立ちます。特に不正アクセスなどの情報資産管理上の課題を克服する上では、ログ監視システムは有効なソリューションとなります。