サイバー攻撃の動向
近年、サイバー攻撃による犯罪は、種類・被害件数とも増加傾向です。20年ほど前は、「愉快犯」的にウィルスをばら撒き、自身の技術力を誇示するような攻撃が主流でしたが、ここ数年は「妨害」目的のサイバー攻撃や、具体的な「金銭(利益)」を目的としたより高度なサイバー攻撃が主流となり、対策を講じていない場合、大きな損害に繋がるケースも出てきています。
インターネットバンキングの不正送金(※1)や、特定企業の情報資産を狙った標的型攻撃・なりすましなど、「金銭(利益)」を目的としたサイバー攻撃は、今や政府機関や大企業だけでなく中小企業にも向けられています。
また、攻撃の直接被害(情報漏えいやWebサイト乗っ取り)だけではなく、「取引先を標的とした攻撃」の踏み台にされる可能性もあります。そのため組織の規模に関わらず、適切な情報セキュリティ対策を取ることが迫られています。
※1 出典:
警察庁 平成28年3月3日発表 平成27年中のインターネットバンキングに係る不正送金事犯の発生状況等について
発生件数1,495件、被害額約30億7300万円
https://www.npa.go.jp/cyber/pdf/H280303_banking.pdf