オンライン決済システムの5つの選定ポイント
ポイント1:決済方法
オンライン決済システムで利用できる決済方法には以下のようなものがあります。
- ・クレジットカード決済
- →オンライン上の決済では一番多い利用方法です。その場で注文が完了するので、商品注文から発送までのタイムラグがありません。
- ・コンビニ決済/銀行振込
- →オンライン上でカード番号などの個人情報を打ち込みたくないといった方にニーズがあります。コンビニ決済では、24時間いつでも振込ができるので利便性も十分にあります。
- ・後払い決済/代金振替
- →商品が届いてから代金を支払いたいといった方に需要があります。ネットショップ詐欺が多発している昨今では、今後需要が増していく可能性があります。
以上のように、決済方法が多ければその分顧客に対して選択肢を提供できるようになります。オンライン決済を行う際に自分が望む決済方法がない場合、約25%の顧客が商品購入を諦める、といった調査もでています。顧客の購買機会の損失を防ぐためには、多くの決済方法を取り揃えておく必要性があります。
出典:株式会社ネオマーケティング 「オンライン決済に関する調査
http://m-madoguchi.jp/survey_detail.php?b=410&act=test
また、決済システムのリプレイスを行う場合には、ネットショップの運営を一時停止しなければなりません。多くの決済方法を取り揃えておけば、決済方法の不都合で入れ替えを行う必要がないので、サイトの運営停止の手間や工数、新たにシステムを導入するコストもかかりません。
そのため、最初の導入の際に多少費用がかかったとしても、長期的に利用できるシステムを選択することが大切です。
ポイント2:料金体系
各社の決済サービスは、1.初期費用と月額利用料金が無料のタイプと2.初期費用と月額利用料金が有料のタイプの大きく2つにわかれます。
1.初期費用と月額利用料金が無料のタイプは、システム導入時の初期負担費用や毎月の利用料を支払わなくて良いのがメリットです。支払いは売り上げに応じた決済手数料のみになるので、ネットショップの立ち上げ費用がかけられない場合や、初めてネットショップを立ち上げるような場合には導入に適しています。
2.初期費用と月額利用料が有料のタイプは、初期費用・月額利用料ともに個別対応で決済料金を決定できるのがメリットです。多くの場合、決済単価や決済回数に応じて料金を支払う必要がないので、大規模なネットショップを運営していて、売上金額が高い場合や決済回数が多い場合には導入に適しています。
ポイント3:入金スピード
同じようなシステムを扱っていても、会社によって売上金額の支払いスピードは大きく違います。月末締め翌10日払いから月末締め翌々月10日払いまで、入金スピードに約30日ものタイムラグがある場合も存在します。
入金スピードが遅くなると、資金繰りや仕入れに支障が生じるので、特に、繁忙期と閑散期の売上の変動幅が大きい商材を扱うネットショップなどは、入金スピードの遅速に気をつけてシステムを選定しましょう。
ポイント4:システムの使いやすさ
管理画面の見やすさや扱いやすさもシステムを選ぶ上でのチェック項目です。システムによっては、1つの管理画面内ですべての決済の管理できず、決済方法ごとに違う管理ツールにログインしなければならないものもあります。
システムはほぼ毎日使うものです。なので、決済情報が一元管理できることや変更・取消が容易に行えることが重要になります。また、システムの利用にあたって、きちんとしたスタッフ対応やサポート体制が整っているかも確認しましょう。
ポイント5:信用リスクやセキュリティー
信用リスクとは、貸したお金を回収できなくなる可能性のことを指します。オンラインでの決済サービスでは、一時的に売上金を預かり、その後に入金をするといった方法をとっています。
もし、システム提供会社が倒産した場合は、売上金の未払いやネットショップの停止といった大きな被害を受けることとなります。システム選定の際には、会社の導入実績や各種データセンターの審査や認定を受けているかを調べましょう。
まとめ
いかがでしたか。オンライン決済システムの選定ポイントを紹介しました。ここで、上記で述べた項目をまとめてチェックしてみましょう。
- 決済方法にバリエーションはあるか?
- 決済料金は適しているか?
- 入金スピードは早いか?
- システムは使いやすいか?
- 信用リスクやセキュリティーは保証されているか?
これらの項目を参考にして、ぜひ、自社にあったシステムを選んでいただければと思います。