eラーニングシステム(LMS)の機能一覧
eラーニングシステムが持つ重要な機能を、簡単に一覧にしてまとめました。
- 1.場所や時間の制約なく学習できる機能
- 講義配信機能・専用環境で安定した学習が可能
- 2.さまざまなデバイスに対応する機能
- ドリル機能・動画コンテンツ
- 3.自社に最適な研修プログラムを作成する機能
- 研修プログラム作成機能・作業手順動画マニュアル化機能
- 4.学習効果を高めるコミュニケーション機能
- 学習者同士のコミュニケーションツール・リアルタイム授業で受講者と講師のコミュニケーション
- 5.学習結果を把握する機能
- テスト機能・レポート機能
- 6.通知機能
- お知らせ機能・学習者への連絡機能
機能1.場所や時間の制約なく学習できる機能
eラーニングシステムには、受講者の登録から研修プログラムの設定、受講状況のリアルタイム把握まで、全工程をシームレスかつ省力化して実施するための機能が備えられています。
講義配信機能
eラーニングシステムの講義配信機能は、受講者が好きな場所、好きな時間にアクセスして学ぶという学習スタイルを実現します。実際に講師が講義を行なう動画を使用すれば、対面での講義と同等の情報を得られるので、理解度で劣ることもありません。それぞれの習熟度に応じて、自分のペースでプログラムを進められるシステムになっています。
専用環境で安定した学習が可能
eラーニングシステムでの動画配信機能では専用のストリーミングサーバーと回線が用意されており、安定した環境で受講できます。
時間と場所を制約されないことは、集合研修に対するアドバンテージになりますが、逆に集合研修でなければ実施できないこともあり、それぞれの特性を理解して上手く使い分けることが必要です。研修全体の設計を考慮して、eラーニングならではの研修コンテンツを検討しましょう。
機能2.さまざまなデバイスに対応する機能
eラーニングシステムはパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからのアクセスに対応する機能が備わっています。受講者はまとまった時間があれば、自宅以外の場所でも受講可能となっています。また、社外からもアクセスできるという機能は、入社前研修にも役立ちます。
ドリル機能
スマートフォンなどからのアクセスと相性のよい機能が「ドリル」です。ドリルは受講者が移動中などのスキマ時間に、正誤問題の解答、チェックシートでの重要語句確認を行なえるものです。
動画コンテンツ
動画はパソコンでアクセスしたときはオリジナルの解像度のものが、スマートフォンでアクセスしたときはスマートフォンに最適化された解像度のものが配信されます。スマートフォン向けの動画を自動生成する機能があり、いちいちプラットフォーム別に動画を用意する、という作業は不要になっています。
このように移動時間やスキマ時間などを利用して受講してもらうためには、それなりの工夫も必要です。先述した「ドリル形式」「動画コンテンツ」もそのひとつでしょう。ゲーミフィケーションの考えを取り入れて成功している事例もあります。ポイント獲得やバッジ表示、ランキングなどによって学習意欲を高め、受講率を改善できます。
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機能3.自社に最適な研修プログラムを作成する機能
eラーニングシステムには、既存の教材やデータをそのままデジタル化し教材として利用する機能があります。これまで対面講義での研修を重ねてきた企業の「資産」を教材化するのにも活用できます。
研修プログラム作成機能
サービスによっては、eラーニングプロバイダーが提供する多数の教材から、自社の教育に最適なものを組み合わせて研修プログラムを作成する機能が提供されています。
自社では研修に使えるレベルの動画編集が難しい場合に有用なのが、編集サービスです。板書した文字が見やすいトリミング、テロップの挿入、PowerPoint素材と映像との合成といった処理を加えることで、会議室で撮影した映像が十分な学習効果のある教材となります。
作業手順動画マニュアル化機能
作業手順などを動画に記録することで、マニュアルの代わりに活用している企業もあります。テキストやイラスト、写真を使ったマニュアルより非常にわかりやすく、作業環境やタブレット端末などの活用によって、実際に作業しながら学習することも可能です。また、マニュアルでは表現できない微細なニュアンスも動画マニュアルなら、職人技的な暗黙知を伝承することが可能になるかもしれません。
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機能4.学習効果を高めるコミュニケーション機能
eラーニングシステムには、学習効果を最大化するためのコミュニケーション機能も搭載されています。
学習者同士のコミュニケーションツール
eラーニングシステムは学習に対する意見や質問、自身の進捗状況などを発信するためのSNSや掲示板、ブログといったツールも搭載しています。これらのツールでは、受講者同士で意見を交換する機能だけでなく、受講者と管理者で認識を共有し、アドバイスするための機能も提供されています。
リアルタイム授業で受講者と講師のコミュニケーション
また、リアルタイムで授業を配信するサービスでは質問や回答を書き込める「ホワイトボード」や「チャット」といった、リアルタイムで双方向のコミュニケーションを取る機能も用意されています。このようなコミュニケーション機能は、学習意欲を高め、受講率・継続率・完了率などを改善し、最終的にはeラーニングによる学習効果を高めることにつながります。
コミュニケーション機能を有効活用するために管理者は、積極的にコメントや回答をするなど、コミュニケーションが活性化するような努力と工夫が必要です。そして、ソーシャルコミュニティにあるガイドラインのようなコミュニケーションのルールを設定しておくとよいでしょう。必要最低限のマナーや禁止事項などを設定するくらいで問題ありません。
機能5.学習結果を把握する機能
eラーニングでは、学習が「やりっぱなし」にならないように、テストやフィードバックを行う機能が搭載されています。
テスト機能
eラーニングシステムでは、学習結果を把握するために「テスト」機能を利用できます。テストは動画の視聴後に配置することで、受講者が理解度をすぐ確認することや、管理者が研修の効果をリアルタイムに把握することが可能になります。
レポート機能
また、システムにはレポート機能やアンケート機能も備えられています。受講後に提出されたレポートにより、受講者一人ひとりに対して適切にフィードバックすることで知識定着を促進させられます。
一度受講したらお終いとならないようにeラーニングのシステム外の運用も重要です。身につけたスキルを実践できる場の提供や業務の割り当てなど、学習によって身につけた知見が会社全体の生産性向上につながるようにしなくてはなりません。
学習管理機能
進捗状況の管理や学習者の成績管理、成績データの集計から、データ分析までを行う機能です。学習者の学習データを分析し、より効率のいいカリキュラムを提供できます。
機能6.通知機能
通知機能は、管理者・システムから受講者へのお知らせをメール・プッシュ通知などで知らせる役割があります。
お知らせ機能
システム・管理者側からのお知らせを受講者に一斉送信する機能です。送信データは、開封未開封がわかるようになっているものもあり、連絡が行き届かないという状況も防止できます。
また、システム内で作成したアンケートを一斉送信できる製品もあります。
学習者への連絡機能
eラーニングは意識しなければ続かないもの。時には学習が滞ってしまう人もいるでしょう。通知機能には、あらかじめ条件を設定しておき、その条件に達しなかった人に自動で励ましのメールや注意喚起のメールを送る機能があります。
自社が求める機能が充実したシステムを導入しよう
eラーニングはさまざまなスケールに対応可能な製品が、オンプレミスやクラウド、パッケージ、SaaS、ASPといった形態で提供されています。そして、各製品・サービスごとに使い勝手もさまざまで、それぞれ特徴があります。
必要とする機能が充実して、期待する効果が得られる製品を選びましょう。導入を考える場合は、まず自社で実施する研修の規模や内容、環境に適合する製品を比較、検討してみるといいでしょう。
以下の記事では、eラーニングシステムの製品を紹介・比較しています。ぜひご覧ください。
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