ほぼすべての企業のホームページには、「お問い合わせフォーム」がついています。なにか気になることやトラブルががあった時、メールで気軽に問い合わせができるこの機能は、顧客にとって非常に便利なものです。
しかし、このお問い合わせメールに関する「対応漏れ」や「対応の遅れ」、「二重対応」といったトラブルはしばしば聞かれます。これらのトラブルを回避するためのシステムが、「メール共有システム」です。この記事ではそのメール共有の導入メリットをお伝えします。
メール共有システムとは?
問い合わせメールに対応する企業の方々は、こんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。
- ・問合せメールの数が膨大であり、
どのメールが対応済みでどのメールが未対応なのか判別がつかず、対応が遅れた
- ・問合せをしてきた顧客の対応履歴を探すことが困難であり、時間がかかった
- ・スタッフの経験やスキルによって問い合わせの対応にバラつきが出た
これらはすべて、 問い合わせメールの受信やそのメールへの対応を管理・共有できていないために発生することです。メー対応状況がきちんと共有されていれば、このような事態は起こりません。
メールでの問い合わせ対応は、顧客の満足度を左右する非常に重要なポイントです。レスポンスが遅かったりその内容が悪かったりすると、顧客は大きなストレスを感じ、その企業に対してマイナスのイメージを持ってしまいます。メール対応は、言わば「顔の見えない接客」ですから、迅速で正確な対応が求められるのです。
「メール共有システム」は、メールでのお問い合わせ対応における課題を解決するシステムです。メール共有システムを導入すると、「info@~」や「support@~」などの代表アドレスのメールボックスを複数人で共有することでき、メールを一元管理することで「誰が」「どのメールに対し」「どんな対応をしたのか」がひと目で確認できるようになります。
メール共有システム導入のメリット
- ■「対応の状況把握」が簡単にできるようになる
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通常のメールソフトで問い合わせメールに対応すると、「誰がどのメールに対応したか、対応していないのか」がすぐには把握できないため、返信漏れや、複数の担当者が二重に返信してしまうという事態が発生してしまいます。
メール共有システムを使うことにより、対応状況をリアルタイムに共有することができるようになります。これにより「自分がどのメールに対応すべきか」がすぐにわかり、業務を効率化することができます。
また、担当者が対応中もしくは対応済のメールには、別担当者は対応できない仕組みが取られているため、二重対応の恐れも無くなります。
- ■「対応の履歴確認」ができる
- 通常のメールソフトでは、以前のメールのやり取りを確認の際には、フォルダ毎に検索する必要があります。また、別の担当者が対応していた場合には、その担当者のメールボックスを確認しなければ分からないケースもあり、その結果迅速な対応が困難になっていました。
メール共有システムでは、どのPCからでもこれまでのメールのやり取りをワンクリックで見ることができます。これによって、時間を取られがちな確認作業が効率化され、顧客に対してスピーディーな対応を実現できます。
- ■「対応の品質向上」ができる
- メール対応において課題のひとつとなるのが、その対応の内容です。スタッフの経験やスキルによって問い合わせの対応にバラつきが出てしまうことはよくあり、新入社員やアルバイトに業務を任せることができない、といった悩みは多く見受けられます。
メール共有システムには、カスタマイズ可能なテンプレート機能が備わっています。それを活用することにより、誰が対応する場合でも質の高い対応を行うことができ、企業としての品位を保ったカスタマーサポートを実現することができます。
- ■様々なワークスタイルに対応できる
- メール共有システムは、いろいろなワークスタイルに対応することができます。例えば在宅オペレータとのメール共有ができれば、オフィスにいなくても、PCさえあれば問い合わせへの対応状況を共有することができ、自宅でも問い合わせに対応できます。時代の流れとともに多様化するワークスタイルにも、システム導入で対応することもできます。
また、通勤費などのコスト削減や、繁忙期の人手不足も解消もできます。
メール共有システムをビジネスに役立てよう
本記事では、メール共有システムの導入メリットをご紹介しました。ビジネスにおいて避けることのできないメール対応業務を効率化できるメール共有システムは 今後のビジネスにおいて欠かせないシステムといえるでしょう
メール共有システムを導入して、メール対応業務の標準化・迅速化を図り、顧客満足の維持・向上を目指しましょう!