社員研修の例
早速社員研修の準備内容を一連の流れに沿って紹介していきます。
1 受講者の対象とレベルをは把握する
受講者の対象が「中途採用」と「新卒採用」のどちらかに特定し、社員一人一人のスキルレベルをしっかり把握しましょう。
2 研修の目的や得てほしいスキルを洗い出す
一般的に、研修の目的は、従業員が業務を遂行するにあたって必要な技術や知識を教育することですが、受講対象者によってもっと具体的な目的を立てることが望ましいです。以下の例を参考にして下さい。
- ■新卒採用の目的
- 社会人基礎のビジネスマナーを身に着ける
- ■中途採用の目的
- 個人の能力や企業の利益に繋がるスキルを身に着ける
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3 研修内容を決定する
主な研修内容は以下の通りです。
- ■ビジネスマナー
- ■マネジメント
- ■リーダーシップ
- ■コミュニケーション
- ■営業力強化
- ■語学
- ■新人社員向け
- ■管理職向け
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4 研修開催時期や期間を決定する
社員のスケジュールを管理しなくてはいけないため、早めに研修時期や期間を設定しましょう。新卒採用では入社直後に研修を始めるケースがほとんどで、半年の期間を研修に費やしています。一方中途採用では1~3カ月の研修期間が一般的でしょう。
5 研修の手法を決定する
研修の手法は以下の通りです。
- ■OJT
- 通常業務を進めながらおこなう研修で、業務の流れを掴みながら仕事を覚えることができるので、多くの企業で行われている手法になります
- ■Off-JT
- OJTと異なり、通常の業務から離れておこなう研修になります。セミナー、講演会、オンライン教材などがOff-JTに当たります。
- ■グループワーク
- 1つのお題(テーマ)に対してチームで協力しながら取り組む研修方法になります。
- ■ロールプレイ・ケーススタディー
- 実際にお客様役と営業役など社員同士で演技をし合い、日常に起こる課題やその対応方法を事前時学ぶことです。
- ■座学
- 専門的な知識をもった講師に授業をしてもらう形です。
- ■レクリエーション
- 講者の体や心をほぐすレクリエーションを行うことで、社員同士のコミュニケーションも円滑にでき、今後の研修の進行にも大きく貢献するのです。
6 社内研修か社外研修か選定する
受講者に刺激を与え、意識を変えることができるのは社外研修です。普段とは異なる価値観や環境の中では、多くの学びが得られます。ですので、研修を実施する際には、まずは社外研修を行いましょう。
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7 実施後は社員の評価とフェードバックを管理する
研修後にはしっかり評価を付けましょう。評価項目は「スキル」「モチベーション」「行動」などがあり、これらを図るために、面談や理解度テスト、行動観察などがあります。
社員研修のよくある3つの失敗例
社員研修の選び方を考える前に、まずは社員研修のよくある失敗例を見ていきましょう。
失敗例1 研修の目的が不明確・不明瞭
研修の効果は、受講者側のやる気によって大きく変わります。目的もなしにただ話を聞くだけの研修や、事前準備もなしにただやらされるだけの研修では、受講者側のやる気が削がれてしまいます。
研修の必要性やメリットが受講者に伝わらなければ、研修の効果は期待できません。まずは、研修を行う目的や背景をきちんと伝えることが肝要です。
失敗例2 研修の難易度と受講者のレベルが一致していない
受講者にとってあまりにも難易度が高すぎる・低すぎるものは研修としてふさわしくありません。
例えば、新人社員に行う研修であっても、多少のコミュニケーション能力を必要とするものから、業務レベルでの論理的なコミュニケーション能力を必要とするものまで、難易度は様々です。
受講者のレベルに合った研修の選択をしなければ、ただ、できた・できなかったという感想だけが残り、効果的な研修は行えません。
失敗例3 研修の目標設定や効果測定を行っていない
研修がやりっぱなしになっているというのも、よくある失敗例の一つです。研修の場では、スキルや知識が得られた、考え方が変わり成長できた、と感じても実際の業務に活かせなければ意味はありません。
研修を行うにあたっては、何を、いつまでに、どのくらい、できるようになっているのかを明確にし、振り返った際に、研修の効果が可視化できる状態にしておくのが良いでしょう。
社員研修で注意すべき点
社員研修をおこなうには、注意点がいくつか存在します。効果的な研修をおこなっていくためにも、事前にこれらのポイントを確認するようにしましょう。
社員研修のタイミングを合わせる
多くの企業が社員研修をおこなっていますが、一般的には、社員の立場が変わるタイミングで、研修をおこないます。
しかし、課題感だけが先行していまい、唐突に研修をおこなうということを経験された人事担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。その研修が問題の本質に迫っていて、適切に行われていればなんの問題も有りませんが、実際はそうではないことがほとんどです。
研修をおこなう前に、その研修が本当に現在抱えている問題を解消してくれるものであるのかどうかを吟味しましょう。
研修のステップを設計する
新人研修はほぼすべての企業で導入されていることかと思います。しかし、その後昇格のタイミングやスキルアップの研修は、どうでしょうか。そこまで研修制度が整備されていないという企業もあるのではないでしょうか。
実際は、社員がキャリアの中で得るべきスキルはそのフェーズごとで異なってきます。適切なカリキュラムを組む事が出来なければ、研修の効果は減少してしまいます。また、社内でスキルアップ研修をおこなう場合、教える側が教育が出来ないという場合もあります。よほど実務的な内容でない場合は、外部講師に委託もよいでしょう。
社員研修の流れや失敗例を参考に社員を成長させよう!
社員研修の一連の流れや、失敗例を紹介してきました。しっかり見直して、計画を立ててみましょう。また、社員の圧倒的なスキルアップ向上には社外研修がおすすめです。社内研修と比べて、研修の質が上がりや社員のメリハリもつくでしょう。
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