OFF JTの社員研修内容
OFF JT(Off the Job Training)は、職場を離れてセミナーや研修を実施すること。「社外研修」と呼ばれることも多いです。知識やスキルの習得を目的とし、担当部署や外部機関が作成したプログラムを受講します。
このOFF JTは階層別に行われます。新入社員研修は、お辞儀の仕方や名刺交換の方法などビジネスマナーに関する知識を学習。中堅社員や管理職向けの場合はマネジメント研修など、知識の基盤づくりを目的とする研修が多いです。
ビジネスマナー研修
ビジネスマナー研修は、ビジネスパーソンに必要な基本知識や動作を学習します。
名刺交換やお辞儀、来客対応など実践的なビジネスマナーの習得が目的。また「マナーの意義・考え方」を学び、応用的なマナースキルの習得を目指す研修もあります。
研修により、人に信頼されるビジネスパーソンの育成が可能です。ビジネスマナー研修には、新入社員以外にベテラン・外国人を対象とする研修もあります。
コミュニケーション研修
コミュニケーション研修は、取引先や職場内で良好な関係の構築に必要な「聴く力」と「伝える力」の向上が目的。
円滑化にはコミュニケーションスキルが不可欠であるため、講習と実技を通じて、相手の気持ちを理解する力と自己表現する力の強化を図ります。チームワークだけではなくプレゼンテーション能力の向上も期待でき、売上アップにつながるでしょう。
自社の理解を深める研修
自社の理解を深める研修では、企業の経営理念や求める社員像について学びます。
研修を通じて、企業理念が誕生した背景や経営者が歩んだ足跡を知ることが可能。そしてそれを理解することで、帰属意識の強化や経営理念に共感する効果が期待できるでしょう。
さらに自社の事業を知る機会を設けることで、サービスや商品の知識を深められます。そのため、企業・サービスへの愛着が湧き、さらにはサービス品質の向上につながるでしょう。
リーダーシップ研修
この研修は企業を牽引するリーダーシップを発揮する人材育成が目的です。
リーダーシップは階層別に求められる役割が異なるため、階層に応じたプログラムが組まれます。
また、リーダーシップ研修は抽象的な概念を学ぶものに終始しやすいため、行動につながるプロセスの習得が大切。実際の事例を参考に、リーダーが備えておくべき言動を詳細に学べるようなカリキュラムが理想的です。
マネジメント研修
マネジメント研修は一般的に管理職を対象とし、マネジメントスキルや知識を体系的に学びます。組織マネジメントや部下の育成が目的です。マネジメント研修は以下の3つのスタイルで実施されます。
- ■公開型研修
- 社外研修やセミナーとも呼ばれる、研修会社が主催する研修です。社外の人間との交流で新しい価値観や刺激を得ることができます。
- ■集合型研修
- 社内で同じ役職の人材を集めて実施する研修。基本的に社内で研修メニューを作成するか、外部から講師を招きます。社内で実施するため、自社の特徴に合った研修が可能です。
- ■個別研修
- 個別に学ぶ研修です。eラーニングを用いるケースもあります。研修会社が作成した動画などの教材を活用し、インターネット上で学習。好きな時間に受講でき、不明点は繰り返し学習可能です。
OJTの社員研修内容
OJT(On the job training)は、個別実務教育研修です「社内研修」とも呼ばれています。実務を通じて知識やスキルを習得することが目標で、マンツーマンで実施され、職場への適応や実務に対する自信がつきやすい効果があります。OJTを実施する際の主なポイントは以下のとおりです。
担当者と対象者の選任
指導の担当者と対象者を決めます。双方の年齢が近く、面倒見が良い人物を選ぶようにしましょう。
指導内容の明確化
書類・伝票などの記入方法やお客様への対応方法など、担当者へ具体的に指導内容を指示しましょう。
指導期間の設定
双方に無理のない範囲でOJT期間を設定します。
進捗報告
OJTへの取り組み姿勢や業務の習得状況など、進捗状況を報告させましょう。このとき状況に応じて対策も考案します。
社員研修実施のポイント
社員研修は重要なポイントが2点あります。それぞれ解説します。
1 社員の成長をサポートできる研修内容にする
社員研修は、現場や社員のニーズに沿った内容にしなければいけません。
また社員研修終了後は満足のいく内容であったのか、受講生にアンケートをとりましょう。スキル系の研修であれば、テストやレポートも有効です。
また社員研修を実施しても、知識の習得につながらなければ意味がありません。効果の確認のため、上司にその後の変化を聞いてみることをおすすめします。
さらに社員研修後は、フォローも大切。学びをどの程度業務に活かせているのか、どれだけ自身の定着につながったのか確認しましょう。そのためフォローアップ研修に参加し、知識の定着を確認。さらなる課題の抽出を行い、スキルアップの継続を図れる環境づくりを行いましょう。
2 社外研修サービスを検討する
社員研修のサービスを提供する会社は、主に以下のメリットがあります。
- ■教えるプロによる研修
- 専門スタッフや講師が研修を行うため、理解しやすく知識の習得につながりやすいです。
- ■社内にない、知識や情報の提供
- さまざまな業界に携わっているため、幅広い知識を持った講師がほとんど。最新の動向や情報を盛り込んだ研修が可能です。企業・受講生の双方に良い刺激が得られます。
- ■担当部署の負担軽減
- 資料作成やツールの準備など、担当部署の準備に係る工数の削減が可能。さらにアンケートを集計し、成果を計測するサービスを行う会社もあります。
外部委託を検討する上で、研修会社の実績確認は重要です。
社員研修を委託する場合は費用対効果や、自社の状況を踏まえながら利用を検討しましょう。
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