失敗しないETLの選び方とは?
オフィスオートメーション化が進み、情報化社会が進む中で、スマートな情報マネジメントを可能にするETLツールですが、その真新しさだけに惹かれ、導入を決定してしまうと、かえって業務が増えてしまうといったこともあります。そのような事態を避けるためには、これからご紹介する選定ポイントに注意を払って、導入を行いましょう。具体的な選び方は以下の通りです。
- ●ETL導入前に解決したい課題を洗い出す
- ●専門知識を必要としないETLを選ぶ
- ●自社のデータを効率的に活用できるETLを選ぶ
- ●自社の生産性を高めることができるETLを選ぶ
それでは詳しく見ていきましょう。
ETL導入前に解決したい課題を洗い出す
文字コードやデータのフォーマットの変換、クレンジングに要した工数を事前に洗い出しておくことで、導入した際にどれだけ自社の分析業務・情報管理業務の工数を削減することができるのか、をイメージしやすくなります。
従来のシステムによる抽出・転送・コード変換・集計と加工・ロード・エラーなどのETLのワークフローも併せて把握しておくことで、ETLツールによって受けられる恩恵がどれほど大きいのか、を改めて実感できるでしょう。
またETLの使用頻度や、情報分析・情報マネジメントの活用メソッド、データをどれだけの期間保存しておくのか、など細かい点まで事前にきちんと検討しておくことで、自社に最適なETLツールの導入につながります。
専門知識を必要としないETLを選ぶ
ETLツールを比較・検討する際に重要なのは、「専門知識を有していなくても、多くの基幹システムから情報を横断して抽出し、整理することができる高度なETLシステムを形成することができるのか」という機能性です。
中には視覚的かつ直感的な操作で、容易に作成することができるものもあり、専門的なプログラミング技術が無くともシステムを構築することができる製品もあるのです。
他にも、各基幹システムからのデータ抽出を視覚的に行うことができる製品もあり、具体的には、数値だけでなくグラフや表によって素早く情報を整理して把握できる機能を搭載しています。
高機能なETLだからこそ、まずは「使いやすさ」という点に着目し、自社のデータマネジメント業務に適した機能を選びましょう。
自社のデータを効率的に活用できるETLを選ぶ
ETLツールに要求される機能の中で重要なのは、「ETLという工程を経て蓄積されたデータウェアハウスの膨大なデータを、いかにして活用できるのか」という点にあります。また、「複数の基幹システムから、データを抽出して活用できるのか」という点もポイントとなります。
基幹データに点在している顧客情報やアンケート情報などの乱雑した情報は、ETLによって体系的に整理されることで有力な情報資材へと生まれ変わります。これらの情報資材は事業方針を決定づける判断材料となり、定量的な根拠を伴う意思決定をすることができるのです。。
このように、自社の持つ情報資材をいかに効率的に抽出して保存し、それらを活用できるのかという点を念頭に置いてETLツールを選びましょう。
自社の生産性を高められるETLを選ぼう!
ETLは情報活用のための道具の一つであり、自己目的化を避けるためにも導入する前に、自社で現在のデータ管理の体制、業務、今後のデータ分析で実現したいことについて、整理・検討を行いましょう。
見直し業務に時間を割くことができなければ、ETL製品の提供事業者に相談してみるのも一手です。まずは、ETLを専門とする提供事業者の資料をダウンロード<検討されるのはいかがでしょうか。