1.固定資産やリース資産の一元管理
固定資産管理システムでは、有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産ごとに、情報を管理します。固定資産管理台帳をシステム上で管理できるイメージです。
項目のカスタマイズは自由で、固定資産のコンディションや修繕歴など幅広い情報を管理します。画像や稟議書なども紐づけて管理できます。
また、リース契約内容管理やリース料支払い管理などの機能も搭載し、リース資産も一元管理します。
クラウド型システムならいつでもどこでもシステムへアクセスできるため、拠点間に散在する固定資産の取得から除去・廃棄までを追うことができます。
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2.さまざまな減価償却方法への対応
減価償却方法は、定率法・定額法・均等法・増加償却・特別償却など、複数あります。固定資産管理システムはさまざまな減価償却方法に対応し、自動計算機能により処理が楽になるでしょう。
減価償却費や除去債務利息のシミュレーション機能もあり、将来かかるコストを予測できるので意思決定をサポートします。
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3.税法改正やIFRSへの対応
度重なる税法改正に備え、随時アップデートしている固定資産管理システムがほとんどです。加えて、税務・会計・管理会計別など複数の台帳を作成でき、複写機能により転記の必要がなくなるので便利でしょう。
最近はIFRSという世界の会計基準を取り入れる動きが広がっていることから、それに対応した固定資産管理システムも増えています。IFRSに準拠するため、資産除去債務やコンポーネントアカウント、減損損失の戻し入れなどに対応しています。
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4.セキュリティ管理
固定資産の取得や除去・廃棄にあたり、承認プロセスが生じます。固定資産管理システムは、権限設定やログ管理を行えるので、内部統制の強化が可能です。
万が一、不正な操作などが行われても履歴に残るので、トラブルの原因を探り、すぐに対策を打てます。
5.会計ソフトとの連携
固定資産管理システムには連携機能が充実したものも多く、会計ソフトと連携できると便利でしょう。固定資産やリース資産の仕訳データを統合会計と連携したり、償却資産税申告書や法人税申告書の出力が簡単になったりすることで、会計業務を効率化できます。
なお、会計ソフトやERPの一部機能として固定資産管理ができる場合もあります。この場合は連携が容易です。
6.現物管理に対応
現物管理は、所有する物品の現物管理に特化した機能です。「物品管理システム」として独立した製品もあり、備品やIT機器などオフィス内の様々な物品を管理できます。
ラベルやバーコードを活用した棚卸しだけでなく、備品の使用状況や使用者の管理などにも活用できます。
機能が充実した固定資産管理システムで業務効率化!
企業経営において、固定資産管理は必ずといっていいほど発生する業務です。この業務をいかに効率化するかが、企業発展の重要なポイントです。
固定資産管理システムは、固定資産やリース資産の一元管理はもちろん、減価償却をサポートし、税法や会計基準に準拠しています。さらにセキュリティを強化し、会計ソフトとの連携で税務申告までも効率化します。ぜひ、固定資産管理システムを導入して効果を実感してみてください。
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