採用活動でWeb面接を導入する企業が増えている背景
近年、採用活動でWeb面接を導入する企業が増えています。これにはどのような背景があるのでしょうか。
通信技術の発展
Web面接を実施するには高速で通信できる環境を用意しなければなりません。音声と動画をリアルタイムにやり取りする以上、通信にはかなりの速度が要求されることになります。
以前はその環境を整備するのが困難でした。しかし、最近では高速なインターネット環境は当たり前になりつつあります。これから4Gよりも高速な5Gが普及していくことを踏まえると、Web面接の導入ハードルはさらに低くなると言えるでしょう。
また、多くの人がスマートフォンを所有するようになったのもWeb面接が普及した要因の1つです。今やスマートフォンの保有率は固定電話やパソコンのそれを上回っています。これに伴い、多くの人にとってインターネットを介した音声・動画のやり取りは日常の一部となりました。その結果、Web面接に対する抵抗感も少なくなったのです。
オンラインコミュニケーションの需要増加
新型コロナウイルスの影響により、対面による面接が難しくなったこともWeb面接の普及を後押ししています。従来どおりの採用活動ができないことに、多くの企業が不安や焦燥を抱いています。
たとえば、株式会社ディスコの調査によると、新型コロナウイルスが採用活動に与える影響について「かなり影響がある」と回答した企業は46.3%でした。さらに、採用活動におけるWeb活用について「新型コロナウイルスが収束するまでは利用したい」と答えた企業は23.3%となっています。
一方、Web面接を「収束後も利用したい」と答えた企業は57.3%にも上ります。新型コロナウイルスにより需要が増加したことは確かですが、採用企業の多くがその利便性に注目し、継続的な利用を検討しています。さまざまな分野でインターネットの活用が進む昨今、面接方法の変化も自然なことと言えるでしょう。
参照:新型コロナウイルス感染拡大による採用活動への影響|株式会社ディスコ
採用活動でWeb面接を導入するメリット
Web面接が世間的に普及していても、本当にそれが自社にメリットをもたらすのか分からないケースは多いでしょう。そこで、次はWeb面接の導入により得られるメリットを2つ紹介します。
採用間口の拡大
対面での面接では、どうしても地理的な制約を受けることになります。たとえば、地方から東京にある企業の面接を受けようとする場合、交通費と宿泊費だけでも莫大な費用が必要です。この費用をすべて企業側で負担しようとすると採用活動に要する費用が増大します。だからといって、求職者負担にしたのでは優秀な人材を逃すことになるでしょう。
一方、Web面接であれば地理的な移動に要するコストは皆無です。インターネット環境さえあれば場所の制約を一切受けることなく面接を実施できます。単純に費用が安く済むだけでなく、採用担当者や求職者の負担が減ることも考慮すると、採用間口の拡大に大きく貢献すると言えるでしょう。
選考スピードの向上
選考スピードは速いに越したことはありません。遅ければ、その分途中で辞退する求職者が増え、優秀な人材を逃すことになるためです。ところが、選考には多くの手間が必要になります。面接会場や採用担当者の手配、会場への移動、設営、片付けなど多くの雑務が伴います。
しかし、Web面接ではそれらの手間は必要ありません。インターネット環境はすでに整っていることが多いため、用意するのは採用担当者とWeb面接用のITツールくらいです。もっとも肝心な業務である面接に注力できるため、選考の速度と質を同時に高められます。
採用活動にWeb面接を導入する際の注意点
ここまではWeb面接の長所を挙げてきましたが、短所もあります。いくつか見ていきましょう。
- 【初期コスト】
- 総合的に見れば対面の面接より安くなる傾向にありますが、初めて導入する際には環境整備にコストが発生します。また、採用担当者がITツールに不慣れな場合、学習コストが生じることも考慮しなければなりません。できるだけ安くて良質なツールを選ぶ必要があります。
- 【システムの説明】
- 採用担当者だけでなく、求職者がITツールに不慣れなこともあります。説明するのに余計な工数が発生するため、できるだけ操作が容易なツールを選ぶことが大切です。
- 【ネット環境の質】
- 企業側で適切な環境を整備しても、求職者が持つネット環境に問題があるケースがあります。音声や画像が途切れるとコミュニケーションに支障が生じます。低品質なネット環境でも使いやすいツールを選定すると良いでしょう。
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採用活動にWeb面接を導入し、優秀な人材を確保しよう!
採用活動におけるWeb面接が広がっている理由は以下のとおりです。
- ■通信技術の発展
- ■オンラインコミュニケーションへの需要増加
採用活動でWeb面接を活用すると、以下のメリットを得られます。
一方、初期コストの発生やツールへの習熟などいくつかの難点もあります。メリットとデメリットを両方理解したうえでWeb面接を導入し、優秀な人材の確保に役立てましょう。