1)性能監視から情報管理へ
現在の企業システムは、さまざまなメーカーの機器が導入されたり、クラウドをはじめとした新しい技術も採用されており、常に増加・変化し続けています。しかも、企業におけるシステムの重要性はますます高まっており、これまでの監視手法では十分と言えなくなりつつあります。
このような状況に対応するため、常にシステム全体を監視し、傾向を把握した上で予兆を検知して、事前に対策をおこなう「情報管理」が必要であると IBC は考えます。
2)情報管理を実現するためには
根拠ある判断を下すために、増加・変化し続けるシステムからすべてのデータを取得した上で、システムの変動をリアルタイムに把握することが、情報監視の実現には必要となります。
データの取得や変動の把握には、多大な工数が発生するだけでなく、豊富なノウハウも求められるため、監視ツールには「監視設定の自動化」と「分析の自動化」を機能として備えていることが望ましいです。
また、肥大化するシステムに対して効率よく監視をおこなうためには、「監視処理の効率化」と「監視運用の簡略化」を実現できる監視ツールの利用が最適です。
情報管理をおこなうために開発された System Answer G3 には、これらの要件を満たすことができるさまざまな機能が実装されているため、情報管理を容易に実現することが可能です。
3) 監視設定の自動化
監視対象の数が膨大で多岐にわたる昨今のシステムでは、監視を始めるための設定作業に多くの工数がかかります。さらに、設定漏れや設定間違いなどのミスが発生することにより、稼働状況を正確に把握できない可能性もあります。
System Answer G3 では、監視設定をツールが自動でおこなうことにより、設定に関する工数を削減するだけでなく、ミスのない確実な情報取得を実現し、システムの状況を的確に把握することができます。
●自動登録:新しく追加されたノードも監視項目を自動で登録
●自動修正:インデックスの変更などを自動で判断して修正
【登録の自動化】
監視設定の自動化を実現するためには、監視ノードに監視項目を登録するのではなく、監視項目に監視ノードを登録することが重要です。
監視ノードに監視項目を個別に登録するには、どの項目を収集するべきかを判断するための知識が必要となるだけでなく、登録に伴う手間が膨大となります。
System Answer G3 では、IBC が創業以来培ってきた性能分析ノウハウにもとづいたテンプレートが用意されているため、監視項目を選定するための専門的な知識がなくても、適切な項目をわずかな工数で収集することができます。
【監視の自動追従】
監視の運用開始後でも、インターフェイスの追加や、ディスクの増設、VLAN の追加など、システム構成の変更が発生するたびに、監視設定もそれにあわせて随時更新していく必要があります。
監視設定の更新を人手でおこなう際にも、知識や手間の問題により、正確かつ確実に監視を継続できない危険性があります。
System Answer G3 では、システム構成変更に自動追従できるため、監視対象への追加登録や監視設定の修正を自動でおこない、監視情報の収集漏れや不要な監視情報の取得を回避することが可能です。