シングルサインオンアプリとは
シングルサインオンアプリとは、複数の業務アプリやクラウドサービスへのログインをまとめて管理するためのツールです。まずは基本的な仕組みと、導入によって解決しやすい課題を確認しましょう。
一度の認証で複数サービスを使える
シングルサインオンは、一度ログインすれば複数の業務システムを利用できる認証の仕組みです。英語ではSingle Sign-Onと表記され、SSOと呼ばれることもあります。
例えば、グループウェアや勤怠管理、顧客管理システムを個別に認証する必要がなくなります。利用者の手間を減らしながら、管理者はログイン状況を把握しやすくなります。
パスワード管理の負担を減らせる
利用するクラウドサービスが増えると、従業員は多くのIDとパスワードを管理しなければなりません。使い回しやメモによる保管が発生すると、不正ログインのリスクが高まります。
シングルサインオンアプリを使えば、認証を集約できます。パスワードの入力回数を減らしつつ、認証ルールを統一しやすくなる点がメリットです。
認証とアクセス管理を一元化する
シングルサインオンアプリは、ログインを便利にするだけのツールではありません。誰が、どのサービスへ、どの条件でアクセスできるかを管理する役割もあります。
部署や役職、雇用形態に応じて利用できるサービスを制御すれば、不要な権限を減らせます。入社や異動、退職に伴う権限変更も標準化しやすくなります。
シングルサインオンアプリでできること
シングルサインオンアプリには、ログイン連携だけでなく、認証強化や利用状況の確認、端末制御などの機能があります。自社の課題にあわせて、必要な機能範囲を整理しましょう。
| 機能 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 認証連携 | 利用中のクラウドサービスや業務アプリに対応するか |
| 多要素認証 | スマートフォン通知やワンタイムパスワードに対応するか |
| 権限管理 | 部署や役職ごとに利用サービスを制御できるか |
| ログ管理 | ログイン履歴や不審なアクセスを確認できるか |
クラウドサービスとの認証連携
シングルサインオンアプリは、Microsoft 365やGoogle Workspace、業務アプリなどと連携し、認証をまとめられます。サービスごとにログイン画面を開く手間を減らせるため、日常業務の負担軽減につながります。
対応サービスは製品によって異なります。自社で利用中のクラウドサービスや、今後導入予定のアプリに対応するかを確認しましょう。
多要素認証による本人確認
多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォン通知やワンタイムパスワードなどを組み合わせる本人確認方法です。パスワードが知られても、追加認証で不正ログインを防ぎやすくなります。
IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、組織向け脅威としてランサム攻撃やリモートワーク環境を狙った攻撃などが挙げられています。認証強化は、入口対策の一つとして重要です。
参考:情報セキュリティ10大脅威 2026|独立行政法人情報処理推進機構
利用者や権限の管理
シングルサインオンアプリでは、利用者ごとの権限や所属情報を管理できます。人事システムやID管理ツールと連携できる製品なら、入社時のアカウント発行や退職時の停止を効率化しやすくなります。
権限が残ったままになると、情報漏えいや不正利用の恐れがあります。退職者や異動者の権限をすばやく見直せるか確認しましょう。
ログ取得とアクセス制御
ログ取得機能では、誰がいつ、どのサービスへログインしたかを確認できます。不審なアクセスを見つけるだけでなく、監査対応や内部統制にも役立ちます。
また、社外からのアクセスや未登録端末からのログインを制御できる製品もあります。リモートワークや外出先での利用が多い企業は、条件付きアクセスの有無を確認してください。
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シングルサインオンアプリの利用シーン
シングルサインオンアプリは、クラウドサービスを多く使う企業や、セキュリティを強化したい企業に向いています。ここでは、導入を検討しやすい代表的な利用シーンを紹介します。
クラウドサービスが増えている企業
部署ごとにクラウドサービスを導入している企業では、IDやパスワードの管理が複雑になりがちです。従業員が複数のログイン情報を覚える必要があり、問い合わせ対応も増えやすくなります。
シングルサインオンアプリを導入すれば、ログインの入口をまとめられます。利用者の負担を減らしながら、管理者もサービス利用状況を把握しやすくなります。
リモートワークを取り入れる企業
リモートワークでは、社外ネットワークから業務アプリへアクセスする機会が増えます。場所を問わず利用できる一方で、本人確認や端末確認の重要性も高まります。
シングルサインオンアプリで多要素認証や条件付きアクセスを設定すると、社外利用時の認証を強化できます。利便性と安全性を両立したい企業に適した仕組みです。
退職者アカウントの管理に不安がある企業
退職者のアカウントが残っていると、意図しないアクセスにつながる恐れがあります。利用サービスが多いほど、停止漏れを見つけにくくなるでしょう。
シングルサインオンアプリを使うと、アカウント停止や権限変更をまとめて管理しやすくなります。人事異動が多い企業や、委託先アカウントを管理する企業にも有効です。
シングルサインオンアプリの比較ポイント
シングルサインオンアプリを選ぶ際は、対応サービス数だけで判断しないことが大切です。認証方式や権限管理、端末制御、運用負荷、サポート体制まで確認しましょう。
利用中のアプリに対応するか
まず確認したいのは、自社で利用している業務アプリやクラウドサービスに対応するかです。主要なサービスに対応していても、業界特有のシステムや自社開発アプリとは連携できない場合があります。
導入前に、連携したいサービスを一覧化しましょう。将来追加する可能性があるアプリも含めて確認すると、長期的に使いやすい製品を選びやすくなります。
認証方式が自社にあうか
シングルサインオンには、SAML認証や代理認証、フォームベース認証など複数の方式があります。クラウドサービス中心か、オンプレミス環境を含むかによって適した方式は変わります。
多要素認証や生体認証、端末証明書などを組み合わせられるかも重要です。利便性だけでなく、扱う情報の重要度に応じて認証強度を検討しましょう。
管理画面が運用しやすいか
管理画面では、利用者の追加や権限変更、ログ確認、連携サービスの設定を行います。操作が複雑だと、情報システム部門の負担が増えやすくなります。
少人数で運用する場合は、テンプレート設定や一括登録、権限の自動反映に対応するかを確認してください。日々の変更作業を減らせる設計かがポイントです。
サポート体制を確認するか
認証基盤は、業務アプリへの入口になる重要な仕組みです。設定変更や障害時に相談できる体制があるか、問い合わせ方法や対応時間を事前に確認しましょう。
初めて導入する企業では、連携設定や移行計画の支援も重要です。価格だけでなく、導入前後の支援範囲まで比較すると安心です。
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▶認証基盤をまとめて整えたい企業向けのシングルサインオンアプリ
複数の業務アプリやクラウドサービスを利用している企業では、認証の入口を統一できるかが重要です。まずは、ID管理やアクセス制御を含めて、認証基盤を幅広く整備したい企業向けの製品を紹介します。
Okta Workforce Identity
- フィッシングに強い認証フローでログインをより簡単・安全にする
- ADやLDAP等と統合。全てのIDを単一コントロールプレーンから管理
- ユーザーのアクセスを1か所で管理しアクティビティを適切に把握
Okta Japan株式会社が提供する「Okta Workforce Identity」は、従業員向けID管理とシングルサインオンを支援する製品です。複数のクラウドサービスを利用する企業で、認証の入口を統合し、利用者の追加や削除を管理したい場合に向いています。グローバル利用や拠点横断での認証管理を検討する企業にも候補になります。
HENNGE One Identity Edition
- SAML認証で300超のクラウドサービスと連携が可能
- わかりやすいSSOマニュアルによりスムーズな導入が実現
- ID/パスワードを統合化し、パスワード管理の利便性が向上
HENNGE株式会社が提供する「HENNGE One Identity Edition」は、クラウドサービス利用時の認証やアクセス制御を支援するシングルサインオン製品です。メールやグループウェアを含む業務環境で、ログイン管理やセキュリティ対策をまとめて見直したい企業に適しています。クラウド利用の拡大にあわせた認証強化を検討できます。
Secioss Access Manager Enterprise(SAME)
- シングルサインオンであらゆるサービスに連携
- FIDO認証や証明書認証などの多要素認証で認証を強化
- 柔軟なルール設定が可能なアクセス制御機能を搭載
株式会社セシオスが提供する「Secioss Access Manager Enterprise(SAME)」は、複数サービスの認証をまとめて管理したい企業向けのシングルサインオン製品です。クラウドサービスや社内システムの入口を整理し、利用者ごとのアクセス権限を管理したい場合に検討できます。認証基盤の運用を標準化したい企業に適しています。
▶クラウドサービス連携を重視する企業向けのシングルサインオンアプリ
クラウドサービスの利用が多い企業では、Microsoft 365やGoogle Workspaceなど、既存サービスとの連携範囲を確認しましょう。ここでは、クラウド利用や外部サービス連携を重視したい企業向けの製品を紹介します。
IIJ IDサービス
- 超図解マニュアルと直感的・シンプルなUIで導入・運用がカンタン
- デバイス証明書認証やFIDO2認証など、さまざまな認証機能に対応
- 複数の国内DCで稼働する万全のセキュリティ体制
株式会社インターネットイニシアティブが提供する「IIJ IDサービス」は、クラウドサービスへのシングルサインオンや認証管理を支援する製品です。業務で利用する複数のサービスをまとめて管理し、利用者ごとのアクセス制御を行いたい企業に向いています。既存のクラウド活用とあわせて、認証基盤を整備したい場合に検討しやすい製品です。
Gluegent Gate(グルージェント ゲート)
- 連携サービスとのシングルサインオン設定で利便性を向上
- 連携サービスのIDを一元管理することで管理者の負荷を軽減
- 多要素認証、アクセス制限をサービスごとに自由に組み合わせ可能
サイオステクノロジー株式会社が提供する「Gluegent Gate(グルージェント ゲート)」は、クラウドサービスの認証やアクセス制御を管理できるシングルサインオン製品です。複数サービスを利用する従業員のログインを整理し、利用者ごとの権限を管理したい企業に向いています。クラウド移行にあわせた認証強化にも役立ちます。
CloudGate UNO
- 認証機能とアクセス条件機能を組み合わせた柔軟なアクセス制限
- ゼロトラストモデルのシングルサインオンでユーザーの利便性向上
- ユーザーの活動状況などを一元管理することで管理コストの削減
株式会社インターナショナルシステムリサーチが提供する「CloudGate UNO」は、クラウドサービスへのアクセス管理を支援するシングルサインオン製品です。利用者や端末、場所に応じた認証管理を重視する企業に適しています。Google WorkspaceやMicrosoft 365などの利用環境で、ログイン管理を見直したい場合に候補となります。
▶既存システムと連携したい企業向けのシングルサインオンアプリ
社内システムや既存のディレクトリ環境を活用したい場合は、現在の運用にあわせて導入できるかがポイントです。ここでは、既存環境との連携や段階的な認証統合を検討しやすい製品を紹介します。
SeciossLink
- シングルサインオンであらゆるサービスに連携
- IDの一元管理で業務効率化
- FIDO認証や証明書認証などの多要素認証で認証を強化
株式会社セシオスが提供する「SeciossLink」は、クラウドサービスの認証連携やアクセス管理に対応するシングルサインオン製品です。複数サービスのログインをまとめ、利用者ごとのアクセス権限を整理したい企業に向いています。日々のアカウント管理を効率化しながら、認証強化を進めたい場合に検討しやすい製品です。
AXIOLE
- ネットワーク認証に必要なスキーマ構築済みの認証アプライアンス
- LDAP/RADIUS認証に対応し様々なネットワーク機器から認証が可能
- 「時間」や「場所」を考慮した、より厳密な複合認証が可能
株式会社ネットスプリングが提供する「AXIOLE」は、ID管理や認証管理を支援する製品です。社内システムやクラウドサービスの利用者情報を整理し、認証基盤を統合したい企業に適しています。既存のディレクトリ環境や運用ルールを踏まえながら、アクセス管理を見直したい場合に検討できます。
AccessMatrixUSO
- IBMiシリーズ、AS/400にも対応!対象アプリを選ばずSSOを実現!
- 対象アプリ、ネットワークの設定変更は一切不要!
- らくらく無料トライアル!お客様にはPCをご用意いただくだけ!
株式会社ハイ・アベイラビリティ・システムズが提供する「AccessMatrixUSO」は、シングルサインオンによる認証統合を支援する製品です。既存システムを含めたログイン管理を見直したい企業や、利用者の認証負担を軽減したい企業に適しています。社内の運用環境にあわせて導入可否を確認しましょう。
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シングルサインオンアプリのFAQ
シングルサインオンアプリを検討する際は、ID管理や多要素認証との違い、導入時の注意点に迷うことがあります。ここでは、比較前に確認されやすい疑問を整理します。
- Q1:シングルサインオンとID管理の違いは何ですか?
- シングルサインオンは、複数サービスへのログインをまとめる仕組みです。ID管理は、利用者情報や権限の作成、変更、削除を管理する仕組みを指します。両方に対応する製品もあるため、ログイン統合だけでよいのか、アカウント管理まで必要かを整理しましょう。
- Q2:スマートフォンからも利用できますか?
- 多くの製品でスマートフォン利用を想定できますが、対応範囲は製品によって異なります。外出先で業務アプリを使う場合は、スマートフォン認証や端末制御、紛失時の対応を確認してください。利用端末ごとの操作性も比較すると安心です。
- Q3:多要素認証は必要ですか?
- 社外アクセスや重要情報を扱う業務では、多要素認証の利用を検討しましょう。パスワードだけに頼る運用よりも、本人確認を強化しやすくなります。ただし、認証手順が増えるため、利用者の負担とのバランスも大切です。
- Q4:導入前に何を整理すべきですか?
- まず、連携したい業務アプリや利用者数、部署ごとの権限、社外アクセスの有無を整理しましょう。あわせて、退職時のアカウント停止や委託先の利用ルールも確認します。要件を明確にすると、製品比較が進めやすくなります。
- Q5:既存システムとも連携できますか?
- クラウドサービスだけでなく、社内システムとの連携に対応する製品もあります。ただし、認証方式やネットワーク構成によって可否が変わります。自社開発システムやオンプレミス環境を含む場合は、製品資料やベンダーへの確認が必要です。
まとめ
シングルサインオンアプリは、複数サービスのログインをまとめ、パスワード管理や権限管理の負担を軽減するツールです。比較時は、対応アプリや認証方式、多要素認証、管理画面、サポート体制を確認しましょう。自社にあう製品を効率よく探したい方は、ITトレンドの一括資料請求を活用して比較してみてください。



