こんにちは! 新人ライターのあやかです! 聞いてください。こないだ、大学時代の友人と飲みに行ったら、「あやかって、働き方改革に詳しいんだよね?」っていわれました! も、もちろん! いまや働き方改革のエ、エ、エキスパートですっ! 「いや、そんな、たいそうなことじゃないんだけど、グチを聞いてほしくて。職場に外国人のメンバーがいるんだけど、コミュニケーションがうまくいかないんだよね」。そっかぁ。大変なんだなぁ~。なにかアドバイスしてあげたい。そう思っていたら、ぴったりの講演が。

「働き方を進化させる異文化理解~生産性を高める最強のコミュニケーション術」。Sansan社が主催する「Sansan Innovation Project 働き方2020」というイベントで、フランスのビジネススクール、INSEADのエリン・メイヤー教授が講演するのです。というわけで、編集長、行ってきます!

「出会い」を未来に活かす

いざ!ザ・プリンスパークタワー東京のなかの会場に入ると…。キレイ! 桜のモチーフでいっぱい!お花見気分でイベントはスタート。イベント主催のSansanさんといえば、クラウド名刺管理サービスで有名です。いまでは業界や職種を問わず、約7,000社の導入実績があるとのこと。でも、どうして名刺管理サービスの会社が働き方改革のイベントを主催するの?

私の「?」に、Sansan代表取締役社長の寺田さんが基調講演の中で答えてくれました!「法人向けクラウド名刺管理サービスSansanのサービスコンセプトは、『名刺を企業の資産に変える』。名刺を社内で一括管理・共有することで、①営業のチャンスが拡がる ②社員の生産性があがる ③組織のコミュニケーションが進化する──という、3つの価値を提供します」。なるほどなぁ。とくに②と③はまさに働き方改革に直結するものですね!

「名刺管理の役割は綺麗に並べることではなく、ひとつひとつの出会いを活かしていくことなんです」と寺田さん。たしかに、名刺ってたくさん交換するけど、そのままにしておくとそこからつながりができるのって、ほんのわずかな気がする。名刺をデジタルで管理・共有することで、ビジネスにおける「出会い」を最大限活かすことができる。それがSansanさんのサービスなんですね。「出会い」と聞くと、なんだかワクワクしちゃいますよね! 私にもステキな出会いが訪れますように!

Sansan株式会社 代表取締役社長 寺田さん

GoogleとLINEの最新サービスも!

出会いを活かしていくためのツールやサービスは、名刺管理だけではありません。イベントでは、あのGoogleさんやLINEさんの最新サービスも紹介されていました!

まずはGoogleさん。法人向けのクラウド型グループウェア『G Suite』の活用例を、グーグル・クラウド・ジャパン代表の阿部さんが基調講演の中で教えてくれました。コンビニのファミリーマートさんが、『G Suite』による「働き方改革」の実証実験をしたんだそうです。それによれば…。

  • Googleフォームを活用した結果
  • アンケート作成や集計の業務時間が70時間→15時間

  • Googleドライブを活用した結果
  • 文書の編集や打ち合わせの業務時間が4時間→0時間

  • Googleハングアウトを活用した結果
  • 会議場所への移動時間が1.5時間→0時間

すごい労働時間短縮の効果です!

続いて、LINEさん。ワークスモバイルジャパン代表の石黒さんの基調講演も聞くことができました。同社はLINEさんと親会社を同じくする “兄弟会社”で、ビジネス向けコミュニケーションツール『LINE WORKS』を提供しています。石黒さんによれば「『LINE WORKS』は、ビジネス上での出会いを出会いだけでは終わらせないためのツール。ビジネスチャットは数多くあるが、LINEとつながるのは唯一『LINE WORKS』だけ。出会いをより深いつながりへと発展させていく」とのこと。ユーザー数7,300万人ってすごい!

『LINE WORKS』はPCでなくても使えるので、ビジネスパーソンでなくても、たとえば学生とか、リタイアした高齢者の方々とコラボするのにも使えそうですね。

文化ギャップを知ることがスタート

2020年といえば、東京オリンピック・パラリンピックが開催される年。年々外国人観光客は増えていますが、さらにたくさんの外国人が訪れることが予想されている。ビジネスの現場でも、もっと外国人と一緒に仕事をする機会が増えてくるんだろうなぁ。そんなとき、あわてずさわがず、しっかり対応できるようにならなくちゃね。そんな想いで、エリン・メイヤーさんの講演に参加してきました!

1971年に、アメリカ・ミネソタ州で生まれたメイヤーさんは、『異文化理解力』という書籍も執筆されていて、異文化マネジメントが専門。そんなメイヤーさんが異文化コミュニケーションに興味をもったきっかけは、アメリカ政府が運営する平和部隊(日本でいう青年海外協力隊です!)のボランティア活動でアフリカへ行き、現地の人たちに英語を教えたこと。ご主人はフランス人ということですから、私生活でも異文化コミュニケーションを実践されているんですね!

メイヤーさんが提唱するのは8つのマネジメント領域(コミュニケーションの図り方、評価の仕方、リーダーシップの取り方など)で、世界各国のビジネス文化の違いをプロットした「カルチャーマップ」です。文化の比較をすることでより深く、外国の人を理解し、ビジネスに活かすことができる。現代を生きるビジネスパーソンにとってはなくてはならないものといえそうです。ちなみに、この指標は、18万人にインタビューを行い、得られた結果だそうです。18万人!?とオドロキです!

外国人メンバーとのコミュニケーションに悩んでいる、私の友だちに役立ちそうな内容もありました! それはコミュニケーションをとる際の各国の表現の違いについて。「ローコンテクスト(明確・シンプル・曖昧さがない)」の国と「ハイコンテクスト(明確でない・多層的・遠まわしな表現)」の国があり、この違いから、「コミュニケーションのすれ違い」が生まれるそうです。

「いわなくてもわかる」ことを言葉に

たとえば日本では「空気が読めない」とか「行間を読む」という言葉があるのに対し、アメリカにはないそうです。もっといえば、「暗黙のメッセージ」という概念自体が存在しない! はぁ、ちょっと想像がつきません。

アメリカはローコンテクストの国、日本はハイコンテクストの国。山間部が多い島国で、昔から大勢の人たちが近接的に暮らしてきた日本では、相手の表情や態度をよく見て、言葉に頼らないでメッセージを伝える手法を進化させてきました。

これに対して、250年前から世界中の移民を広大な土地に受け入れてきたアメリカは、いろんな言語の人がいるために、より「簡単明瞭」にものごとを伝える必要があったからなんだそうです。なるほど。たしかに…。

これをビジネスにあてはめると、「日本人にとってはいわなくてもわかるようなことこそ、外国人の人にはいう」ことが大切なんだそうです!ちなみに、同じ日本でも、若い世代は「ローコンテクスト」寄りになっているんだとか。コミュニケーションはよりわかりやすく、シンプルへと流れているんですね。たしかに、編集長から「これぐらい、いわなくてもわかるだろう!」っていわれて、なんのことやらさっぱり。そんな経験がなんどかあるけど、私が若いからだったんですね。納得。

INSEAD 教授 エリン・メイヤーさん

多国籍チームをうまく運営するには

「ひとつの単語が複数の意味をもつ」「同じ単語でも文脈によって、意味が変わる」。このようなことは日本語ではごく当たり前。「どうも」なんて、「こんにちは」「さようなら」、「いただきます」「ごちそうさま」、「それほしいです」「それいらないです」、「ありがとう」「ごめんなさい」…いくらでも、意味が変わります。それも、海外の人からすると、「?」と混乱することが多いようです。

さらに日本語では、「はい」といいながら、じつは意味は「No」の場合がありますよね。「カレのことスキじゃないの?」「はい、好きじゃないです」は、日本語では普通のやりとりですけど。英語では「Yes」を使うのは肯定文のときだけだから、この文は英語圏のヒトには理解不能になっちゃう。

この話は知ってたけど、メイヤーさんによれば、フランスでは「できないできない! ノンノン!」といっていても、「できる」という意思を伝えているんだそうです。フランスは日本に似てハイコンテクストなんだそう。これは知らなかった! ホント、国によって全然違うんだなぁ。

また、意思決定の仕方も役職ではなく名前で呼びあったり、個人として意見を伝えたりする傾向のある「平等主義」の国と、役職で呼びあい、空気を読んで周囲に同調する傾向がある「階層主義」の国によって、まったく違うのだそう。海外ではみんなに平等に決定権があって合意を形成して決めるか、トップに決定権があって「ツルのひとこえ」で決めるか、たいていはどっちか。日本は、「階層主義」で社員と上司、社長では決定権に差があるにもかかわらず、トップダウンではなく合意形式で意思決定する、大変めずらしい国なんだそうです。メイヤーさんは「日本人と外国人とでグローバルチームをつくるときは、“どのように意思決定をするか”をあらかじめ決めておくことが大切です」とアドバイスしてくれました!

国の違いを越えて働きやすい職場に

「『文化的な違いがない』と思い込みがちな国であっても、文化の違いがあるということを認識することが重要」とメイヤーさんは話します。では、その違いを認識したうえで、「私の国のルールにあわせてください」とお願いするべきなのか、それとも相手の国のルールにあわせたほうがいいのか、どっちなんだろう?

この問いに対してメイヤーさんは、「国際的に仕事をするなら両方大切。自然な柔軟性をもつことが不可欠ですよ」と話していました。

たしかに、日本のルールばかりにあわせすぎてもうまくいかないし、相手のルールばかりにあわせすぎてもうまくいかないはず、ですよね。バランスよく、お互いを尊重しながら仕事を進めていくことこそが「働き方改革」の一歩になるはず…! よし、いままで編集長にあわせてばっかりだったけど、明日から変えてみよう!

なんだか異文化のコミュニケーションに触れてひとつ大人になったような気がした、新人ライターのあやかでした!

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