こんにちは! 『ITトレンドスタイル』ライターのあやかです。編集長、聞いてください。この間、会社員の友達と飲んだんですけどね、ひたすら上司のグチなんですよ。もう、イヤになっちゃって。えっ? 私ですか? 私は言いませんよ、編集長のグチなんて! 「原稿を書きたくない」っていうグチは言いましたけど…

でも、上司との関係に悩んでいる人ってたくさんいるんですよね。これって、会社が存在する以上、永遠に続くことなのかなぁ。えっ? 「それなら、これに参加してみれば」って、また取材ですか~?

なになに…。「未来の経営と働き方に出会うEXPO 『Future of Work Japan 2018』」ですって! なるほど、これに参加すれば、未来の「上司と部下の関係」がわかるかも!? では、さっそく行ってきまーす!

会社にぶら下がるのではなく、個の力をつけよう

「Future of Work Japan 2018」は、2018年9月6日から2日間にわたって開催。主催は転職サイトの運営などを手がけるビズリーチさん。会場は虎ノ門ヒルズ。オリジナルの豆をひいた、おいしいコーヒーが飲める、その名も「虎ノ門コーヒー」があるビルです! 潜入取材を終えたら行ってみよう!

最初に目をひいたセッションは、「これからの時代に“働きたい”と思われる組織の創り方」。なんと、あの前田裕二さんが登壇するんです! 誰でもアーティストやタレントと同じように生配信できる「仮想ライブ空間」のサービスを提供するSHOWROOM株式会社の代表取締役社長。

SHOWROOM株式会社 代表取締役社長 前田 裕二さん

前田さんと対談するのは、株式会社プロノバ代表取締役社長の岡島悦子さん。「一流の経営者を超一流の経営者にする」を合言葉に、経営チームの強化、リーダー育成、組織開発育成を手がけていて、「ベンチャー界のゴッドマザー」とも呼ばれているんだそうです!

株式会社プロノバ 代表取締役社長 岡島悦子さん

対談は、のっけから過激(!?)な方向に…。

前田さん(以下、敬称略): 個人の力をつけさえすれば、組織や企業に属さなくても幸せに生きていけると思っています。組織じゃないとできないことっていうのがなくなってきている、ということですよね。

岡島さん(以下、敬称略):そう思います。インターネットの力で、個人のエンパワーメントが発揮できるようになった、ってことですよね。つまり会社の看板的なものが通用しなくなっている、とも言えます。超大手企業の誰々さん、ではなくて「あなたは何をやれる人なの?」というような。

私は「働き方改革」についての記事が書けます!というのは、会社から与えられた仕事にぶらさがっているのかなぁ、なんて考えていると…。

前田会社が個の力をどれだけつけてあげられるか、パワーをつけてあげられるか? というのが会社の役目だと思っています。

なるほど! 編集長をはじめ、会社のみなさんが私に記事を書く力をつけてあげようとしてくれているんだ! ありがとうございます!

会社は「選ぶことのできる実家」である

…と、意気込んだのもつかの間。

前田SHOWROOMの社員の中には、個人でレーベルを立ち上げるほどの実力を持っているのに、SHOWROOM社員としてかなりの時間をつかって働いてくれている人がいるんです。こういう働き方の中に、これからの働き方のヒントがあるんじゃないかと思っています。

岡島どれだけの付加価値を与えられるか、が大切ですよね。時間とかに縛られるのではなく。

すごいなぁ…。でも、自分ひとりで仕事をしていても十分にやっていけるなら、あえて会社に属して仕事をする意味あるのかな?

前田たとえるなら、個人で働くのは“一人暮らし”。会社で働くのは“実家に帰る”ようなものかもしれません。現実の実家は選べないけど、会社っていう“実家”は選べるわけじゃないですか。一人暮らしは自由気ままで楽しいけれど、ふと、みんなで食事をするホッとした感覚を味わいたくなることもあるでしょう。SHOWROOMはボトムアップで“つくり上げていく”要素が大きいので、なおさら“実家に帰る”感覚があるかもしれません。

「会社は実家である」っていうのは、すごく新鮮! ひとりでは味わえない、「みんなでつくり上げる」感覚を味わうところが会社。締め切りまでに原稿を書くことを強制される(「それが仕事だろ」って編集長からツッコミ入りそうだけど)無味乾燥な場所、なんて思っていたけど、急に親近感が湧いてきた!

働くことで得られる報酬は「お金」より「意義」へ

会社が“実家”だとすると、そこで働く仲間は“家族”ということになりますよね。前田さんによると、今後の働き方の選択として、「信頼できる仲間、信頼できる経営者と仕事をやりたい。この経営者と未来をつくりたい。」それが会社にいる意味になってくるとのこと。SHOWROOMには「前田さんが辞めろと言うまで僕は辞めません!」という熱い社員もいるんですって!

前田働くことを通じて得られる対価は、「経済報酬」と「意義報酬」の両方があると思うのですが、それが「意義報酬」に寄ってきていると感じますね。お金をいっぱいもらえるところを探すのではなく、「この人たちの仲間になって働きたい!」と思えるところを探す。会社選びの軸が変わってきたとも言えます。自由に選べる時代だからこそ、会社も選ばれるようにしなきゃいけない、と感じます。

岡島古典的かもしれませんが、「意義報酬」を感じてくれる社員を増やすためには、やっぱり会社の理念やビジョンを語り続けること。そうすることで、その価値に共感してくれる人が集まってきますよね。

前田会社側と同じく、働く側もビジョンを語れることが重要です。SHOWROOMでは、社員を採用する際に「Can」より「Will」を語れることを重要視しています。以前、PCスキルはあまりなかったけれど、やる気のある人材を採用した結果、組織が活性化されたんですよね。「Will」が「Can」をつくる、その熱量こそが、これからの会社組織には必要だと考えています。

なるほど。いまやもう、ただ原稿を書ければいい、という「Can」の話だけではなくなってきているのですね。私は何か語れる「Will」があるのかなぁ…。

AIは人間を助けてくれる存在

お二人の対談テーマは、近い将来、AIが台頭してきたときの働き方へと発展。

前田AIが台頭してきた時に「仕事が奪われてしまう」というのは違うと思っていて、むしろ補完的に僕らを助けてくれるのが本当のAI時代で働く、ということだと思うんです。人間にしかできない仕事がより研ぎ澄まされていって、熱中できる仕事ができる時代になると思うんですよね。もっと言えば、本当に好きな人同士で熱中できる仕事をする、愛をうまく醸成する組織になることがAI時代の働きたい組織なんだと思っています。

岡島マニュアル化された仕事はAIに取って代わられちゃうと思います。そのため、スキル面では弱みの克服ではなく強みの掛け算で、組織社員と個人が結びつくのが理想ですね。

確かに、「英語ができない」「PC操作が苦手」といった弱点をもっていた人材でも、AIがサポートしてくれれば、強みだけで勝負できますよね! これって、好きなコトをしていられる未来がやってくる、ってこと?

岡島そして、会社の幸せと自分の幸せが一致することが、本当の幸せですよね。そのために何度でもビジョンを伝えていくことが強い組織、ひいては選ばれる会社になるために必要だと思います。

好きなコトをして働ける時代になる!?

「原稿を書くのイヤだ~」なんて叫んでいますが、本当にイヤなのは締め切りが迫っていて追い込まれること。書くことはホントにホントに好きなんです。そして、もっともっと世の中の「働くを変える」きっかけをインタビュー記事で伝えていきたい。これが私の「Will」なのかなぁ…。

会社のビジョンと個人の「Will」が重なったとき、会社も個人も幸せになれる、というのがセッションの学び。ということは、いま好きなコトをしていられる状況にある私は、いい“実家”と“家族”を選択できているということなのかな…? そして、そう思える組織を創れている編集長って実はすごいんじゃ…? なんて思いながら、次のセッションに向かう、あやかでした!

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