サイバーエージェントといえば、キラキラ女子! 今回は、同社における「キラキラ女子の草分け」ともいうべき方にインタビューを決行しました! 執行役員とインターネット広告事業本部の人事本部長を兼務している石田さんです。新卒入社してから14年。広告事業の営業統括からメディアに移り、その後、子会社2社の立ち上げに携わり、さらにインターネット広告事業本部へ人事として戻ってきたキャリアの持ち主。そんな石田さんに、サイバーエージェントが「働き方改革」にどのように取り組んでいるか、石田さん自身の取り組みも含めて紹介してもらいました。

サイバーエージェント
執行役員 兼 インターネット広告事業本部 人事本部長
石田裕子さん
(所属・役職は取材当時)

ビジネスチャットとクラウドで効率的に協働!

──まず、石田さん自身の業務効率化の取り組みを教えてください。

ビジネスチャットの「チャットワーク」の活用により、業務効率化ができていると思います。当社では、社内の日常的なコミュニケーションはすべて、チャットワークを使っています。以前はメールを使っていて、「お疲れ様です、石田です。~の件ですが~です。よろしくお願いいたします」と、定型文の作成を含めてメール1通送るのに数分、取られていました。そこで全社でチャットワークを導入したことによって、その手間を削減できたのです。

それに加え、情報共有やタスク管理の効率が格段に向上しました。複数の人と同時にコミュニケーションできるし、プロジェクトごとにメンバーと情報共有を簡単にできるからです。拠点が異なるメンバーとコミュニケーションをとる際は、チャットワークのビデオチャットをフル活用していますね。

──石田さんは育児と仕事を両立させていると聞きました。どんな工夫をしていますか。

カレンダーやスプレッドシートなどのGoogleのクラウドサービスが大いに貢献してくれています。私はいま、「18時には退社して、子供の世話をしてから、家で仕事をする」ことが多いです。その時、まだ社内に残っているメンバーと、スプレッドシートで一緒に資料を作成したり議事録を共有したりしています。「いつでも、どこでも仕事ができる」という点で、もう手放せないツールですね。同じ時間・同じ場所で仕事をしていなくても、ほかのメンバーと協働して動くとき、ITツールはもはや必要不可欠です。

──なるほど。では一方で、ITツールの活用に課題を感じていることがあれば教えてください。

そうですねえ。ITツールを活用すればするほど、オン・オフの切り替えが難しくなることが課題でしょうか。早朝であろうが日曜日であろうが仕事ができてしまいますから。サイバーエージェントの社外取締役のひとりが、「働き方改革は、休み方改革だ」っておっしゃっていましたが、その通りだと思います。ITツールとうまく付き合って、休みを上手にとっていくことが大切なのだな、と感じています。

年2回「棚卸会議」で業務をリストラ

──会社全体での「働き方改革」への取り組みを聞かせてください。

はい。業務効率化の面で大きな成果が上がっているのが、年2回程度開催している「棚卸会議」です。これは、全部署がすべての業務を書き出して可視化し、そのうえで「これはやらない」「これはやる」と決めていく会議です。たとえば、ずっとやっている定例会議について、「別の会議に統合できないか?」「思い切ってなくすか?」と切り込んでいきます。この「棚卸会議」によって、月当たり数時間、業務が軽減されていることは実感しています。

──さすが、先進的な取り組みですね。

ありがとうございます。でも、まだまだ課題もありますよ。一時的に業務負荷が軽減されたとしても、不思議なもので、人間って、いらない業務を増やしてしまうものです(笑)。結局は、長時間働くことが「正」と思っている人がまだまだいるというのが現状。たとえば同じ成果を出すのに100時間かかる人と50時間かかる人であれば、後者の評価を高くする、というような思い切った決断が必要だと思っています。

──サイバーエージェントさんでも、意識変革が必要な段階にあるんですね。

進んでいる側面はあります。たとえば女性の働きやすさ。ここ数年で育児をする女性の働きやすさは飛躍的に向上しました。制度も徐々に整ってきて、私も制度ができてから出産したかったくらいです(笑)。昔なら、「出産する」か「辞める」かの二択だったものが、三択も四択も五択もある。選択肢が増えているので、自分に合った道を選択できる。働き方やキャリアを「ポジティブに選べる環境」です。

一方で、長時間労働に関する意識の面では、変革が必要だと思っています。私自身、サイバーエージェントに入社して間もない頃は、時間を特段意識せずにガムシャラに働いていました。だから、長い時間働くことに意義を感じる気持ちもよくわかります。でも、出産を経て子供を育てながら働くようになって「『お尻が決まっている』から生産性が上がらない」ということは絶対ない、と思うようになりました。実は、ムダなことをいっぱいやっているから、そのムダを削減して改善しよう、と考え方をスイッチしたんですよね。考え方を変えてみるともっと効率的にできるようになると思います。

新しい挑戦のための「働き方改革」を

──意識変革を呼びかける役割を、石田さんが担うわけですね。ほかに「働き方改革」へどう取り組んでいくのか、教えてください。

生産性を上げる「仕組みづくり」に取り組んでいきたいですね。極端な話になるかもしれませんが、新入社員であっても、先輩社員と同じ成果を出せる仕組みをつくりたいと思っています。業務によっては、属人化しているものがあってもよいとは思います。でも、それ以外の部分では、誰がやっても同じ効果を出せるくらいの「仕組み」を整えることが大事です。

そのためにも、「業務整理」をきちんと実行できる人を増やしていくことが当面の目標です。たとえば「タテの組織だけでなくて、ヨコ軸で管理すれば、さらに効率化できるよね」「業務プロセスのここの部分を変えると、同じ業務時間でもっとクオリティ高くできるよね」というような発想を持つ人間を増やすことです。

──どんな制度を取り入れていきますか。

うーん、働き方改革を推進する時、「こういう制度があるから導入しよう」「時代の流れだから、まぁ推進しておこうか」というのは、ちょっと違うと思っています。「こういうチャレンジをしたいから、ここに充てていた業務時間を減らす」という、前向きな取り組みでありたい。個々の社員の実現したいことありきで、「ワクワクすることやろうよ」というモチベーションを持てるカルチャー・風土をつくり上げていきたい。ポジティブな選択肢を増やすのが働き方改革のあり方だと思います。

自分の仕事を「守る」のではなくて、新しい仕事に「チャレンジする」環境をいかにつくるか。これからも効率的に成果を上げることに、全社員でワクワクしながら、取り組んでいきたいと思っています。

──ワクワクしながら取り組む「働き方改革」っていいですね! 「サイバーエージェントさんらしい」というか。キラキラ女子を生み出し続けられる理由の一端がわかった気がします! 本日はありがとうございました!

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