データベースソフトとは
データベースソフトとは、社内のあらゆるデータを効率的に整理し保存、管理するためのソフトウェアを指します。データベースの処理に特化しているので大容量のデータを収容でき、追加や削除、検索も容易です。さらに、各個人が所持するよりも高いセキュリティ下で安全に管理できるのも特徴の一つです。
顧客リストや在庫管理データ、勤怠データなどを保管し、集計の効率化やデータ活用に役立てられるため、さまざまな企業において導入されています。製品導入をお急ぎの方は、以下からおすすめのデータベースソフト一覧をチェックしてみましょう。
◆【比較表】おすすめのデータベースソフト一覧
データベースソフト導入のメリット
データベースソフトの導入により、データ活用の利便性やセキュリティ性においてさまざまなメリットが得られます。具体的に見ていきましょう。
データの検索・編集が簡単にできる
データベースソフトは、単純にデータを保管するだけでなく、業務に活用できるよう検索・加工しやすい形式で整理されています。データベースソフトを利用すれば、仮に情報の保存場所が不明でも簡単にデータの検索・編集が可能です。また、自動でデータ同士を紐付けるので、データ更新時は関連データも自動で反映されます。
データを壊さずに同時アクセスできる
エクセルのデータベースを複数人で編集する場合、データ量が大きくなるとデータ破壊につながるケースがあります。復旧するにはバックアップファイルを用いて対応する必要があり、手間がかかります。データベースソフトであれば、データを壊さず複数人での同時編集が可能です。エクセルのような排他制御もないため、複数人で作業効率をあげられます。
バックアップが自動でできる
データベースソフトの「自動バックアップ機能」を利用すれば、定期的なバックアップが可能です。従来のように手動で保存やコピーを行う必要がなく、作業コストの削減につながります。また、バックアップを実行する日付を自由に設定できる「スケジュール機能」が搭載されていれば、バックアップの頻度を調整したり、システム負荷の少ない日時を選択したりできます。
大容量のデータを安全に保管できる
エクセルやスプレッドシートも、広義の意味ではデータベースといえるでしょう。しかし、これらには容量の制限やセキュリティの脆弱性において懸念があります。対してデータベースソフトは、あらかじめ大容量のデータに対応するよう設計されており、セキュリティ対策も施されています。そのため、顧客情報など機密性の高いデータでも安全に管理できるでしょう。
以下の記事では、データベースソフトのメリットについて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
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【比較表】おすすめのデータベースソフト一覧
ここからは、おすすめのデータベースソフトを比較紹介します。まずはITトレンド編集部厳選のデータベースソフトについて、機能や特徴、無料トライアルの有無などを抜粋して比較表にまとめました。自社のニーズにマッチするシステム選びに役立ててください。
複数企業の製品情報を効率よく収集できる一括資料請求は、各製品の機能や特徴をじっくり比較検討できるだけでなく、相場感の把握にも役立ちます。ぜひご利用ください。
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おすすめのデータベースソフトを比較
比較表で紹介したおすすめのデータベースソフトについて、詳しく見ていきましょう。製品を実際に利用しているユーザーの口コミも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
《楽々Webデータベース》のPOINT
- 活エクセル|Excelを活用したままExcel業務の課題解決
- かんたん構築|ノーコードでだれもがIT人材に
- つなげて活用|貯めたデータも人もつなげて新たな価値を
住友電工情報システム株式会社が提供している「楽々Webデータベース」は、エクセルファイルをワンクリックで取り込めるデータベースソフトです。エクセルだけでは実現できなかった入力チェックやアクセス制限などの設定にも対応しており、ファイルの検索や同時編集も行えます。
さらに保存したWebデータを再びエクセルとしてダウンロード可能なため、既存業務を変更せずに導入できるのもポイントです。
参考価格 |
【スターターパック】 月額10,000円/10ユーザー、アプリ最大10個まで・データ件数10,000件/アプリ ディスク上限最大10GBまで 【スタンダードプラン】 月額1,500円/ユーザー、アプリ最大1,000個まで・データ件数100,000件/アプリ ディスク上限ユーザー数×2GB |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / SaaS |
無料トライアル |
◯(最長2か月) |
対応機能 |
DBソフト / データ移行 / DBセキュリティ |
スマホ利用 |
◯ |
業種 |
その他製造 |
従業員規模 |
1,000名以上 5,000名未満 |
楽々Webデータベースのいい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4
|
Excelのデータをそのままクラウドへ取り込めます。専門的な知識が無くても簡単な設定を行うだけで、データ操作を行うアプリを作成できます。
|
業種 |
その他製造 |
従業員規模 |
1,000名以上 5,000名未満 |
楽々Webデータベースの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4
|
料金プランがクラウド版とオンプレミス版があるのですが、オンプレミス版は初期費用が高く、クラウド版は利用人数が増えるとランニングコストが高くなってしまいます。自社ではクラウドで導入しましたが、どちらにせよコストがもう少し抑えられると導入のハードルも低くなるように思います。
|
《kintone》のPOINT
- ノンプログラミングで誰でも簡単
- スマートフォンやタブレット端末にも対応
- すぐに使える豊富なテンプレート
サイボウズ株式会社が提供する業務アプリ構築サービス「kintone」は、誰でもノンプログラミングで簡単にデータベースツールを作成できます。既存のエクセル・CSVファイルをそのままWebデータベース化するため、ファイルの更新作業が不要になるでしょう。
またデータの登録や共有だけでなく、集計やグラフ化もマウス一つで行えるのがポイントです。汎用性がありテンプレートも豊富なため、案件管理や営業支援ツール、顧客サポートなどのデータベースとしても役立ちます。
参考価格 |
【スタンダードコース】 月額1,500円~/ユーザー、アプリ数1,000個まで、ディスク容量5GB×ユーザー数 【ライトコース】 月額780円/ユーザー、アプリ数200個まで、ディスク容量5GB×ユーザー数 |
提供形態 |
クラウド |
無料トライアル |
◯(30日間) |
対応機能 |
ー |
スマホ利用 |
◯ |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
業種 |
コンサル・会計・法律関連 |
従業員規模 |
10名以上 50名未満 |
kintoneのいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5
|
自分でツールを作成できるという、画期的な製品であることがまず良いポイント。また、カスタマイズも難しくなく、直感的な操作で色々いじることができる。
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kintoneの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4
|
入力フォームが固定しすぎているので、従来エクセル等表計算システムからの移行の場合エンドユーザーは複数行のコピペなどで作業時短をしていたが、それができない。
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《Aerospike》のPOINT
- 特許取得のHybrid Memory Architectureで高パフォーマンスを発揮
- SSD最適化で高速なデータ処理を可能にし性能を向上させる
- 常時稼働率99.999%のサーバー落ちしない「高稼働率・高可用性」
Aerospike合同会社が提供する「Aerospike」は、さまざまなデータ規模に対応できる次世代リアルタイムNoSQLデータベースプラットフォームです。最新のエッジ・コンピューティングシステムを活用し、処理の大幅な高速化と大容量データのリアルタイム化を実現します。
金融や流通/製造管理・インターネット決済・Eコマースなどのさまざまな分野の事業支援が可能です。既存のクラウド環境において、フルマネージドサービスを提供しています。
参考価格 |
ー |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / ハードウェア / SaaS |
無料トライアル |
◯(60日間) |
対応機能 |
ー |
スマホ利用 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《AppSuite》のPOINT
- 多種多様なアプリライブラリから業務に合わせたアプリを選択可能
- 直感操作でデータ編集や検索、並べ替えなどが簡単に行えます
- 集計データをポータルで共有してスムーズに社内で情報共有可能
株式会社ネオジャパンが提供する「AppSuite」は、グループウェア「desknet's NEO」上で動作するカスタムメイド型の業務アプリ作成ツールです。バリエーション豊富なアプリライブラリから業務に最適なアプリを選択し、必要に応じてカスタマイズするだけなので、システム化も簡単です。
エクセル管理台帳のアプリ化や、自社独自の業務アプリ作成にも対応しています。また蓄積されたデータは、集計・グラフ化するなどしてdesknet's NEOのポータルで報告できるため、情報の可視化・共有もスムーズに進みます。
参考価格 |
【クラウド版】初期費用無料、月額720円/ユーザー 【オンプレミス版】初期費用135,000円〜 ※最低利用価格32,400円〜 |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / SaaS |
無料トライアル |
◯(30日間) |
対応機能 |
ー |
スマホ利用 |
◯ |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
業種 |
情報処理、SI、ソフトウェア |
従業員規模 |
1,000名以上 5,000名未満 |
AppSuiteのいい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4
|
コードを記載せず、DB起点でのWebアプリを手軽に作成でき、アクセス権限も柔軟に割当できるため社内運用する独自のWebアプリをすぐに作成できること。
|
業種 |
情報処理、SI、ソフトウェア |
従業員規模 |
100名以上 250名未満 |
AppSuiteの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5
|
モバイルアプリがあっても利用できず、スマホのブラウザ表示もPCモードしかない。
PC利用前提で作ってある点は改善してほしい。
|
《Dr.Sum》のPOINT
- 導入実績7,200社超!散在したデータを一元化、すぐ使える状態に
- 10億件のデータも1秒台で集計できる◆高速集計◆
- 直感的な操作で誰でも簡単にデータ分析が可能
ウイングアーク1st株式会社が提供している「Dr.Sum」は、企業のデータ活用に必要な機能を網羅したデータ分析基盤です。社内のあらゆるデータを収集し、リアルタイムで処理・高速集計・加工が可能なデータベースエンジンを核としています。
また、エクセルやブラウザでも利用可能です。マニュアルや学習コンテンツが用意されており、ノーコードで開発できるのもポイントです。導入実績7,200社超でさまざまな業種、企業規模で導入されています。
参考価格 |
ー |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド |
無料トライアル |
ー |
対応機能 |
ー |
スマホ利用 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
業種 |
情報処理、SI、ソフトウェア |
従業員規模 |
50名以上 100名未満 |
Dr.Sumのいい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4
|
Excelではフリーズしてしまうようなビッグデータの集計も、簡単な操作で実行できます。操作さえ覚えてしまえば、集計業務に苦手意識のある方でも使いこなせると思います。
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業種 |
その他製造 |
従業員規模 |
500名以上 750名未満 |
Dr.Sumの改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ☆ 4
|
基本的な作業は早いが、ログインしたまま作業をすると固まってしまうことがある。まれにメニューに表示されずに使えない時がある。
|
《PlaPi》のPOINT
- 最新情報がストレスなく共有・アップデートできる仕組みを作成
- 項目やカテゴリ自由自在!事業と合わせカスタマイズも簡単
- PDF・画像・CAD等、大容量のファイルもサクサク管理
株式会社JSOLが提供する商品・情報管理(PIM)サービス「PlaPi」は、PDF・画像・CADなどの大容量ファイルも管理できます。項目やカテゴリなどの分類も自由なため、商品情報に限らず情報共有基盤として活用可能です。
定期的な脆弱性診断や接続元のIPアドレスでのアクセス制限機能も提供しており、セキュリティ対策も万全です。利用開始まで最短1週間、5営業日前後のため、スピーディーなシステム構築を求める企業にもおすすめです。
参考価格 |
【ライト】月額10,000円〜 管理ユーザー1人・総データ容量20GB 【スタンダード】月額100,000円〜 管理ユーザー5人・総データ容量500GB |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
◯(1か月) |
対応機能 |
データ統合 / データ連携 / データ移行 |
スマホ利用 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《HotBiz8》のPOINT
- 専門知識不要で誰でも簡単にデータベースを作成可能
- Excel(CSV)ファイルから取り込んで作成できるので簡単
- IP制限+メンバーごとの権限設定でセキュリティ面も安心
株式会社ASJが提供するグループウェア「HotBiz8」は、Webデータベースをオプション機能として利用できます。IP制限や二段階認証などのセキュリティ面が充実しているため、自宅や出張先からのアクセスも安心でしょう。
エクセルファイルから必要なデータを選択して取り込めるほか、豊富なテンプレートや自動集計機能が搭載されており、データベースソフトとしての必要な機能は網羅されています。またiPhoneやAndroidからの利用も可能です。
参考価格 |
月額14,300円/~200名、ディスク容量200MB |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
無料トライアル |
◯ |
対応機能 |
DBソフト |
スマホ利用 |
◯ |
業種 |
情報処理、SI、ソフトウェア |
従業員規模 |
50名以上 100名未満 |
HotBiz8のいい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5
|
非常に安価である点と直感的な操作感、そして、管理の容易性がメリットで全社員で長らく利用しています。
機能が充実しているため、全社共通で利用する掲示板やキャビネット機能や、各部単位でToDo機能などを利用したりとニーズに合わせた使い方ができます。
|
業種 |
情報処理、SI、ソフトウェア |
従業員規模 |
50名以上 100名未満 |
HotBiz8の改善してほしい点 |
★ ★ ★ ★ ★ 5
|
Webブラウザへのアドイン機能を充実してほしいです(メールやスケジュールのポップアップ機能や、ToDoの通知等)
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《WaWaD-Be》のPOINT
- ニーズに合わせて誰でも簡単にフォーム作成が可能
- 明確な料金設定によって予算が立てやすく、経費負担になりにくい
- プログラムの知識が無くても表などを作成できる
株式会社アイアットOECが提供する「WaWaD-Be」は、エクセルで管理しているデータをWebで共有できるデータベースサービスです。誰でも簡単にフォーム作成でき、顧客管理や導入機器の管理に役立ちます。
CSVファイルで出力可能なため、プログラミング知識がなくても用途にあわせてデータ加工・共有できます。
参考価格 |
月額2,500円+300円/ID |
提供形態 |
クラウド / SaaS / ASP |
無料トライアル |
◯(14日間) |
対応機能 |
DBソフト / データ統合 / データ連携 / データ移行 / DBセキュリティ |
スマホ利用 |
◯ |
業種 |
コンサル・会計・法律関連 |
従業員規模 |
10名未満 |
WaWaD-Beのいい点 |
★ ★ ☆ ☆ ☆ 2
|
Kintoneに比べて安価なサービスで、できる範囲が広いため、ある程度PCに詳しい担当者なら思った通りの設計が出来ると思う
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業種 |
コンサル・会計・法律関連 |
従業員規模 |
10名未満 |
WaWaD-Beの改善してほしい点 |
★ ★ ☆ ☆ ☆ 2
|
PCに詳しく無いスタッフだと、とっつきづらくて使いこなすことが難しい。特に、新しいDBをつくるのは慣れないと大変。
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人気のデータベースソフトから導入を検討してみたいという方は、以下のボタンから最新の資料請求数ランキングをチェックできます。ぜひご利用ください。
無料・オープンソースのデータベースソフトを比較
ここでは無償で提供されているオープンソースのデータベースソフトを紹介します。工数はかかるものの、社内にエンジニアがいる場合は、自社の運用に適したシステムが構築できるため検討してみるのもよいでしょう。
PostgreSQL
「PostgreSQL」は、オープンソースのリレーショナルDBです。高い拡張性をもち、PL/PGSQL・Perl・Pythonなどのさまざまな手書き型言語をサポートします。災害復旧を考慮したリカバリにも対応し、無料ながら信頼性が高いのも魅力の一つです。
MySQL
Oracle提供の「MySQL」は世界中で多く活用されている、オープンソースデータベースです。無料ながら高度な機能とテクニカルサポートが包括的にまとめられており、インターネット上に情報も多いためトラブル時にも対応しやすいでしょう。強力な拡張性・可用性を備えており、大容量のWebサイトや基幹業務システムの運用などさまざまな用途で利用されています。
SQLite
「SQLite」は、アプリケーションの一部に組み込んで運用するタイプのオープンソースデータベースシステムです。簡易的なデータベースであるため複雑な設定は必要ありません。主にテスト運用などで利用されているほか、LinuxやWindowsのほか、AndroidやiOSなどのスマホOSにも対応しています。
以下の記事では、無料のデータベースソフトについて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
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無料データベース5選!フリーソフトとオープンソースの違いも解説
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データベースソフト導入のデメリット
データベースソフトを導入する際、デメリットとして多くあげられるのが「コストがかかること」です。現在ITトレンドに掲載中の製品では、クラウド型で1ユーザーあたり1,000円前後の利用料が相場となっています。無料で導入できるデータベースソフトもありますが、保守・サポートサービスに別途費用がかかるケースもあるため注意しましょう。
また、製品によってはデータベース開発やチューニングの専門知識が必要になります。自社で専任の担当者を確保できない場合は、ノンプログラミングで利用できるサービスを利用するとよいでしょう。
データベースソフトの選び方
ここからは、自社に最適なデータベースソフトを導入するための選び方を紹介します。主な選定ポイントは以下の3つです。
- ●ベンダー提供の製品か自社で開発するか
- ●自社の業務に特化しているデータベースか
- ●データベースのコストは予算に見合っているか
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
ベンダー提供の製品か自社で開発するか
データベースは、ベンダーが提供している製品を導入するか、自社のエンジニアに開発を依頼するかで選ぶソフトが異なります。前者は「楽々Webデータベース」「kintone」など、後者は「PostgreSQL」などです。
ベンダー提供の製品は、一般的に有料で導入しますが、保守管理・サポートもベンダーが対応します。そのため中小企業をはじめ、運用に負担をかけたくない企業に適しているでしょう。対して自社開発のデータベースは、費用をかけずに導入できるものの、運用や保守管理などはすべて自社で対応するか、有償で代行を依頼します。自社の要件にあわせて柔軟にカスタマイズしたい企業や、専門知識を有する人材が在籍している企業に適しています。
自社の業務に特化しているデータベースか
自身の業務に特化しているデータベースかどうかが重要です。データベースをデータを格納する箱としてだけではなく、処理業務を効率化するツールと考えましょう。そうすれば、自社の業務にあったデータベースソフトの機能や性能も見えてくるはずです。
例えば、取り扱うデータ量が多い企業の場合、数万規模のデータを効率的に処理可能なデータベースソフトを導入するのがよいでしょう。また、会計業務や在庫管理データを統合したい場合は、こうした業務用にカスタマイズされたパッケージ製品がおすすめです。
データベースのコストは予算に見合っているか
データベースソフトのコストは、利用料金のみならず管理費用やカスタマイズ費用、保守料金などを含めて試算することが大切です。データ量・担当人数・セキュリティレベルなどによっても料金が異なるため、さまざまな角度から自社に最適な製品を選びましょう。
なお、コストの変動要因例は以下のとおりです。
- ●データの保存期間
- ●保存するデータ量
- ●セキュリティレベル
- ●運用保守する人数
- ●カスタマイズ量
- ●トラブルの頻度
- ●データを入力するタイミングと人数
以下の記事では、データベースソフトの選び方について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
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データベースソフトの選び方とは?3つのポイントで解説
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自社に適したデータベースソフトを導入しよう
データベースソフトは、セキュアな環境のもと社内の大量データを一元管理し、検索や編集における利便性を高めます。自社に最適なシステムを導入するためには、複数企業の製品を比較することが大切です。まずは資料請求を活用のうえ、気になった製品はベンダーにデモや見積もり依頼をしてみましょう。なお、一括資料請求をご利用いただくと、自社用の比較表の作成も可能です。