受付システム導入後の7つのステップ
受付システムの導入を成功させるには、手順に従って様々な設定を行っていく必要があります。ここからは必要なステップを1つ1つ紹介していきます。
ステップ1. 必要な機器を確認し、準備する
受付システムの導入後はまず、必要な機器を準備することからスタートします。必要な機器は、導入した受付システムによって異なります。案内画面と電話がセットになった機器レンタル込のタイプを導入した場合は、準備するものはほぼありませんが、ipadタイプなどタッチパネルタイプで契約した場合は自社でタブレット端末を用意する必要があるケースもがあります。
ステップ2. 表示する内容、メニューを決定する
次に受付システムの使いやすさを左右する、表示内容やメニューを決定します。多くの企業で、受付を無人にするためにシステム導入を検討していると思いますが、そうした場合は、来訪者が迷わず受付を完了できるような、わかりやすいUIを持つ製品を選ぶとよいでしょう。
- ・個人名から個人呼出
- ・所属部署から個人呼出
- ・部署代表を呼出
これらは、アポイントメントのある来訪者を想定しているものなので、他にも配送業者からの荷物受取、機器について不明な点がある場合の総合窓口といった設定も必要となります。受付システムを導入した目的に沿って、表示される内容やメニューを吟味しましょう。
ステップ3. 対応言語、画面デザインを決定する
受付システムに表示される画面デザイン、および対応言語を決定します。
画面デザインには、コーポレートカラーを用いてスタイリッシュなデザインを採用する企業が多いです。来訪者へおもてなしの気持ちを伝えるため、画面デザインは重要です。
また、言語の異なるビジネス顧客を持つ企業は、多言語対応を検討しておきましょう。
ステップ4. 部署名・個人名・内線番号などのデータを登録する
表示する内容や言語、デザインが決定すれば、自社のデータを登録していくステップに移ります。
必要な情報をすべて登録していきますが、代表的な項目として、部署名・社員の個人名・内線番号などとなります。アルバイトスタッフや派遣職員など、どの職域までを入力しておくかなども合わせて決定しましょう。大量のデータをExcelやCSVを使って登録する際は、事前に同サービスが使えるか確認しておきましょう。
ステップ5. 設置場所を考え電源を確保する
受付システムの設置場所について確認を行います。重要なポイントは設置場所に電源があるかどうかです。
受付システムでは何らかの機械を使用するため、必ず電源が必要となります。うけ訪問者の目につくところに設置するため、設置場所はすぐに決まると思いますが、その場所に電源がない場合は事前に確保しておきましょう。
ステップ6. 内線電話への接続を確認する
ここまでのステップで、受付システムの基本操作ができるようになっています。来訪者が問題なく使用できるかどうか、利用シーンを想定したシミュレーションを行っておきましょう。
特に来訪者の多い社員を数名ピックアップして、受付システムから正確に内線電話が接続されるかどうかを確認します。
多くの受付システムは、オフィスと壁を隔てた無人スペースに設置されます。動作に問題がないかどうか入念な確認が必要です。
ステップ7. メンテナンスプログラムを確認する
メンテナンスプログラムとは、随時設定を変更するためのものです。例えば、退職や入社による個人社員の追加変更、組織変更による部署名の追加更新削除などです。受付システムは人事面と大きく関わりがあるため、事前にメンテンナンス方法についても関係者間で共有しておきましょう。
受付システム導入を成功させて、業務効率化!
多くの企業では、受付人員を少なくする、あるいは無人を実現するために受付システムを導入しています。
導入を成功に導くには、基本機能と利用方法を理解し、今回ご紹介した7つのステップを念頭にしっかりと初期設定を行うことが重要です。
いかに優れたツールであっても、利用できる機能や利用方法がわからなければその価値を活かすことができません。誰もが正しく利用できるように、社内へ働きかけていきましょう。