ヘルスマネジメントにおける4つの課題
ほとんどの企業では、定期健康診断や個別面談などを通して社員の健康管理に努めています。しかし、社員の健康を適切に管理することは容易ではありません。具体的には多くの場合、社員の健康を管理する上で下記4点のような課題に直面します。
- 1.労働基準監督署に提出する勤怠管理状況や定期健康診断実施状況を報告する資料の作成に非常に多くの時間を要する
- 2.定期健康診断で何らかの異常が見つかった社員が、その後医療機関を受診し必要な検査や治療を受けたかを正確に把握できない
- 3.長時間の残業や休日出勤が具体的にどのような形で健康面での悪影響につながるのか把握できていない
- 4.定期健康診断でメタボリックシンドロームであるかどうかを判定することはできるが、その後の生活習慣改善については本人任せになっている
健康管理システムによる4つの課題解決法
こういった健康管理における課題は、健康管理システムを導入すれば簡単に解決できます。ここからはシステム導入でどのように課題を解決するのかを紹介していきます。
1. 官公庁に提出する書類の作成時間を短縮できる
健康管理システムの多くは、官公庁提出用の書類を作成する機能を備えています。そのため、過去のテンプレートや蓄積したデータをもとに必要なドキュメントを作成できます。
したがって、労働基準監督署などに提出しなければならない書類の作成に要する時間を大幅に短縮することが可能です。また、官公庁への提出状況もシステム上で確認できるため書類の提出漏れが発生するリスクも低減できます。
2. 医療機関への受診状況を管理できる
健康管理システムでは、社員の医療機関受診状況を管理することも可能です。したがって、定期健康診断の結果により検査や治療の必要な箇所の見つかった社員について医療機関受診の確実な受信を促せます。また受診状況を把握することで、医療機関への通院などが担当業務に与える影響を予測することも可能となります。
3. 勤務状況と健康上の問題との関連性を把握できる
多くの健康管理システムでは、勤務時間や担当業務といった情報から各社員についての健康上のリスクを判定する機能を備えています。そのためシステム上で、健康リスクマネジメントについて特に注意を要する社員を把握することが可能です。したがって健康管理システムの活用で、各社員の健康リスクの発生を予防できます。
4. 生活習慣の改善指導ができる
健康管理システムの中には、行動計画の立案や生活習慣の記録、ステップメールの配信といった形で生活習慣の改善を促すことのできるものもあります。こうしたシステムでは、メタボリックシンドロームと判定された社員など生活習慣の改善を要する社員に対して継続的な健康指導を展開できます。
健康管理システム導入で従業員の健康を守ろう
今回ご紹介したように、健康管理システムには社員の健康面を総合的かつ継続的にマネジメントすることのできる非常に有益なツールです。そのためシステム導入により、定期健康診断の結果をより効果的に各社員へのヘルスマネジメントへと活かせるようになります。またシステム上で情報を管理でき、紙での管理が必要なくなるので、ヘルスマネジメントにかかるコストを大きく削減することもできるのです。