報告書を自動作成するメリットは?
まずは、報告書のを自動作成するメリットについて解説します。
コストを削減できる
ビジネスにおいて、会議の前後や1日の業務の終わりに報告書を作成する機会は多いでしょう。特にデータの分析やパーセンテージの算出・グラフ化などが必要な報告書は時間がかかるうえ、フォーマットや計算式が壊れたり、修復に時間をとられたりしがちです。
そこで報告書作成業務を自動化すれば、時間を大幅に短縮できます。ツールを利用した場合であれば、フォーマットが崩れることを防いだり、自動でエラーチェックが入ったり、ワンクリックで集計からレポート出力まで自動化できたりもします。その結果、コスト削減や業務効率の向上につながるでしょう。
仮に時間給が2,500円の社員が行う1時間の報告書作成業務を削減できれば、1か月20日稼働で計算すると50,000円削減できます。同様の従業員が10人いれば500,000円のコスト削減を実現できることになります。
ビジネスが円滑になる
報告書作成を自動化すれば、専門知識がなくても業務時間を短縮できます。今まで担当者しか作成できなかった報告書も、属人化することなくスムーズに仕上げられるでしょう。また、ヒューマンエラーの発生を抑えられるため、正確な報告書作成が可能です。
このように報告書を自動作成すれば、時間短縮と正確性向上により、クライアントへの対応も迅速になります。報告書をもとにした情報共有も効果的に行えるため、業務効率も向上するでしょう。
さらに、短縮した時間は別の業務に配分できるため、ビジネスが円滑になりやすいでしょう。
報告書を自動作成するには?
つづいては、報告書を自動作成する具体的な方法を見ていきましょう。
ExcelのVBAやマクロを使用する
ExcelのVBAやマクロを使えば、習慣化している操作にかかる時間が簡単に縮まります。
マクロは自動化を実現する機能であり、登録すると既存のデータをもとにグラフを作成できます。VBAは自動化を実現するために使われるプログラム言語のことで、マクロはVBAを利用すれば数値を転記する煩雑な作業を省けるでしょう。
たとえば手作業でグラフを作成すると、データの集計から名称の入力まで複数の項目があるため、作業時間が膨張しやすい傾向があります。その業務がボタン1つに集約すれば、かなりの時間を短縮できるでしょう。
Excelを使って報告書を作成する業務はどこの部署でもあるため、自動化を実践すれば会社単位で業務効率がアップします。
報告書自動作成ツールを使用する
ExcelのVBAやマクロは便利ですが、使いこなすには専門的な知識が求められます。そのため、マクロを作成できる一部の社員に負担が集中しやすいデメリットがあるでしょう。そこでおすすめなのは、報告書自動作成ツールです。
報告書自動作成ツールであれば、専門的な知識がなくても報告書を作成できます。ツールの中にはタブレットやスマートフォンで操作できるものもあり、隙間時間の報告書作成も可能です。他にもペーパーレスを実現したり、効果的に業務時間を短縮できたりなどたくさんのメリットがあります。
こちらではITトレンドで過去30日間、ユーザーから問い合わせの多かった「報告書作成自動化ツール」を紹介しています。製品の口コミや、ほかのユーザーがどの製品を資料請求しているのかの傾向がわかるので、あわせて参考にしてみるとよいでしょう。
報告書自動作成ツール比較7選!
では、具体的にどのような報告書自動作成ツールがあるのか見ていきましょう。
《iFUSION》のPOINT
- 【IT導入補助金 登録ツール】低コストでの導入・運用が可能!
- 予算作成/予実管理/売上着地見込/在庫管理等、幅広く対応可能!
- Excelのままの”使いやすさ”、”応用が利きやすい”と好評!
株式会社インプレスが提供する「iFUSION」は、ご利用中のExcelフォーマットを活用したまま、データ収集からレポート作成までを自動化するシステムです。Excel作業による長時間労働やヒューマンエラー・属人化などの問題を、ワンクリックで自動化・システム化し、業務効率化に導きます。全世界で80,000ユーザー以上の豊富な実績があります。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
オンプレミス/クラウド/パッケージソフト/SaaS |
参考価格 |
100,000円 ~/月 (クラウド) |
無料トライアル |
- |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《SkyLink》のPOINT
- 導入実績15,000社以上
- データ検索・集計業務に関する様々な課題を解決
- Excelとの連携で業務効率化を促進
イースト株式会社の提供する「SkyLink」は売上集計・在庫管理を効率化するシステムです。現在お使いのデータベースに接続するだけで、社内に蓄積されたデータの検索や集計、更新を簡単に行えます。また、検索した結果をレポートや帳票に出力することや、Excelと連携することでピボットグラフや宛名ラベルなど、さまざまな形式での出力が可能です。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
パッケージソフト |
参考価格 |
初期費用:92,400円 〜
(税込)
ライセンスパック: 41,800円~
(税込) |
無料トライアル |
あり |
Troper
Troperは基幹システムなどと連携し、膨大なデータからレポートを作成できるクラウドサービスです。スマートフォンやタブレットにも対応しており、現場で即座に作業報告書を作成できます。GPS機能を搭載しているため、正確な作業場所と時間の記録が可能です。
サービスを通じて現場情報を社員全体に共有できるため、作業の進捗を適切に管理できます。
フィールド業務ソリューション フィールド業務情報共有システム
フィールド業務情報共有システムは、業務で利用する各種ドキュメントを効果的に作成・共有できるシステムです。自社のシステムの導入状況に応じて必要な機能のみを選択することが可能なため、無駄なくシステムを構築できます。
ERPやCRMなどのシステムと柔軟に連携し、業務全体の最適化を図れます。
TimeTracker FX
TimeTracker FXは、報告書の自動作成や複数のプロジェクトの適切な把握が可能な管理ツールです。タスクをドラッグ&ドロップするだけで現場の工数入力ができ、自動で問題点を分析します。
分析結果はそのまま自動で報告書として出力されるため、工数入力から分析、報告書作成までの業務を効率化できます。
P-Reporter
P-Reporterはリアルタイムな現場報告が可能な報告書作成ツールです。スマートフォンやタブレットで撮影した写真をそのまま使って報告書を作成できます。自動で作成された報告書はWeb上にアップでき、組織内で共有し状況が把握しやすくなります。
CheckNote
CheckNoteはスマートデバイスで点検結果のデータを入力し、そのまま自動で報告書を作成できるクラウドサービスです。データを入力すれば、WebシステムやExcelに自動出力されるため、報告書作成業務の負担が大幅に軽減します。
インターネット環境があればどこでも利用できるため業務が効率化します。
ツールで報告書を自動作成し、円滑なビジネスを!
報告書を自動作成することでコスト削減できるだけでなく、ビジネスが円滑に進むようになります。報告書の自動作成はExcelのマクロやVBAを利用すれば実現できますが、専門知識をもつ社員が少ない場合は、ツールを導入するのがおすすめです。
まずは気になった製品の資料を請求し、それぞれの製品が自社の求める条件をクリアしているか比較したうえで導入するようにしましょう。