社内SNSとは
社内SNSとは、特定の利用者が参加するコミュニティーサービスである「SNS」を、社内利用向けに特化させたシステムのことを指します。社内の情報共有やコミュニケーションを共有を促進する目的などで導入する企業が増えています。主な機能は、個人チャット機能、グループチャット機能、ファイルのアップロード機能などがあります。
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社内SNSの基本的な機能とは
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なぜ、社内SNSが注目されるようになったのか
なぜ社内SNSが注目されるようになったのでしょうか。その背景について解説します。
コミュニケーション手段の変化
SNSは、若者に限らず、利用者が多いコミュニティーサービスの一つです。平成30年版情報通信白書によれば、日本人が少しでも利用した経験のあるSNSは、LINEが約60% 、Facebook、Twitterが40%となっています。
主に情報発信よりも情報の閲覧や収集で活用している人が多いものの、生活の中の一つの通信手段、メディアとして浸透してきていると言えるでしょう。
参考:平成30年版情報通信白書(PDF版)|総務省
情報に対する感度が企業生命を分けるようになった
時代の変化とともにサービス形態も目まぐるしく変わっていきます。ECの台頭によりリアルな店舗販売は売上が減少し、電子書籍によって紙媒体を扱う出版社は大打撃を受けました。そのような状況下において、企業はより顧客の声に耳を傾け、情報を素早くキャッチアップする必要性に迫られています。有益だと思われる情報に対しては、社内外問わず常にアンテナを貼り続けなければなりません。
仕事に対する満足度の変化
2015年に行われた職種別の仕事満足度ランキングにおいて、「職場環境」「給与・待遇」「仕事内容」等の指標に点数をつけ、平均した総合点との比較が行われました。その結果、総合ランキングで1~3位の職種と「職場環境」に満足している職種ランキング1~3位は連動していた一方、「給与・待遇」に満足している職種ランキング1~3位は総合ランキング1~3位と必ずしも連動していませんでした。
このことから、仕事における満足感は「職場環境」に満足しているのかに依存している部分が大きいことがわかります。働く上で社内での良好なコミュニケーションは重要視すべきものなのです。
社内SNSのよくある成功例と失敗例
社内SNSは活用してこそ成果が出るものなのですが、うまくいかない企業もいるのが現実です。その具体例を紹介します。
よくある失敗例
- ・誰でも気軽に情報発信できることで、SNS内で炎上(誹謗中傷や、好ましくない発言等)が起こるようになってしまった。
- ・年次関係なく情報発信できる場として設計されたが、現場は完全なトップダウンだった。そのため、社内SNSで目指そうとしているものと現実とのギャップが大きすぎて全く浸透しなかった。
- ・メールの返信業務との兼ね合いで使う人がいなくなってしまった。業務時間を削って社内SNSを使うメリットが浸透しなかった。
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よくある成功例
- ・メールを徹底的に排除し、業務システムとして社内SNSのみを採用した。コミュニケーションツールを一本化することで、結果として業務時間の削減につながった。
- ・社内でのコミュニケーションを図るツールではなく、お客様の声を吸い上げて品質向上にのみ焦点をおくプランを設定した。
- ・最初から全社で社内SNSを導入するのではなく、まずは部署内での浸透を目標として、段階的に導入を図った。
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目的を明確にして社内SNSを活用しよう
上記の成功例や失敗例をみてわかるように、社内SNSをうまく活用するためには、導入の目的や導入ステップを明確にすることが重要です。社員の交流を図るためなのか、顧客満足度の向上のためなのか、業務の効率化のためなのか、目的によって使い方や導入ステップは様々です。自社にとって社内SNSとはなんのためにあるのか、今一度、考えてみてはいかがでしょうか。