ANSAとは
ANSAは、工業製品の設計・開発を支援するCAEの「完成されたソリューション」を目標に開発されました。ANSAひとつで構造系と流体系の設計・開発業務でさまざまのタスクを実行します。CADデータの読み込みはもちろん、立体のジオメトリーデータの変換・修正、メッシュ作成、アッセンブリーの解析、モーフィングなどが実施できます。
また、モデル作成を自動化、効率化する、作業管理用テンプレートや解析データの管理ツールなどが用意されており、複数のソフトを行き来する必要がありません。
ANSAの強み
●さまざまなGeometryの編集機能
ANSAはもともとSurfaceのメッシュ生成ソフトとして開発されました。そのため、多様なGeometry編集機能を備えており、次のような場合でもCADを使用した作業は不要です。
・部分的なCADデータの読み込みエラー
・CADデータの形状変更や追加
・フィレット除去
また、Geometryチェック機能、Faceのトリミング機能など、モデル作成を支援する豊富な機能があります。
●シェルメッシュ作成
さまざまな先進的なメッシュ作成機能が備わっており、作業を自動化するバッチメッシュ機能も搭載されています。
構造系では、フィレットや穴、フランジなど、解析モデルにとって重要な特徴を捉え、非常にきれいなメッシュを短時間で作成します。
流体系では、モデル形状に合わせたメッシュ作成が可能で、曲率の小さい部分やエッジなどに、細かいメッシュを自動配置します。
●ソリッドメッシュ作成
構造系、流体系のさまざまな解析モデルを作成するために、ソリッドメッシュに関するさまざまなアルゴリズムや機能を搭載しています。
●モデルアッセンブリー
構造系で必要な各種のアッセンブリーを備えています。なかでも「Connection Manager機能」は、衝突解析、強度解析などに適合した、Spot溶接、ボルト結合、接着結合などに対応した要素作成が可能です。
ANSAにできること
・モーフィング:グラフィクスの中間イメージを作成し、プレゼンテーションで競争優位に立つことができます。BOXモーフィング機能とダイレクトモーフィング機能があり、構造系、流体系のどちらにでも適用可能です。
・キネマティクス:ジョイント要素を設定することで機構が自動定義され、機構を考慮したシートやサスペンション、ダミーなどの位置設定が可能です。
・衝突・安全解析:衝突・安全解析モデル作成用にさまざま機能が搭載されています。1つのソフトウェアで、メッシュ作成から計算条件設定まで全ての作業が可能です。
・騒音・振動・衝撃解析:自動車などの騒音や振動、衝撃を解析するNVH解析モデル作成用にさまざまな機能があります。
・強度・耐久解析:溶接箇所などの強度・耐久解析モデルを作成するためのさまざまな機能があります。
●その他のツール
・COMPAREツール(モデルの比較、入替)
・コンポジット材設定機能
・カッティングプレーン(断面表示ツール)
・クロスセクションツール(断面性能算出)
・リキッドトラッピングチェックツール
・タンク容量チェックツール