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【解析手法別】CAEソフト19選を徹底比較!選び方も詳しく解説

2026年07月13日 最終更新

【解析手法別】CAEソフト19選を徹底比較!選び方も詳しく解説

CAEソフトを選ぶ際、どのような点を比較すれば、自社にあう製品をみつけられるのでしょうか。 この記事では、おすすめのCAEソフトを解析手法別に紹介します。CAEの概要や解析手法の種類・選び方についても解説するため、構造解析する際の参考にしてください。

目次

    CAEとは

    CAEとはComputer Aided Engineeringの略で、物体の形状や構造を分析し、欠陥がないか解析するシステムのことです。製品のリスクや強度を、デジタル空間上で事前確認する際に用いられます。

    製品開発する際、設計の段階から部品の強度や耐熱性を正確に把握するのは困難です。CAEを行うことで、物体の構造や形状が解析され、どのような製品ができあがるのか事前に把握できます。例えば、CADで作成した3DデータをCAEで解析すれば、完成形を正確にシミュレート可能です。

    CAEの特徴

    CAEによって事前に製品の問題点がわかれば、試作品の数が少なくなり、開発プロセスが短縮されます。開発後に欠陥が見つかり最初から工程をやり直すことになると、膨大な手間やそれに伴うゴミが増え、環境にも優しくありません。

    また、CAEはコンピューター上でシュミレートが完了するため、開発にかかる人件費や材料費などが節約され、コストカットにもつながります。高温や無重力といった、特殊な条件下での柔軟な試験運用も可能です。

    CAEの主な解析手法

    CAEは、具体的にどのような種類があるのでしょうか。主な解析手法を5つ紹介します。

    項目概要
    構造解析荷重がかかった際の各部品の応力・変形などの変化を解析し、製品の強度設計に活用する手法。
    熱伝導解析物体に熱が加わった際の構造変化を解析し、熱影響による変形や破損リスクを事前に検証する手法。
    機構解析部品同士の干渉や動作特性を解析し、設計段階で機構の問題点を発見・修正する手法。
    流体解析空気・熱・水などの流体の移動・分布を数値化し、製品の空力特性や冷却性能を検証する手法。
    樹脂流動解析金型内の樹脂の流れ・圧力を解析し、成形時の充填不足やそりなどの不良を事前に防ぐ手法。

    構造解析

    製品に荷重がかかることで、各部品の応力や変形などがどのように変化するのか解析する手法です。設計の段階で物体の荷重特性を解析することで、完成後のリスクを大幅に軽減できます。 コンピュータ上でシミュレートするため、通常では困難な大規模な構造物でも解析可能です。応用範囲が幅広く、自動車や飛行機・土木建築など、さまざまな分野で活用されています。

    熱伝導解析

    物体に熱が加わったときの構造的な変化を解析する手法です。物体内部や部品へ、どのように熱が伝わっていくのか解析できます。熱伝導解析の種類は「定常熱伝導解析」と「非定常熱伝導解析」の2つです。

    定常熱伝導解析は、時間経過による温度変化がない状態を仮定するため、物体に熱の影響を与える要素が少なく、解析が1回で終わります。ただし、熱荷重や境界条件が一定の状態を保っていることが条件です。 非定常熱伝導解析は、時間経過によって温度変化することを前提にしているため、解析に時間がかかります。

    機構解析

    部品同士がどのように干渉しあっているのか解析する手法です。マルチボディダイナミクスとも呼ばれ、物体内部の機構を運動方程式を用いて予測・評価します。自動車や鉄道車両・ロボットなどの業界で活用されている手法です。

    流体解析

    空気や熱・水などの流体が、どのように移動していくのか解析する手法です。どこにでも存在する流体の状態や性質を解析するため、製造業などあらゆる分野で活用されています。通常では再現不可能な高温・高圧下における流体の挙動や、災害時での温度変化や化学反応などもシミュレート可能です。 自動車業界では、走行車両周辺の空気の流れを解析し、空気抵抗の少ないボディデザインを設計しています。

    樹脂流動解析

    金型内に流れる樹脂の流れ方や圧力などを数値化し、成型時に問題が発生しないか解析する手法です。 得られた数値は、以下の3つを検証する際に利用されます。

    • ・成形の可能性
    • ・生産性
    • ・品質(折れ、反りなどがないか)

    【幅広い解析手法に対応】CAEソフト5選を比較

    ここからは、どんなCAEソフトがあるのか具体的に見ていきましょう。まずは、幅広い解析手法に対応するCAEソフトを紹介します。

    Ansys Mechanical (アンシス・ジャパン株式会社)

    《Ansys Mechanical》のPOINT
    1. 直感的操作と高性能解析で複雑な問題を正確に解決
    2. CAD連携と直感的な操作で設計業務を効率化
    3. 多様な解析で安全性を評価し設計の信頼性向上と効率化を実現

    Autodesk Fusion (オートデスク株式会社)

    《Autodesk Fusion》のPOINT
    1. CADとCAMの統合で設計時間が大幅に短縮
    2. シミュレーション機能が製造のアシスト
    3. 豊富な追加機能で自分好みにカスタマイズ

    HyperWorks (アルテアエンジニアリング株式会社)

    《HyperWorks》のPOINT
    1. 習得しやすい効果的な新しいワークフローを提供!
    2. 製品の設計と性能の最適化に集中できる幅広い機能を搭載!
    3. コンセプト設計から詳細な製品開発まで対応可能!

    Simcenter 3D software (シーメンス株式会社)

    《Simcenter 3D software》のPOINT
    1. CADと解析を統合した一元環境で設計プロセスを効率化。
    2. 複数領域のマルチフィジックス解析に対応
    3. 設計探索・連成解析による製品性能評価と最適化の促進

    SIMULIA (ダッソー・システムズ株式会社)

    《SIMULIA》のPOINT
    1. 多物理シミュレーションの統合解析環境を提供。
    2. 試作前に製品の性能や安全性を評価可能
    3. 設計・製造を統合。情報共有で製品開発の効率化を支援。

    【構造解析に強い】CAEソフト3選を比較

    次に、構造解析に強いおすすめのCAEソフトを紹介します。

    ANSYS Mechanical Pro

    アンシス・ジャパン株式会社が提供する「ANSYS Mechanical Pro」は、さまざまな解析手法を実装したAnsys Mechanicalのエントリーモデルです。外部から力を加えたときの影響度を計算する線形構造解析や、物体内を流れる温度分布などを調べる定常伝熱解析などを実施できます。

    価格要問い合わせ無料トライアルなし
    提供形態SaaS主な機能熱解析・固有値・線形構造・接触・伝熱解析など

    Radioss (アルテアエンジニアリング株式会社)

    《Radioss》のPOINT
    1. 交代勤務や連続勤務に対応
    2. 打刻忘れや36協定チェックのアラート機能
    3. SKYSEA Client View連携でデバイスを監視

    Ansys LS-DYNA (アンシス・ジャパン株式会社)

    《Ansys LS-DYNA》のPOINT
    1. 陽解法による高速現象の高精度・高速な動的解析
    2. 衝突や落下等の複雑な非線形現象に対応
    3. 熱・流体・電磁場のマルチフィジックス解析が可能

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    【熱伝導解析に強い】CAEソフト3選を比較

    続いて、熱伝導解析に強いおすすめのCAEソフトを紹介します。

    PHOTO-THERMO (株式会社フォトン)

    《PHOTO-THERMO》のPOINT
    1. 熱伝導と他PHOTOシリーズの連成解析が可能。
    2. 専用プリ・ポスト一体型で操作を効率化
    3. 地盤や構造物の安定・動的解析を行う有限要素法ソフト

    Simcenter™ MAGNET™ Thermal (株式会社 アドバンストテクノロジー)

    製品・サービスのPOINT
    1. 電磁界解析結果を利用した熱解析シミュレーションに対応。
    2. 温度分布や熱伝達など機器内部の熱挙動を解析可能。
    3. モーターや発電機の熱性能評価と冷却設計を支援。

    COMSOL Multiphysics® (COMSOL AB)

    《COMSOL Multiphysics®》のPOINT
    1. 複数の物理現象を組み合わせたマルチフィジックス解析に対応。
    2. 複数現象を自由に組み合わせた連成解析。
    3. 統合GUIでモデル作成からポスト処理まで一貫操作。

    【流体解析に強い】CAEソフト3選を比較

    続いて、流体解析に強いおすすめのCAEソフトを紹介します。

    Ansys Fluent (アンシス・ジャパン株式会社)

    《Ansys Fluent》のPOINT
    1. 物理モデルを用いた複雑な流体解析
    2. 業務効率化と快適な操作環境の実現
    3. 日本語に強い軽量LLMを開発し、業務効率化を支援。

    HELYX® (ENGYS Ltd.)

    《HELYX®》のPOINT
    1. GUIを搭載し、解析条件を設定しやすい環境を提供。
    2. 直感的なGUIで複雑なCFD設定を容易にする解析環境。
    3. ジョブ数・並列数制限なしで大規模解析に対応。

    Autodesk Inventor Nastran (オートデスク株式会社)

    《Autodesk Inventor Nastran》のPOINT
    1. CAD統合型で設計から解析、加工まで一連の作業が可能。
    2. 多様な解析で現実の負荷を精密に評価
    3. 材料モデルと解析で試作前の性能予測を支援

    【機構解析に強い】CAEソフト3選を比較

    続いて、機構解析に強いおすすめのCAEソフトを紹介します。

    RecurDyn (ファンクションベイ株式会社)

    《RecurDyn》のPOINT
    1. MFBDで剛体・柔軟体を統合、複雑な機構挙動を効率解析
    2. 制御や流体など複数領域の連成シミュレーションが可能
    3. 操作性重視の環境と自動化で解析の設定・実行を支援。

    Adams Machinery (Hexagon Manufacturing Intelligence株式会社)

    《Adams Machinery》のPOINT
    1. 高効率モジュールで機械要素のモデリングを容易化
    2. 仮想試作で試作削減と設計サイクル短縮を促進
    3. 直感的な操作で初心者でも機構モデルを作成できます。

    3DCS (株式会社ファソテック)

    《3DCS》のPOINT
    1. 公差による組立・機能への影響を視覚化・定量評価。
    2. モンテカルロ・感度解析で公差の要因分析が可能
    3. 複数CADと連携し、環境に応じた解析が可能。

    【樹脂流動解析に強い】CAEソフト2選を比較

    最後に、樹脂流動解析に強いおすすめのCAEソフトを紹介します。

    Autodesk Moldflow (オートデスク株式会社)

    《Autodesk Moldflow》のPOINT
    1. 成形品の反り・ヒケ・ウェルドラインなどを予測し対策。
    2. キャビティ・ゲート・冷却レイアウトの最適化支援。
    3. ローカル/リモート/クラウドで複数解析を同時実行。

    3D TIMON (東レエンジニアリングDソリューションズ株式会社)

    《3D TIMON》のPOINT
    1. 射出成形解析でウェルドラインやそり変形の発生を予測
    2. 多彩な素材・成形法に対応した解析パッケージを利用可能
    3. 直感的な操作と軽快な動作で感覚的なモデリングを実現

    CAEソフトの選び方

    おすすめのCAEソフトを紹介してきましたが、具体的にどのような点を比較すればよいのか、わからない人も多いのではないでしょうか。自社に最適なCAEソフトの選び方を3つ紹介します。

    必要な解析手法はなにか

    自社製品を正確に評価するのに、どのような解析手法が有効なのか洗い出しましょう。 CAEソフトはそれぞれ得意なジャンルが異なるため、人気ランキング上位の製品だからといって、自社の目的を達成できるとは限りません。「機構解析は得意でも流体解析は不得意」といった製品もあるため、事前にどのような解析手法に対応しているか確認しましょう。

    買取かレンタルか

    CAEソフトは、買取もしくはレンタルでの販売が一般的です。そのほか、年間契約のところもあるため、自社の運用方法にあった販売形式の製品を選びましょう。

    買取型は、ソフトの買取価格に加え、年間の保守費用が必要です。買取価格の相場はメーカーごとの見積もりなので、正確に算出できません。保守費用は買取価格の25%が相場といわれています。 レンタル型は、月額もしくは年額で一定のランニングコストが必要です。買取価格の30〜50%程度が相場といわれています。

    買取型・レンタル型は、いずれもメリット・デメリットがある販売形式です。購入の際は使用年数を想定して、どちらが費用対効果が高いか確認しましょう。

    ハードウェアのスペックは十分か

    CAEソフトを動かすデバイスのスペックが十分か確認しましょう。必要最低限の性能だと、負担のかかる処理でフリーズする可能性があるため、ある程度設備投資して解析環境を整える必要があります。

    自社にあう解析環境を構築するには、高度なスキルを持ったエンジニアが不可欠です。しかし、構造解析のスペシャリストで、解析環境の構築にも通じている人材を探すのは簡単ではありません。 そのため、CAEソフトを選ぶ際は、外部組織の解析環境を活用できるクラウドサービスも選択肢にいれましょう。

    CAEソフトは必要な解析手法を明確にしてから導入を!

    CAEソフトは、事前に完成イメージの確認やリスク検証などができる便利なツールです。製造業を含めさまざまな分野で活用できるため、以下の比較ポイントを参考にして自社にあう製品を導入しましょう。

    • ・必要な解析手法を備えているか
    • ・販売形式が合っているか
    • ・ハードウェアのスペックが十分か

    CAEソフトは、必要な解析手法を明確にしてから導入してください。

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