VVAULTとは
複数のストレージを接続し、一元管理するソフトウェアになります。専用の筐体等は不要。既に所持しているハードディスク、NAS、ファイルサーバーなど様々な種類のストレージをひとつの仮想ドライブとして統合し、効率的に管理します。充実の機能群で、ストレージ運用の効率・手軽・安心を提供することができます。
VVAULTでできること
【大容量のドライブを構築】
容量が足りなくなった場合は、新たなストレージ製品を買い足してシステムを停止することなく、オンデマンドで容量を拡張することができます。そのため、将来を見据えて大容量のストレージを購入するなどの先行投資は不要となります。また、部署ごとにストレージの使用量にバラツキがある場合でも、仮想統合することにより各容量を平準化し、効率的に利用できるようになります。
【使用頻度の算出と自動配置】
ストレージを階層管理し、高速ティアでは平準化目標値を超える余剰容量を算出し、使用頻度の低いファイルを抽出、下層ティアへ移動。中速ティアでは、余剰容量の増加分が目標値を超える場合には、再度移動するファイルを抽出し、下層ティアへ移動。低速ティアでは、更新されたファイルは最上位階層へ移動させます。書き込み時や使用頻度の高いデータは高速ティアへ、低いデータは低速ティアへ保存するなど、データを自動的に最適なストレージへ振り分けるため、効率的に業務を遂行することができます。
【既存データの取り込み】
既存データの移行は全てバックグラウンドで処理されます。データの移行中でも完了を待たずに瞬時にデータ移行を実現。時間のかかる大容量のデータ移行時にも、透過的アクセス機能により移行中のデータを利用することも可能です。
【ダウンタイムゼロでバックアップ/リカバリを可能に】
仮想ドライブを常時監視し、データが更新されるたびにバックアップ用のストレージへ瞬時に複製できます。単一サーバー内のバックアップに加え、遠隔地のVVAULTサーバー間でデータを複製することも可能です。
【継続的データ保護を可能にする】
変更され保存されたファイルを時系列で蓄積していく同期方式になります。目的のファイルをクリックし、更新履歴から多様なバージョンのデータを容易に復旧することも可能。誤って削除、上書きしてしまった場合でも任意の時点へ遡ってデータを即座に復元することができます。
VVAULTで解決できる課題
ストレージ管理者の課題
・ストレージを増設すると管理負荷も増大する
・部署ごとに要領に差があり「ディスクが足りない」と言われる
・バックアップトラブルに悩まされる
・ファイルアクセスが遅い
・メンテナンス時にサービスを停止しなくてはならない
・データ移行やバックアップのために夜間作業が発生
・ユーザー部門とのメンテナンス日程調整が大変
日々の業務の中で増え続けるファイル数やデータ容量。既存のストレージはすぐに圧迫され、ストレージ増設の際には、コストと手間がかかります。またデータの移行やバックアップの管理など、メンテナンスのために日々の業務を中断する必要があり、メンテナンス業務を深夜などの業務時間外にしなくてはならないケースも珍しくはありません。そんな現在のストレージ管理に付随する多くの問題点を解決するのに役立つ機能が満載です。