AI導入サービスの市場規模は?
AI導入サービスは、企業が業務にAIを取り入れる際の環境構築や開発、活用を支えるサービスです。AI導入サービスに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。利用する側の企業については、情報処理推進機構(IPA)が従業員1,001人以上の企業の8割近くがAIを導入していると公表しています。一方、101人以下の企業では16.6%にとどまります。
同じ調査では、AI導入の効果について「期待以上」「期待どおり」の合計が31.8%、「一定の効果はあった」が50.6%でした。企業のAI活用の状況を示すデータで、AI導入サービスそのものの数字ではありません。
出典:情報処理推進機構(IPA)「国内企業のDX動向・AI活用動向のポイントを公表」(2026年7月16日)
ITトレンドには、AI導入サービスとして8製品が掲載され、提供企業も8社です。そのうちITトレンドから資料請求できるのは1製品で、残る7製品は情報のみの掲載です。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、AI導入サービスの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なAI導入サービス
まずは、ITトレンドに掲載されているAI導入サービスを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のAI導入サービスは画像解析や予測などに使うAI製品が8製品中5製品を占めます。資料請求できるのは、ピーエスシーがMicrosoft 365 Copilotの活用を支援するサービスの1製品で、資料請求ランキングの1位です。AIを組み込んだ製品と、導入や活用を人が支援するサービスが並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている8製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| Microsoft 365 Copilot | 株式会社ピーエスシー | できる(1位) | ワークショップやPoC、アセスメントなど5つのプランでCopilotの活用を支援。 |
| AI導入エントリーパック | ソフトバンク株式会社 | 情報のみ掲載 | Azure OpenAI Serviceなどの生成AI環境を、設計・構築から利用後まで支援。 |
| Kiei | 株式会社Kiei | 情報のみ掲載 | 業務のヒアリングからAIの導入・運用まで、オーダーメイドで一貫して支援。 |
| H2OAICloud | H2O.aiinc. | 情報のみ掲載 | 自動機械学習(AutoML)でAIモデルを開発し、MLOpsで運用まで管理できる。 |
| TouchUp | FindabilitySciences株式会社 | 情報のみ掲載 | AIによる予測と自然言語処理・生成AIで、事業運営の合理化を支援する。 |
| AIマスキングロボ | ネットスマイル株式会社 | 情報のみ掲載 | 形式がばらばらな帳票を一括スキャンでき、テンプレート作成の代行にも対応。 |
| IDEAseries | Intelligence Design株式会社 | 情報のみ掲載 | 既設カメラを使った映像解析で、解析後の個人情報データ削除やAPI連携に対応。 |
| AmazonRekognition | アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 | 情報のみ掲載 | 機械学習のスキルがなくても、画像や動画を分析するコンピュータビジョンを使える。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月12日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているAI導入サービスは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のAI導入サービス市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている8製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.画像解析や予測などのAI製品が中心
掲載8製品のうち5製品は、画像の解析や予測など、特定の用途に使うAIの製品や基盤です。AmazonRekognitionやIDEAseriesは画像・映像の解析に、H2OAICloudはAIモデルの開発に使います。導入の支援というより、AIを組み込んだ製品そのものが多く並んでいます。
2.生成AIの活用を支えるサービスも
残る3製品は、企業のAI導入を人が支援するサービスです。そのうち2製品は生成AI向けで、Microsoft 365 CopilotやAzure OpenAI Serviceの活用を支えます。Kieiは、業務のヒアリングからAIの開発・運用までを個別に支援します。
3.資料請求できるのは1製品、提供企業はすべて異なる
ITトレンドから資料請求できるのは、ピーエスシーのサービスの1製品です。8製品の提供企業はすべて異なり、レビューはまだ投稿されていません。製品と支援サービスが混在しているため、製品ページで提供範囲を確かめながら候補を絞る段階といえそうです。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■Microsoft 365 CopilotやAzure OpenAI Serviceなど、生成AIの活用を始めたい企業
- Microsoft 365 Copilot / AI導入エントリーパック
- ■自社の業務に合わせたAIの開発や予測に取り組みたい企業
- Kiei / H2OAICloud / TouchUp
- ■画像・映像の解析や、帳票の読み取りにAIを使いたい企業
- AmazonRekognition / IDEAseries / AIマスキングロボ
同じAI導入サービスでも、AIを組み込んだ製品と、導入を人が支援するサービスでは中身が違います。AIで解決したい業務と、自社で開発・運用できる範囲を先に整理しておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●資料請求できるのは1製品で、レビューはまだ投稿されていない
- ●AIを組み込んだ製品と導入支援のサービスが混在しているため、提供範囲をそろえて比べる
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、対象の業務や扱うデータ、導入後の運用体制に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うAI導入サービスを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、AI導入サービスの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の業務に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、AI導入サービスを比較し、失敗しない選び方も紹介しています。あわせてご覧ください。

