Amazon Web Services(AWS)は2026年11月3日(米国時間)、構成管理サービス「AWS Config」が新たに10種類のAWSリソースタイプに対応したと発表した。対象には、Amazon ElastiCacheやAmazon QuickSightといった主要サービスのリソースが含まれる。
AWSは今回の拡張で、AWS環境のより広い範囲を把握できるようになると説明している。より多くの種類のリソースについて、検出・評価・監査・是正を進めやすくなるという。新しいリソースタイプは、対象リソースが提供されているすべてのAWSリージョンで利用できる。
新たに対応した10種類のリソースタイプ
今回追加されたのは、以下の10種類のリソースタイプである。ElastiCacheのキャッシュクラスターとレプリケーショングループのように、データ基盤の構成に関わるものが含まれる。ほかにもAmazon Connectの営業時間設定や、QuickSightのエージェント、請求関連のビューなどが対象になった。
リソースタイプ | 型名に含まれるサービス区分 |
|---|---|
AWS::Billing::BillingView | Billing |
AWS::MPA::IdentitySource | MPA |
AWS::Connect::HoursOfOperation | Connect |
AWS::Notifications::OrganizationalUnitAssociation | Notifications |
AWS::ElastiCache::CacheCluster | ElastiCache |
AWS::NotificationsContacts::EmailContact | NotificationsContacts |
AWS::ElastiCache::ReplicationGroup | ElastiCache |
AWS::Oam::Link | Oam |
AWS::MediaLive::SignalMap | MediaLive |
AWS::QuickSight::Agent | QuickSight |
各リソースタイプで記録される項目の詳細は、今回の発表では示されていない。料金についても、発表の中で特に触れられていない。
全リソースの記録を有効にしていれば自動で追跡
AWS Configで「すべてのリソースタイプの記録」を有効にしている場合、今回の10種類は自動的に追跡の対象に加わる。利用者が個別に設定を追加する必要はない。一方、記録するリソースタイプを個別に選んでいる場合は、今回の自動追加の対象としては示されていない。
新しいリソースタイプは、ConfigルールとConfigアグリゲーターでも利用できる。構成を記録するだけでなく、既存のルールによる評価や、アグリゲーターによる集約の仕組みにも組み込める形だ。
企業への示唆
AWS Configで構成の記録や監査を行っている企業は、まず自社の記録設定を確認したい。全リソースタイプの記録を有効にしていれば今回の10種類は自動で加わるが、個別選択の場合は自ら追加を判断する必要がある。とくにElastiCacheやQuickSightを業務で使っている企業は、対象に含めるかを検討する価値がある。
記録の対象が増えれば、監査やコンプライアンス確認の網羅性は高まる。その一方で、記録件数が増えることで利用料金が変わる可能性もある。料金は発表で示されていないため、AWSの料金ページで記録の単価を確認し、コストとの兼ね合いで範囲を決めたい。
Configルールで社内基準を自動チェックしている場合は、新しいリソースタイプ向けのルールを整備するかも論点になる。クラウド環境の構成を継続的に可視化する仕組みは、セキュリティ対策の土台でもある。対応範囲が広がったこの機会に、監査の対象と運用体制を見直すとよいだろう。
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まとめ
AWS Configが、Amazon ElastiCacheやAmazon QuickSightなどを含む10種類のリソースタイプに新たに対応した。全リソースタイプの記録を有効にしていれば自動で追跡され、Configルールやアグリゲーターでも使える。対象リソースが提供されているすべてのリージョンで利用可能だ。
各リソースで記録される項目の詳細や料金は、発表では示されていない。自社の記録設定と監査ルールを確認し、必要に応じて対象範囲を見直したい。

