自動車用シートメーカー・T社様
日本国内において数少ない独立系の自動車シートメーカーとして活躍するT社。世界14か国に66拠点を置き、世界各国の完成車メーカーへシートを供給しています。グローバルにビジネスを展開する同社がVisual BOMを導入した背景には「環境変化に対応するスピード経営」実現に向けた決断があったそうです。
世界各国の自動車メーカーと取引、顧客要望への細やかな対応を強みとしていることからその要求は多岐に渡ります。しかし2010年代中盤あたりから更に複雑化する傾向が強まったこともあり、この環境変化に対応するため製品開発プロセスの改革を決断したそうです。設計上流段階から他部門の知見も結集してQCDをつくりこむ、「先行SE(サイマルテニアス・エンジニアリング≒コンカレント・エンジニアリング)」を目指して改革プロジェクトを立ち上げ、全社一丸となった取組みが始まります。
この過程において即座に問題視されたのが、当時設計部門で運用していたBOMシステム。グローバルでの運用が前提となるため、リモートアクセス時のパフォーマンスが懸念されていましたが、Visual BOMは同社の回線状況を考慮した改修を実施することでこの要件をクリアすることに成功したのです。欧州や北米といった遠隔地でのトライアルにおいても支障なく運用できることが確認されました。
「システム検討段階から構想していた要求に対し、積極的に取り組んで結果を出してきた図研プリサイトチームと、高い機能性・柔軟性を兼ね備えたVisual BOMを高く評価しました。」