AIマーケティングリサーチツールの市場規模は?
AIマーケティングリサーチツールは、AIで消費者データの分析や調査を行い、市場や顧客の理解を助けるツールです。このツールに限った市場規模は確認できませんが、同じく市場調査を担う業界では、日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)が推計を発表しています。2025年度の日本の市場調査業界の市場規模は2,775億円で、前年比101.8%でした。回答した会員社のAI関連の支出は前年比2.2倍とされますが、AIマーケティングリサーチツールそのものの数字ではありません。
出典:一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会「第51回経営業務実態調査」(2026年6月)
ITトレンドには、AIマーケティングリサーチツールとして13製品が掲載され、提供企業も13社です。そのうちITトレンドから資料請求できるのは1製品で、残る12製品は情報のみの掲載です。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、AIマーケティングリサーチツールの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なAIマーケティングリサーチツール
まずは、ITトレンドに掲載されているAIマーケティングリサーチツールを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のAIマーケティングリサーチツールは消費者データの分析やAIペルソナの製品が13製品中6製品を占めます。資料請求ランキングに入るのは、アンケートデータとAIペルソナで分析するCotoEL(コトエル)です。AIで調査そのものを行う製品や、競合の情報を集める製品も並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている主な10製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| CotoEL(コトエル) | マイボイスコム株式会社 | できる(1位) | 生活者アンケートデータの分析とAIペルソナで、仮説構築やアイデア発想を支援。 |
| Agent Spark | 株式会社GWIジャパン | 情報のみ掲載 | GWIの消費者調査データをもとに、自然言語の質問から消費者インサイトを得られる。 |
| DS.INSIGHT | LINEヤフー株式会社 | 情報のみ掲載 | Yahoo! JAPANの検索や位置情報のデータから、消費者のニーズを探索・分析できる。 |
| Delve AI | Delve AI, Inc. | 情報のみ掲載 | 顧客やユーザーのペルソナをAIで自動生成し、合成リサーチや施策の検討を支援。 |
| SaGLO | 株式会社マーケティング・リサーチ・サービス | 情報のみ掲載 | Webアンケートの自由回答をAIが深掘りし、不正回答の判定や要約も行う。 |
| Light Depth | 株式会社クロス・マーケティング | 情報のみ掲載 | AIが回答者とチャット形式で対話し、回答の背景や理由を深掘りするWebアンケート。 |
| quantilope | quantilope GmbH | 情報のみ掲載 | 調査の設計から回答収集、分析、可視化までを一元化し、調査手法を自動化。 |
| Crayon | Crayon, Inc. | 情報のみ掲載 | 競合サイトの変更や価格更新などを集めてAIで要約。バトルカードも作れる。 |
| Powerdrill Bloom | DataCloud Technology Pte. Ltd. | 情報のみ掲載 | 情報収集から要点整理、図表付きの調査レポート作成までをAIで支援。 |
| Feedly | feedly,Inc. | 情報のみ掲載 | 複数の情報源から記事を集め、AIが整理して重要なトピックを抽出する。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているAIマーケティングリサーチツールは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のAIマーケティングリサーチツール市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている13製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.消費者データを分析する製品が中心
掲載13製品のうち6製品は、消費者や生活者のデータを分析し、インサイトを得る製品です。Agent Sparkのように、自然言語で質問するだけで消費者のインサイトを得られる製品もあります。CotoEL(コトエル)やDelve AIは、AIペルソナで顧客像を深掘りできる点を掲げています。
2.アンケートや情報の整理など、調査の作業そのものもAIで
SaGLOやLight Depthなど3製品は、AIを使ってアンケート調査そのものを行う製品です。自由回答をAIが深掘りしたり、回答を要約したりする機能を掲げています。製品ページで要約やレポート作成をAIで行うと掲げる製品は13製品中4製品で、結果をまとめる作業の効率化も打ち出されています。
3.提供企業は13社、資料請求できるのは1製品
掲載13製品は、13社が1製品ずつ提供しています。ITトレンドから資料請求できるのはCotoEL(コトエル)だけで、ほかの12製品は情報のみの掲載です。製品ごとに使うデータや調査の方法が大きく違うため、製品ページの内容から候補を広く見比べる段階といえそうです。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■消費者のデータから商品企画や施策のヒントを得たい企業
- CotoEL(コトエル) / Agent Spark / DS.INSIGHT
- ■アンケートの自由回答をAIで深掘りしたい企業
- SaGLO / Light Depth
- ■競合の動きや業界の情報を効率よく集めたい企業
- Crayon / Feedly / Powerdrill Bloom
同じAIマーケティングリサーチツールでも、分析に使うデータや調査の方法は製品ごとに大きく違います。どんなデータをもとに、何を明らかにしたいかを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●広告やSEO記事の作成まで担う製品など、リサーチ以外の機能が中心の製品も同じカテゴリに並ぶ
- ●分析のもとになるデータの種類は製品ごとに違うため、目的に合うかを確かめる
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、使えるデータの範囲や分析結果の根拠の示し方、今使っているツールとの連携に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うAIマーケティングリサーチツールを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、AIマーケティングリサーチツールの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求や各社への問い合わせで情報を集め、自社の調査業務に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、AIマーケティングリサーチツールを比較し、選び方も紹介しています。あわせてご覧ください。

