設備保全管理システムの市場規模は?
設備保全管理システムに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。そこで、ITトレンドの掲載状況から市場の広がりを見ると、5製品が掲載され、提供企業も5社と、製品ごとに別の企業が提供しています。製品は、工場の機械の点検から、ビルなど建物の設備の管理まで、対象とする設備によって分かれます。
ここからは、ITトレンドの資料請求ランキングと製品ページの掲載内容から、設備保全管理システムの動きを見ていきます。
【資料請求ランキングTOP5】いま注目される設備保全管理システム
まずは、資料請求ランキングから人気の製品を紹介します。ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点の設備保全管理システムは設備情報を一元化するクラウド型の「おまとメンテ」が資料請求ランキング1位です。2位は点検をタブレット入力でペーパーレス化する点検マスター、3位は図面で設備を見える化する建物管理向けのビルカンでした。どの製品も設備や点検の記録をシステムにまとめるもので、対象の設備や現場での使い方の違いで比べられている点が特徴です。
次の図は、2026年10月19日更新の資料請求ランキングTOP5です。週間のランキングのため、順位は時期によって入れ替わります。
| 順位 | 製品名 | 提供形態/参考価格 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | おまとメンテ | クラウド・SaaS/280,000円〜 | 施設の設備台帳や履歴を一元管理し、2次元コードの読み取りで素早く対応できる。 |
| 2位 | 点検マスター | クラウド・オンプレミスなど/別途お問い合わせ | タブレット入力で点検をペーパーレス化し、必要な機能だけを選んで使えるCMMS。 |
| 3位 | ビルカン | クラウド・SaaS/25,000円〜 | 建物管理の報告書や設備の記録、修繕履歴を、図面での見える化とあわせて一元管理。 |
| 4位 | ゲンバト設備管理 | クラウド・SaaS/20,000円〜 | スマホやタブレットで点検を行い、管理者がリアルタイムで確認して点検漏れを防ぐ。 |
| 5位 | ANDPAD BM | クラウド・SaaSなど/別途お問い合わせ | 工場・店舗・施設の設備点検や修繕を一元化し、計画的な保全を支援するクラウド。 |
※「ランキング」は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※設備保全管理システムのカテゴリには、集計できるレビューがまだありません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっている設備保全管理システムは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年の設備保全管理システム市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている5製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.5製品すべてが、設備と点検の情報の一元管理を掲げる
製品ページの紹介を見ると、5製品すべてが設備や点検の情報の一元管理を掲げています。点検マスターはいま使っているExcelシートを取り込めるとし、ビルカンは書類をExcel形式でも扱えるとしています。紙やExcelに分かれていた記録を、1つのシステムにまとめる流れがうかがえます。
2.スマホやタブレットでの現場の入力を挙げる製品が多い
5製品のうち4製品が、スマホやタブレットを使った現場での入力を挙げています。点検マスターとゲンバト設備管理は点検の入力、ANDPAD BMは点検から不具合報告・修繕手配までを、現場の端末で行えるとしています。管理者が現場の状況をすぐに確かめられることへの関心がうかがえます。
3.全製品がクラウドに対応、価格は2万円台から28万円台まで
製品一覧の掲載内容を見ると、5製品すべてがクラウドに対応し、オンプレミスにもあわせて対応するのは点検マスターだけです。参考価格を金額で示すのは3製品で、「20,000円〜」から「280,000円〜」まで幅があります。対象の企業規模はすべて「全ての規模に対応」で、板金機械・工作機械を持つ企業向けとするゲンバト設備管理のように、対象の設備で絞る製品もあります。
どれを選ぶべき?課題別のおすすめ
- ■設備の点検漏れを防ぎ、点検の業務をペーパーレスで効率化したい企業
- ゲンバト設備管理 / 点検マスター
- ■ビルなど建物の管理で、報告書や修繕の記録をまとめたい企業
- ビルカン
- ■工場・店舗・施設の設備台帳と保全の履歴を、全社で一元管理したい企業
- おまとメンテ / ANDPAD BM
同じランキング上位でも、製品が得意とする設備や現場はそれぞれ違います。この分野では対象の設備で製品が分かれるため、管理したい設備の種類と、現場で誰が入力するかを先に決めると、比べる製品を絞りやすくなります。
ランキングをどう活かす?比較するときの注意点
- ●週間のランキングは短い期間の資料請求数で、時期によって順位が入れ替わる
- ●このカテゴリには集計できるレビューがまだなく、使い勝手は資料やデモで確かめる必要がある
- ●参考価格の示し方が製品ごとに違い、費用に含まれる範囲をそろえて比べる必要がある
ランキングは、いま候補に挙がりやすい製品を知る手がかりとして役立ちます。最終的には、管理する設備の数や種類、現場で使う端末、いまの台帳やExcelからの移しやすさに合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合う設備保全管理システムを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドの掲載状況と資料請求ランキングから、設備保全管理システムの市場の様子と人気の製品を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の設備や保全の体制に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、設備保全管理システムを比較し、導入のメリットや選び方も解説しています。あわせてご覧ください。

