インバウンド支援の市場規模は?
インバウンド支援は、訪日外国人の受け入れや集客を、多言語対応などで支えるサービスです。インバウンド支援に限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。支援の対象になる訪日客の消費については、観光庁の調査で2025年の訪日外国人旅行消費額(確報)は9兆4,549億円と推計されています。2024年比16.4%増ですが、インバウンド支援そのものの数字ではありません。
出典:観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年暦年の調査結果(確報)の概要」(2026年3月31日)
ITトレンドには、インバウンド支援として8製品が掲載され、提供企業も7社です。いまはITトレンドから資料請求できる製品がなく、8製品すべてが情報のみの掲載です。インバウンド支援ツールの導入メリットについては、インバウンド支援ツールとは?導入メリット・補助金・おすすめサービスを解説をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、インバウンド支援の動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なインバウンド支援サービス
まずは、ITトレンドに掲載されているインバウンド支援のサービスを紹介します。いずれも情報のみの掲載のため、製品ページの掲載内容から用途を整理しました。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のインバウンド支援は訪日客に多言語で情報を届けるアプリが8製品中4製品を占めます。いまはITトレンドから資料請求できる製品はなく、8製品とも情報のみの掲載です。訪日客が自分で使うアプリのほか、店舗や宿泊施設の接客を支えるサービスや、動向の分析まで並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている8製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| Japan2Go! | 一般社団法人おもてなしICT協議会 | 情報のみ掲載 | 6言語に対応した訪日外国人向けの観光アプリで、観光スポットを多様な方法で探せる。 |
| Safety tips | アールシーソリューション株式会社 | 情報のみ掲載 | 地震や津波などの災害情報を、訪日外国人向けに14言語で通知する無料アプリ。 |
| 運行情報 | ジョルダン株式会社 | 情報のみ掲載 | 全国の鉄道の遅延・運休に連動して迂回ルートも案内し、多言語に対応する。 |
| MovEasy | ジョルダン株式会社 | 情報のみ掲載 | 観光地・施設からの検索や振替輸送の案内で、訪日客の移動を多言語で支援する。 |
| talkappi | 株式会社アクティバリューズ | 情報のみ掲載 | 宿泊施設や観光事業者向けに、多言語AIチャットや予約・決済を一元提供する。 |
| Payke | 株式会社Payke | 情報のみ掲載 | 商品の説明や案内をリアルタイムで翻訳し、観光・小売の外国語対応を支援する。 |
| UDトーク | RoiS株式会社 | 情報のみ掲載 | 音声をリアルタイムで文字化し、150以上の言語に翻訳して対話を支援する。 |
| inbound insight | 株式会社ナイトレイ | 情報のみ掲載 | ビッグデータで訪日客の動向を解析し、インバウンド対策の立案から効果検証まで支援。 |
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
[分析]2026年のインバウンド支援市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている8製品の製品ページから、市場の傾向を整理します。
1.訪日客向けの多言語アプリが中心、移動や災害の情報も
掲載8製品のうち4製品は、訪日客が自分で使う多言語の情報提供アプリです。Japan2Go!は観光スポットの検索、Safety tipsは14言語での災害情報の通知に対応します。ジョルダンの2製品は、鉄道の運行や移動の案内を多言語で届けます。観光だけでなく、移動や安全の面から訪日客を支える製品がそろっています。
2.接客の翻訳や動向分析など、事業者向けのサービスも
残る4製品は、受け入れる側の事業者を支えるサービスです。Paykeは商品の説明を、UDトークは会話の音声をリアルタイムで翻訳し、接客の外国語対応を支えます。talkappiは、宿泊施設や観光事業者向けに多言語AIチャットや予約・決済をまとめて提供します。ほかに、ビッグデータで訪日客の動向を解析するサービスも1製品あります。
3.資料請求できる製品はなく、多言語対応を軸に比べる段階
ITトレンドでは、8製品とも情報のみの掲載で、資料請求できる製品はまだありません。レビューもなく、導入後の評価を比べられる段階にはありません。一方で、8製品のうち7製品が多言語への対応を掲げています。対応する言語の数や使う場面を、製品ページで確かめながら比べる段階といえそうです。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■訪日客に観光や移動、災害の情報を多言語で届けたい自治体・事業者
- Japan2Go! / Safety tips / MovEasy
- ■店舗や宿泊施設の接客で、外国語に対応したい事業者
- Payke / UDトーク / talkappi
- ■訪日客の動向を分析し、インバウンド対策を立てたい自治体・企業
- inbound insight
インバウンド支援は、訪日客が自分で使うアプリか、事業者が接客や分析に使うサービスかで性格が分かれます。訪日客に何を届け、どの場面を支えたいかを決めておくと選びやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●掲載製品はすべて情報のみ掲載で、ITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●掲載は8製品と少なく、レビューもまだない
- ●訪日客が使うアプリと、事業者が使う接客・分析のサービスでは利用者が違うため、同じインバウンド支援として単純に比べない
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類のサービスがあるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、対応したい言語や、訪日客と接する場面(観光・買い物・宿泊・移動)に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うインバウンド支援サービスを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されているサービスの顔ぶれから、インバウンド支援の市場の様子を紹介しました。気になる製品は製品ページで対応言語や機能を確かめ、自社の受け入れ体制に合うかを見比べてみてください。
以下の記事では、インバウンド支援ツールの導入メリットや補助金、おすすめのサービスを紹介しています。あわせてご覧ください。

