Piano DMPとは
従来のWebマーケティングでは3rdパーティCookieを利用していました。これは特定のサイトを訪問したデバイスに保存され、その後の行動を追跡する仕組みです。リターゲティング広告などのマーケティング施策は、サイト訪問者に3rdパーティCookieを付与することで実現しています。
ところが、この3rdパーティCookieはサイト訪問者の情報を隠密に取得するため、プライバシーの観点から問題があるという意見がありました。海外ではすでに法的な規制が設けられるなど、その利用に制限がかけられつつあります。今では、3rdパーティCookieに頼らないDMPが求められているのです。
Piano DMPはそのようなニーズに応える、Cookieレス時代を見越した先進的DMPです。合意のうえで提供されたデータに基づき、詳細なプロファイルやセグメントを作り出します。
Piano DMPの強み
一般的に、サイト訪問者の情報は「1stパーティデータ」「2ndパーティデータ」「3rdパーティデータ」に分けられます。1stパーティデータとは自社が保有しているデータのことです。特に、その中でもサイト訪問者自身の意志によって提供されるメールアドレスなどの情報を、ゼロパーティデータと呼びます。
また、パートナー企業によって収集されたデータが2ndパーティデータ、第三者によって提供されるデータが3rdパーティデータです。
Cookieによる3rdパーティデータは、徐々に規制が始まっています。そこで、Piano DMPは適切なアプローチで訪問者にゼロパーティデータの提供を促進。そして、1st・2ndパーティのデータと組み合わせることで高度な分析を実現します。
Piano DMPでできること
Piano DMPはPianoプロダクトスイートとの連携によってできることが増え、さらなる価値を発揮します。
【piano composer】
ユーザーエクスペリエンスをコントロールする製品です。たとえば、エンゲージメント指標に基づいて訪問者をセグメントし、ロイヤリティの高いユーザーに対してオファーを提供できます。また、リマインダーやニュースレター購読フォームなどを提示し、ユーザーのアクションを誘います。
【piano VX】
サブスクリプションサービスに特化したコマースエンジンです。キャンペーン実施や、クレカ・PayPalといった多様な課金方法への対応など、サブスクリプションサービスの提供に必要な機能を備えています。Webサイト上での取引はもちろん、紙面での定期購入者に関する情報も一元化でき、チャネル横断的な管理が実現します。
【piano esp】
サイト訪問者が求めているものを正確に把握し、管理者に提供する製品です。高度なパーソナライゼーションを行うことで、ニーズに適したレコメンデーションやキャンペーンが実現します。メールの配信時間も含め、詳細な調節が可能です。
【piano id】
顧客のIDを管理する製品です。会員登録やソーシャルログインを利用して訪問者を会員化し、訪問者ごとに情報をまとめてプロフィールを作成します。構築されたプロフィールに基づいてセグメントを作成することで、パーソナライゼーションが実現します。