ECサイト管理で起こりがちな問題
ECサイト管理において、発生しがちな問題を2つ紹介します。
業務の非効率・販売機会の損失が発生する
ECサイトの運営業務に非効率な部分があると、販売機会を損失することがあります。
たとえば、管理をExcelで行っているケースがあります。これでは手作業で入力せざるを得ず、ミスが生じるリスクを排除できません。誤発送や誤発注はユーザーからの信頼を大きく損ないます。
手入力ほどではありませんが、注文データをその都度出力して管理する体制も望ましくはありません。すぐに受注処理速度が限界に達します。
また、管理体制が一元化されていないのも問題です。ECサイトと実店舗、あるいは複数のECサイト同士で在庫データが連動していないと、実店舗には在庫があるのにECサイトでは在庫切れになるなど、販売機会を逃すことになります。
人材不足に陥る
ECサイトの運営には以下の業務が生じます。
- ■サイト自体の保守
- ■商品管理・在庫管理
- ■フルフィルメント(受注から発送までの物流業務や、発送完了メールの送信など)
- ■顧客対応(問い合わせなど)
- ■宣伝(広告出稿、キャンペーン開催など)
- ■アクセス解析と改善活動
ユーザーが少ない内は少数の人材でも足りるかもしれません。しかし、商品数が増えれば在庫管理だけでも膨大な負担になります。また、ユーザーが増えれば問い合わせも比例して増加するでしょう。
これらを放置していれば、ユーザーからの信頼を損ない、売上は低下していきます。システム化などにより効率化を図ることも可能ですが、ある程度の人材確保は欠かせません。
ECサイト管理の問題を解決できる「EC管理ソフト」とは
前述したような問題を解決する方法に、EC管理ソフトの利用があります。これはその名のとおり、ECサイトを効率的に管理するためのソフトウェアです。
EC管理ソフトがあれば、ECサイト運営に必要なデータや作業をすべて一元化できます。あらゆる業務をこのシステム上で行えるため、管理を大幅に効率化できるのです。
たとえば、EC管理ソフトには複数のECサイトのデータを一元管理する機能が備わっています。これならば、あるサイトで在庫が残っているのに別のところで在庫切れになるといった不都合は生じません。手入力でデータを転記する必要もなく、ミスのリスクや手間が減少します。
さらに、近年は会計ソフトや決済会社といった外部システムとの連携にまで対応したEC管理ソフトも登場しています。単なる管理効率化ツールとしてではなく、ECサイト運営の基幹システムとして活用できるでしょう。
EC管理ソフトで何ができる?機能一覧
EC管理ソフトの代表的な機能を一覧で見てみましょう。
- 注文管理機能
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- ■ECサイトで受け付けた注文の自動入力
- ■注文内容の詳細表示
- ■注文ステータスの表示(出荷、発送など)
- ■注文確認メールの自動送信
- 発注管理機能
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- ■仕入先に対する発注内容の確認
- ■仕入先への発注書自動送信(FAXやメール)
- 出荷管理機能
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- 在庫管理機能
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- ■各ネットショップとの在庫連動
- ■ネットショップとリアル店舗の在庫連動
注目の「在庫管理」機能
EC管理ソフトの機能の中で特に着目したいのが、在庫管理機能です。
従来の在庫管理だと、倉庫にある商品をネットショップごとに割り振る、という方法が取られていました。例えば、倉庫に5個の商品がある場合、従来だとこの5個を、ECサイトAに2個、Bに2個、Cに1個という風に振り分けていました。
しかし、この方法では欠品を防ぐためにこまめに在庫を調節しなければなりません。先述の例で言えば、ECサイトCで売り切れた場合、AやBから手動で在庫を移管しなければならないのです。また、調整がうまくいかないと、在庫切れにより販売機会を喪失するリスクもあります。
一方、EC管理ソフトの在庫管理機能があれば、ECサイトA・B・Cのそれぞれに商品が5個配分されます。そして、どこかのECサイトで1個売れると、それぞれの在庫が4個に減るという仕組みです。この方法ならば、在庫調整の手間や販売機会喪失のリスクを軽減できます。
ECサイト管理の問題をソフトで解決しよう!
ECサイト管理は簡単ではありません。ユーザーや商品数の増加に伴って負担が増加します。非効率な体制のままではやがて限界に達し、人材不足に陥るでしょう。
そこで検討したいのがEC管理ソフトの活用です。豊富な機能により上記の問題を解決します。浮いた時間と労力で売上増加につながる施策を検討できれば、ビジネスを成長させられるでしょう。この機会にEC管理ソフトの導入を検討してはいかがでしょうか。