無料で使える第三者保守とは
第三者保守とは、メーカーの保守期限が終了した機器を、メーカー以外の事業者が保守するサービスです。継続的な保守契約を無料で提供するケースは一般的ではありませんが、導入前の相談や対象機器の確認、見積もりを無料で依頼できる場合があります。
第三者保守の仕組み
第三者保守では、保守事業者が独自に技術者や交換部品を確保し、メーカーの保守終了後も機器の稼働を支援します。対象となるのは、サーバやストレージ、ネットワーク機器、業務用パソコンなどです。
メーカーが設定するサービス提供終了時期は、EOSLと呼ばれます。これは「End of Service Life」の略で、修理受付や部品提供などのサポートが終了する時期を指します。
無料になるのは相談や見積もり
無料で利用できる可能性があるのは、主に導入前の相談や見積もりです。機器のメーカー名や型番、設置場所、希望する保守期間を伝えると、対応可否や契約内容を確認できます。
ただし、現地調査や機器診断、緊急の障害対応は有料となる場合があります。無料になる範囲は事業者ごとに異なるため、依頼前に条件を確認しましょう。
継続的な無料保守が難しい理由
第三者保守では、交換部品の調達や保管、技術者の待機、障害受付窓口の運営に費用がかかります。訪問修理を行う場合は、移動費や作業費も必要です。
そのため、無料相談を実施している事業者でも、保守契約やスポット修理は有料となるのが一般的です。無料という言葉だけで判断せず、どの工程まで費用が発生しないのかを確かめてください。
無料の第三者保守でできること
無料相談や見積もりを活用すると、対象機器の保守可否や想定費用を契約前に整理できます。リプレイスと第三者保守のどちらが自社に適しているか判断するためにも、機器情報と運用条件をまとめたうえで相談することが重要です。
対象機器の確認
無料相談では、現在使用している機器が第三者保守の対象になるか確認できます。メーカー名や製品名だけでなく、型番やシリアル番号、導入時期も伝えると判断が進みやすくなります。
同じシリーズでも、構成や製造時期によって部品の入手状況は異なります。対象機器の一覧だけで判断せず、実際の構成情報をもとに確認しましょう。
保守条件の整理
障害受付時間や訪問対応の有無、交換部品の提供方法も相談できます。夜間や休日も稼働するシステムでは、受付時間だけでなく、技術者が現地へ到着するまでの目安も重要です。
保守条件を整理する際は、次の項目を確認してください。
- ■受付時間
- 平日の日中のみか、夜間や休日も障害連絡を受け付けるかを確認します。
- ■対応方法
- 電話による切り分け、機器の送付修理、技術者の訪問などから対応方法を確認します。
- ■部品の確保方法
- 契約機器専用の部品を保管するか、障害発生後に調達するかを確認します。
- ■保守期間
- 次回のシステム更改まで、必要な期間を契約できるか確かめます。
リプレイス費用との比較
見積もりを取得すると、現在の機器を延命する場合と、新しい機器へ入れ替える場合の費用を比較できます。初期費用だけでなく、移行作業や設定変更、業務停止への対応も含めて検討しましょう。
第三者保守は、機器を長く使うための恒久的な手段とは限りません。次期システムへ移行するまでの期間を確保する目的で利用すると、費用対効果を判断しやすくなります。
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無料の第三者保守の制限
無料相談では、対応機種や概算費用を確認できますが、障害への復旧対応まで無料になるとは限りません。また、EOSL機器はメーカーから更新プログラムが提供されない場合もあり、第三者保守だけでは解決できない課題があります。
部品交換や訪問対応は有料
故障部品の交換や技術者の訪問には、通常、契約料金や作業料金がかかります。保守契約を結ばず、障害が起きたときだけ依頼するスポット修理もありますが、部品代や出張費が別途必要になる場合があります。
料金を比較するときは、月額や年額だけで判断しないことが大切です。交換部品、訪問回数、時間外対応が料金に含まれているか確認しましょう。
すべての機器を保守できない
製造から長期間が経過した機器は、交換部品を入手できず、保守対象外となる可能性があります。また、特殊な構成やメーカー独自の技術が使われている場合も、対応が難しくなるでしょう。
複数の機器で構成されたシステムでは、一部だけ保守できても業務継続に不十分な場合があります。周辺機器や接続構成を含めて、保守範囲を確認してください。
セキュリティ更新は別に考える
ハードウェアの修理に対応できても、基本ソフトウェアや機器内部のプログラムに対する更新が提供されるとは限りません。メーカーの更新提供が終了している場合、既知の弱点が残る恐れがあります。
第三者保守を利用する際は、ネットワークの分離やアクセス制限、ログ監視などを組みあわせてください。故障対策とセキュリティ対策を分けて検討することが重要です。
メーカー保証との違いがある
第三者保守は、メーカーが提供する延長保証や保守サービスとは契約主体が異なります。メーカー独自の診断ツールや純正部品を利用できない場合があるため、対応範囲にも違いが生じます。
既存のメーカー契約や販売会社との契約が残っている場合は、第三者による作業が契約条件に影響しないか確認しましょう。
無料相談が向いている企業
無料相談は、メーカー保守の終了が迫っているものの、すぐに機器を入れ替えられない企業に適しています。対象機器や希望期間を整理して相談すれば、第三者保守を利用できるか早い段階で判断できます。
更改までの期間を確保したい企業
新しいシステムの選定や予算確保に時間がかかる企業では、移行までのつなぎとして第三者保守を検討できます。保守期限にあわせて急いで更改すると、製品比較や移行設計が不十分になる恐れがあります。
必要な延長期間を決めたうえで相談し、更改計画と第三者保守の契約期間をそろえましょう。
既存環境をすぐ変更できない企業
業務用ソフトウェアが古い機器や基本ソフトウェアに依存している場合、ハードウェアだけを入れ替えることが難しくなります。周辺設備との接続試験が必要な製造業や医療機関でも、移行に時間を要する場合があります。
第三者保守で既存環境を維持しながら、次期システムの検証を進める方法が考えられます。
複数メーカーをまとめたい企業
メーカーが異なるサーバやストレージ、ネットワーク機器を利用している企業では、保守窓口が分散しがちです。複数メーカーに対応する第三者保守を選ぶと、問い合わせ先をまとめられる可能性があります。
ただし、すべての機器を同じ条件で保守できるとは限りません。機器ごとの受付時間や対応方法を一覧にして比較してください。
有料保守へ切り替える判断基準
無料相談を終えた後は、障害時に許容できる停止時間や保守対象機器の重要度をもとに、有料契約の必要性を判断します。料金だけでなく、部品の確保状況や対応拠点、契約終了後の移行計画も比較しましょう。
停止による影響が大きい
対象機器が停止すると受注や出荷、生産などの主要業務が止まる場合は、保守契約を検討する必要があります。障害発生後に修理先を探すと、復旧までの時間を見通せません。
業務停止による損失と保守料金を比較し、どの程度の対応速度が必要かを決めてください。
交換部品を確保したい
古い機器は、市場に流通する部品が少なくなる傾向です。契約機器用の交換部品をあらかじめ確保するサービスであれば、障害発生後の調達時間を短縮できる可能性があります。
部品を確保する場合は、保管場所や動作確認の頻度、契約終了後の扱いまで確認しましょう。
対応時間を明確にしたい
有料契約では、障害の受付時間や訪問目標時間、部品交換の条件などを契約書で定められる場合があります。緊急性が高いシステムでは、電話受付が可能な時間だけでなく、復旧作業を開始するまでの条件が重要です。
| 比較項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 障害受付 | 受付可能な曜日や時間、連絡手段を確認します。 |
| 初動対応 | 電話での切り分けや技術者の訪問条件を確認します。 |
| 交換部品 | 部品代が料金に含まれるか、専用部品を保管するかを確認します。 |
| 対象範囲 | 本体だけでなく、周辺機器や接続機器も対象になるかを確認します。 |
| 契約期間 | 更改予定にあわせて期間を設定できるか確かめます。 |
更改計画を同時に進められる
第三者保守の利用中も、機器の老朽化は進みます。契約更新を繰り返すだけでは、部品不足や技術者不足によって保守を継続できなくなる可能性があります。
有料契約へ進む際は、契約終了時期と次期システムの稼働時期を決めましょう。延命期間を移行準備に活用することがポイントです。
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無料相談から比較できる第三者保守サービス
第三者保守を継続的に無料利用できるサービスは限られるため、まずは資料請求や見積もりを活用して比較しましょう。対象メーカーや機器、対応地域、受付時間をそろえて確認すると、自社の運用条件にあうサービスを選びやすくなります。
第三者保守サービス「つなぎ保守」
- 1,000社以上の企業様・88,000台超の契約実績
- 国内外の主要メーカー・機種 一括マルチベンダー対応
- 日本9都市にあるテクニカルセンターから全国対応
ブレイヴコンピュータ株式会社が提供する第三者保守サービス「つなぎ保守」は、メーカー保守が終了したサーバやストレージ、ネットワーク機器、パソコンなどの継続利用を支援するサービスです。複数メーカーの機器をまとめて相談したい場合や、次回の更改まで保守期間を確保したい場合に検討できます。対象機器や料金は構成によって異なるため、無料見積もりで確認してください。
三和コンピュータの第三者保守サービス (三和コンピュータ株式会社)
- メーカー保守終了後のIT機器継続利用を支援
- 移行で運用コストを削減。既存資産やノウハウを有効活用。
- サーバ・ネットワーク機器をマルチベンダーで保守
ゲットイットの第三者保守 (株式会社ゲットイット)
- 幅広いメーカーの第三者保守に対応。
- 希少機種の保守相談に対応。
- 保守未契約でもスポット保守の相談が可能
エスエーティの第三者保守サービス (エクシオグループ株式会社)
- 24時間受付からオンサイト保守まで対応。
- 47都道府県でオンサイト対応体制を完備
- 45社1500機種以上の幅広いデバイスに対応。
NEC第三者保守(ハードウェア保守) (アプライドテクノロジー株式会社)
- メーカーの保守終了後もNEC製サーバの継続利用をサポート。
- 3つの保守タイプから選択可能
- 24時間365日受付の保守メニューを提供。
フレクシーサポート (フレックシステムズ株式会社)
- 経産省認定スマートSMEサポーター
- ISMS認証済みの安心セキュリティ
- 必要な分だけ気軽に依頼できる
第三者保守の無料利用に関する質問
第三者保守の無料相談を利用する際は、無料になる範囲と契約後の費用を分けて確認することが大切です。ここでは、無料の第三者保守を探している担当者が抱きやすい疑問を整理します。
- Q1:第三者保守を完全無料で利用できますか?
- 継続的な保守を完全無料で利用するのは困難です。技術者による障害対応や部品交換、部品の保管には費用がかかります。ただし、導入前の相談や見積もり、資料請求を無料で利用できる場合があります。
- Q2:見積もりには何が必要ですか?
- メーカー名、製品名、型番、シリアル番号、台数、設置場所、希望する保守期間などが必要です。機器構成図や現在の保守契約書も用意すると、対応範囲や料金を確認しやすくなります。
- Q3:保守契約なしで修理できますか?
- 障害発生時だけ依頼するスポット修理に対応する事業者もあります。ただし、交換部品を確保できない場合や、契約企業への対応が優先される場合もあるため、事前相談が必要です。
- Q4:第三者保守でセキュリティも維持できますか?
- ハードウェアの修理とセキュリティ更新は別の課題です。メーカーによる更新プログラムの提供が終了している場合、第三者保守だけでは弱点を解消できません。ネットワーク分離やアクセス制限などの対策も検討してください。
- Q5:いつから相談すればよいですか?
- メーカー保守が終了する直前ではなく、終了時期が判明した段階で相談するのがおすすめです。時間に余裕があれば、部品の確保状況を確認しながら、第三者保守と機器更改の費用を比較できます。
まとめ
第三者保守は、交換部品の確保や技術者による対応を必要とするため、保守サービス自体を継続的に無料で利用するのは困難です。ただし、無料相談や見積もり、資料請求を活用すれば、対象機器や保守条件、想定費用を契約前に比較できます。メーカー保守の終了が迫っている場合は、機器の型番や台数、希望期間を整理し、複数サービスの資料を請求して自社にあう保守体制を検討しましょう。


