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統合開発環境(IDE)とは?11製品をプログラミング言語別で紹介

2025年12月12日 最終更新

統合開発環境(IDE)とは?11製品をプログラミング言語別で紹介

統合開発環境の導入を検討する際には、それぞれの製品の機能や特徴を把握したうえで比較検討することが重要です。

この記事では、統合開発環境のおすすめ製品を比較しながら紹介します。導入メリットや選び方も解説するため、自社に適した製品を見つける際の参考にしてください。

この記事は2023年9月時点の情報に基づいて編集しています。
目次

    統合開発環境(IDE)とは

    統合開発環境(IDE)とは、テキストエディタ・コンパイラ・デバッガの3つの開発ツールがセットになったものです。IDEは、Integrated Development Environmentの略称です。

    プログラミング開発に必要なツールが1つにまとまったことから、開発にかかる手間を削減し、さまざまなWebシステムやアプリケーションの開発を実現します。

    統合開発環境(IDE)の導入メリット

    統合開発環境(IDE)を導入することで、以下のようなメリットが得られます。

    • ■アプリ開発作業の効率化
    • ■プログラミングの正確性向上
    • ■チームでの開発を実現

    それぞれのメリットについて詳しく解説します。

    アプリ開発作業の効率化

    統合開発環境を導入することで、アプリ開発に必要なテキストエディタ・コンパイラ・デバッガの3つの開発ツールが1つの画面上で操作できるようになります。そのため、作業内容ごとに別のツールを起動したり、連携や切り替えの必要がなくなります。

    また、入力補完機能を搭載しているため、メソッド名やコードを調べる必要がなくなり、コーディングの効率化も実現可能です。アプリの画面設計もドラッグ・ドロップで簡単に設計できるものもあるため、アプリ開発作業の効率化につながるでしょう。

    プログラミングの正確性向上

    統合開発環境には自動補完機能が搭載されているため、入力途中の内容からタグ・メソッド・プロパティなどの予測変換ができ、打ち間違いなどの防止が可能です。また、エラーチェック機能がありソースコードのミスが減少できます。

    さらにコンパイル機能で実行結果の即時確認ができるなど、プログラミングの正確性向上が期待できる機能を搭載しています。

    チームでの開発を実現

    統合開発環境を導入することで、ソースコードや開発状況の共有が行なえるようになりチーム開発の効率化が実現します。プログラムの修正や管理、運営も共有できる機能があるため、大規模アプリの共同開発基盤として活用可能です。そのためチームでのアプリ開発を想定している場合には、統合開発環境の活用がおすすめです。

    統合開発環境(IDE)の選び方

    統合開発環境を比較する際には、以下のようなポイントに注目して選ぶとよいでしょう。

    • ■利用目的に合致しているか
    • ■対応するプログラミング言語の種類は何か
    • ■無料か有料か

    それぞれの選び方について詳しく解説します。

    利用目的に合致しているか

    ターゲットになるOSや言語により、自社に最適な統合開発環境は異なります。利用目的とOSや言語が合致していないと、想定するソフトやシステムの開発ができないかもしれません。

    例えば、モバイルアプリを開発するのであれば、AndroidやIOSといったOSをターゲットにするとよいでしょう。スマートフォンに限らず、MacやWindowsといったPCの種類によって、対応OSは変わります。OSや言語が適切な統合開発環境を利用すると、利用目的に合致したプログラミング開発が行えるでしょう

    対応するプログラミング言語の種類は何か

    統合開発環境に対応するプログラミング言語の一部を下記に紹介します。

    ・Java
    サーバやスマートフォン、家電などあらゆる環境で、利用可能なプログラミング言語です。汎用性が高いことから、プログラミング言語でトップの人気を誇ります。
    ・Python
    文法が単純であり、少ないコードで対応可能なプログラミング言語です。AIやWebアプリケーションなどの開発に活用されています。
    ・C++
    処理速度が速いC言語の機能を拡張し、オブジェクト指向を採り入れたプログラミング言語です。大規模な業務システムやロボット制御技術の開発に活用が可能です。

    ほかにも、PHPやRubyなど幅広い言語に対応しています。また、上記で紹介したJava・Python・C++のプログラミング言語は、Googleが開発に活用する3大言語です。

    無料か有料か

    統合開発環境には、無料の製品もあります。無料製品は特定のプログラミング言語しか使用できない製品が多く、個人学習に向いています。一方で、無料版と比較して、有料版はプログラミング言語を追加導入することが可能です。ほかにも、商用利用や充実したサポートが受けられます。

    製品によって異なりますが、有料版の価格相場は数万円〜数十万円程度の製品が多いでしょう。サブスクリプション型であれば、月額や年額の支払形態になります。統合開発環境の利用目的や予算にあわせて、無料版か有料版かを検討するとよいでしょう

    C++やPythonなど幅広い言語に対応の統合開発環境(IDE)

    C++やPython、JavaScriptなど幅広い言語に対応している統合開発環境(IDE)を紹介します。

    AWS Cloud9 (アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社)

    《AWS Cloud9》のPOINT
    1. どのPCからでも利用可能!環境のインストール等不要で使える!
    2. 充実した機能を有したエディタで実行や作成を簡単に!
    3. 改訂履歴を保存してすぐに元の状態に戻せる!

    PaizaCloudクラウドIDE (paiza株式会社)

    《PaizaCloudクラウドIDE》のPOINT
    1. プログラミングの経験がなくても簡単開発!
    2. ブラウザを開いて3秒で構築の環境が整う!
    3. どのPCからでも利用可能!環境のインストール等不要で使える!

    Qt Creator (The Qt Company Oy)

    《Qt Creator》のPOINT
    1. OSやデバイスの種類にとらわれず展開!
    2. 単一のコードベースでメンテナンスの負担を最小限に!
    3. 必要なリソースが少なく済み、総コストの縮小が実現!

    Eclipse

    IBMによって提供されているフリーの統合開発環境です。javaでの開発に対応しています。拡張性が非常に高く、プラグインを導入すればC++・PHP・Perl・C#・Python・Ruby・JavaScriptなども利用できます。また、自作プラグインの開発も可能です。

    Visual Studio

    Microsoftが提供している、フリーの統合開発環境です。Android・iOS・Mac・Windows・Webなど、あらゆるOSのアプリを開発できます。DataCampでは、RやPythonなどを習得可能です。4,000以上の拡張機能を備えた、高機能テキストエディタも搭載しています。

    Javaを用いた統合開発環境(IDE)

    Javaは、業務システムやアプリ、Webサービスなどの開発で用いられる場合が多い傾向にあります。ここでは、Javaを中心とした言語に対応している統合開発環境(IDE)を紹介します。

    Android Studio

    Google社が提供する「Android Studio」は、Androidのアプリケーション開発向けの統合開発環境です。KotlinやJava、C/C++といった言語の補完を行うコードエディターによって、作業の高速化や生産性の向上につながるでしょう。高速なエミュレータが搭載されており、電話着信やテキストメッセージなどのAndroidにある機能のシミュレーションの実施が可能です。

    Oracle JDeveloper

    「Oracle JDeveloper」は、日本オラクル株式会社が提供するJavaのアプリケーション開発に特化した無償の統合開発環境です。アプリケーションの開発ライフサイクル全体に対応できます。すべての機能が備わった「Studio Edition」、JavaとXMLのコア機能だけが用意された「Java Edition」の2種類から選べます。Java Editionは機能に制限があるものの、ダウンロード時間の削減が可能です。

    Apache NetBeans

    Apacheソフトウェア財団が提供する「Apache NetBeans」は、Javaが実装された統合開発環境です。Javaのほかにも、PHPやCSSといったあらゆるプログラミング言語を活用してアプリケーションの作成ができます。また、Windows・Linux・Mac OSXなどのOSにインストールが可能です。Oracleが開発に関わっているため、最新のJavaへ迅速に対応します。

    IntelliJ IDEA

    JetBrains社が提供する「IntelliJ IDEA」は、AIで開発効率が向上するJava向けの統合開発環境です。AI Assistantがリリースされ、ドキュメントコメントの自動記述やコミットメッセージを生成します。また、使いやすさに定評のあるエディタでは、コード補完だけでなくエラー検知も可能です。無料トライアルを活用すれば、導入前に使い勝手を確認できるでしょう。

    Atom IDE

    Pythonでのアプリ開発におすすめな統合開発環境です。GitHubが提供。基本的なデバッグ機能を備えており、個別パッケージのインストールも可能です。言語パッケージを導入すれば、JavaScript・C#・Java・PHPなども利用できます。

    JavaScriptを用いた統合開発環境(IDE)

    JavaScriptは、Webページのフロントエンド開発で用いられる場合が多く、動きをつける際に利用します。ここでは、JavaScriptに対応している統合開発環境を紹介します。

    Deco

    「Deco」はDeco Software社が提供する、React Nativeモバイルアプリ開発に特化した統合開発環境です。オープンソースのため、無料で使用できます。JavaScriptを用いて、iPhoneなどのモバイル端末でテキストや動きなどのシミュレーションも可能です。画面のプロパティ値を変更するだけで、自由なカスタマイズが実現するでしょう。また、コンポー​​ネント検索により、開発に必要なコレクションを瞬時に見つけられ、エディタにドラッグするとコードが生成されます。

    自社にあった統合開発環境(IDE)を導入しよう

    自社に最適な統合開発環境を選ぶには、利用目的を明確にし、対応するプログラミング言語やコストに注目するとよいでしょう。

    製品によって特徴や機能は異なるため、まずは製品の資料請求をして、製品について詳しく知ることがおすすめです。上記で紹介した選び方を踏まえて、自社に適した統合開発環境を導入しましょう。

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