統合開発環境(IDE)における無料・有料の違い
無料・有料ツールの違いは、商用利用ができるか、言語に柔軟に対応しているか、サポートの充実さなどが挙げられます。個人での実験や検証用、ほかにもプログラミング教室や研修のために利用するには、無料版の性能でも十分でしょう。
しかし、正式に開発したソフトウェアを製品化したい、いろいろな言語を組みあわせて開発したいという場合には、有料版を使用したほうが、容量を気にせずに使用できたり、手厚いサポートや商用利用の期限の幅が広がったりする可能性が高いです。
無料で使える!統合開発環境(IDE)の比較表
無料で活用できる統合開発環境(IDE)の比較表です。
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製品名 |
対象従業員規模 |
提供形態 |
参考価格 |
レビュー評価 |
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AWS Cloud9 |
すべての規模に対応 |
クラウド / SaaS |
ー |
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PaizaCloud |
すべての規模に対応 |
クラウド / SaaS |
月額1,078円~ ※無料プランあり |
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※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
ITトレンド厳選!無料で使える統合開発環境(IDE)
比較表で紹介したITトレンドが厳選する無料で使える統合開発環境(IDE)について詳しく紹介します。気になる製品は詳細ページもあわせてご覧ください。
《AWS Cloud9》のPOINT
- どのPCからでも利用可能!環境のインストール等不要で使える!
- 充実した機能を有したエディタで実行や作成を簡単に!
- 改訂履歴を保存してすぐに元の状態に戻せる!
「AWS Cloud9」は、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社が提供する統合開発環境です。ブラウザのみでの利用が可能であり、使用機器を問わずコードの実行・デバック・記述などをクラウドベースで行えます。また、C++・PHP・Ruby・Python・JavaScriptなど、40以上のプログラミング言語に対応している点も特徴です。
《PaizaCloud》のPOINT
- プログラミングの経験がなくても簡単開発!
- ブラウザを開いて3秒で構築の環境が整う!
- どのPCからでも利用可能!環境のインストール等不要で使える!
「PaizaCloud」は、paiza株式会社が提供する統合開発環境です。クラウドベースの開発環境のためブラウザのみでLinuxサーバの利用が可能で、コマンド操作やテキスト操作、Webおよびデータベースサーバの立ち上げ、ファイルの操作などができます。ホスティング型サーバやレンタル型サーバのようなサービスの作成や、自身で開発したアプリ等の公開も可能です。
無料で使えるそのほかの統合開発環境(IDE)
ITトレンドに掲載している製品以外の無料で活用できる統合開発環境(IDE)を紹介します。
Android Studio
Androidアプリを開発するための公式統合開発環境です。動的な設計ツールで構成されており、視覚的にわかりやすく安心して利用できます。プログラミング言語はJavaやKotlin、C/C++などの言語にも対応しています。コードの変更による動作負荷なども最小限に抑えられているため、高速開発が可能です。
Oracle JDeveloper
Oracle社が提供する統合開発環境です。Oracleのプラットフォーム上でアプリケーションを開発すると、Oracleのデータベースを使用してエンド・ツー・エンド開発ができます。プログラミング言語は、Javaをベースとしています。Oracleのデータベースやプラットフォームを使用している人には、より利用しやすい製品でしょう。
IntelliJ IDEA
生産性の高いJavaとKotlinの開発をサポートするために作られた統合開発環境です。コードを記述する際の予測変換機能などのコーディング支援機能が充実しています。Windows、macOS、Linuxに対応しています。対応OSが幅広いことも広く利用されているポイントの1つです。
Apache NetBeans
高速で操作性に優れた環境で、アプリケーションを開発できる統合開発環境です。開発者が容易にプログラミングをしやすいよう、コードの内部構造の整理に長けています。対応OSの幅も広く、Windows・Linux・MacOSX・BSDへのインストールが可能です。JavaやJavaScript、PHPなどのいろいろな言語でのアプリケーション開発に対応しています。
Deco
React Nativeアプリの開発ができる統合開発環境です。JavaScriptフレームワークであるReactと同じ記述方法のJavaScriptで、アプリを開発できるようにしたアプリをReact Nativeと呼びます。画面の設定値などを変更すると、瞬時に変更内容が反映され、画面レイアウトを視覚的にもわかりやすく操作できます。
統合開発環境(IDE)の無料・有料の違いを理解しよう
統合開発環境とは、ソフトウェアを開発するために必要となるツールを統合的に集めたプログラミング環境です。無料・有料ツールの違いは、商用利用ができるか、言語に柔軟に対応しているか、サポートの充実さなどが挙げられます。
自社に最適な統合開発環境を導入するために、まずは気になる製品の資料請求をして、製品について詳しく知ることからはじめてみるとよいでしょう。