Azure Load Balancerとは
Microsoft社が提供するロードバランサです。インターネットからLANへと送られてくるトラフィックを分散することで遅延を阻止します。Webアプリケーションの可用性を高め、ユーザーから送られてくるリクエストに対して柔軟に拡張するインフラを構築します。
Azure Load Balancerの強み
【高い信頼性】
Microsoft社は、サイバーセキュリティ研究に1年あたりUSD10億を投じています。セキュリティ・プライバシーの専門家が3,500人ほど在籍し、日夜安全なITインフラの実現に貢献。堅牢なセキュリティは、多くの第三者機関からも高い評価を獲得しています。
【無料トライアルあり】
Azureに無料会員登録すると、「Standard Load Balancer」の機能を750時間無料で使えます。また、USD200クレジットも提供されます。
【3種類の製品から選べる】
Azure Load Balancerは、以下の3種類のSKU(製品)から選択できます。それぞれ価格やスケールなどが異なるため、自社に合わせて選択しましょう。
◇Standard Load Balancer
高いパフォーマンスと可用性を持ち、トラフィックを適切に分散します。
◇Gateway Load Balancer
ネットワーク仮想アプライアンスを導入します。ネットワークの入り口にファイアウォールや侵入検知などのセキュリティシステムを設置できます。
◇Basic Load Balancer
高い可用性・冗長性を求めない、小規模アプリケーション向けのSKUです。
Azure Load Balancerでできること
【負荷の分散】
仮想マシンとクラウドサービスに対する負荷の分散機能を備えています。HTTPやHTTPS、SMTPを含むTCP/UDPに基づいたプロトコルに加え、リアルタイムの音声・映像通信に使われるプロトコルにも対応しています。
【自動スケーリング】
アプリに対するトラフィックをスケーリングする機能です。自動的にスケーリングされるため、トラフィックの増減に合わせてその都度手動で設定する必要はありません。快適な通信により顧客満足度の向上を実現します。
【内部ロードバランサ】
クライアントから寄せられるリクエストだけでなく、仮想マシン間のトラフィックにもロードバランシング機能を発揮します。また、複数階層を利用するハイブリッドアプリの構築にも役立ちます。
【インスタンスのヘルスチェック】
仮想サーバの状態をチェックし、異常が見られたサーバに対しては通信を割り当てません。自動的に振り分け対象から外し、正常なインスタンスのみでリクエストに対処します。アップタイムを向上させ、ユーザーのスムーズなアクセスを実現します。
【ネットワークセキュリティの強化】
送受信されるネットワークトラフィックをコントロールし、プライベートネットワークを保護します。
【IPv6対応】
新しいプロトコルIPv6に対応しています。モバイルデバイスやIoTなどの出現によってIPv6を用いた通信は増加が予想されており、日本を含めIPv6の普及が進んでいくと考えられています。IPv4と互換性がないため、リプレイスしなければならないシステムも少なくありません。しかし、Azure Load BalancerであればIPv4と同様にIPv6もロードバランシングの対象にできます。