NGINX Plusとは
オープンソースのWebサーバである「NGINX」に基づいて作られたロードバランサ・Webサーバ・コンテンツキャッシュです。オープンソース版に備わっている機能に加えて、セッションの維持やAPIによる構成、ヘルスチェックなど企業向け機能を搭載しています。
NGINX Plusの強み
【優れたコストパフォーマンス】
機能性やパフォーマンスに関して、NGINX Plusには一切の妥協がありません。導入コストが低いクラウド型であることと相まって、高いコストパフォーマンスを誇ります。
【柔軟性・携帯性】
NGINX Plusはさまざまな環境へ柔軟にフィットします。たとえば、パブリッククラウドからプライベートクラウド、仮想マシン、コンテナ、ベアメタルなどの環境へ適用可能です。
【タスクの自動化】
NGINX Plus にはAPIが備わっています。一般的なタスクを自動化することで時間を節約可能です。
NGINX Plusでできること
【ロードバランサ】
サーバとクライアント、プロキシの間でトラフィックを分散し、負荷の集中を防ぐ機能です。自社のサーバ環境に高い冗長性を与えられます。HTTP・TCP・UDPのロードバランシングに対応し、これらの負荷分散について多数の方法をサポートしています。
・ラウンドロビン:すべてのリクエストを均等にサーバへ転送します
・最小接続数:アクティブな接続数が最小のサーバにリクエストを転送します
・最小時間:応答時間と接続数を踏まえてもっとも負荷が少ないサーバに転送します
・ハッシュ:IPアドレスやリクエストURLなどに基づいてリクエストを転送します
・IPハッシュ:HTTP向けの機能で、クライアントIPアドレスの初めの3オクテットを基に分散先を決定します
・2サーバから選択:2つのサーバをランダムに選び、そのうちアクティブな接続数が少ないほうのサーバにリクエストを転送します
【コンテンツキャッシュ】
コンテンツキャッシュとは、サーバから提供するコンテンツを記憶させておくことで、クライアントからのリクエストをその都度サーバに送る必要性をなくし、負荷を軽減する仕組みです。NGINX PlusはHTTPサーバから獲得したコンテンツと、FastCGI・SCGI・uwsgiサービスからの返答をキャッシュします。この機能を利用することで次のメリットが得られます。
・Webページの表示速度向上:あらゆるタイプのコンテンツを静的コンテンツと同等の速度で提供することで、ロード時間を短縮します。
・容量増加:本来ならサーバが担うタスクの一部をNGINX Plusが担うことで、サーバの容量を節約し、クライアントによりリッチなコンテンツを提供できるようになります。
・可用性向上:サーバがダウンしていても、NGINX Plusがコンテンツのキャッシュを保存していれば、それをクライアントに提供することでサービス提供を続けられます。
【モニタリング】
NGINX Plusにはリアルタイムにトラフィックを監視するモニタリング機能が搭載されています。クライアントがサーバにアクセスするにあたってエラーは発生していないか、DDoS攻撃などのサイバー攻撃被害は見られないかなどを監視できます。監視内容はライブ ダッシュボードに表示され、リアルタイムに状況を把握可能です。