「Windchill」とは
WindchillはPTCジャパン株式会社が提供する製品のライフサイクルを管理できるツールです。製品開発に必要な構成情報と業務プロセスを管理するPDMとPLMに関するシステムです。
単純に製品に関する情報を取り込んで管理するだけではく、業務プロセスの最適化を図ることができます。それにより、企業の戦略に沿った製品の開発が可能になり、業績向上を推進することが可能になります。
「Windchill」ができること
【BOMとCADのデータを連携することによる一元管理】
さまざまなCADシステム上で作成されたCADのデータを開くことが可能です。そのためシステムの利用者は一度に複数のCADファイルを開きながら業務を行うことができるため、生産性の向上が期待できます。
またWindchillにCADファイルを登録すると、CADの構成情報から自動的にBOMが作成されます。自動的に作成されることによりBOMの作成、見直しの業務が短縮されます。システム連携でBOMが作られるため、作業ミスの防止にもつながります。
【技術情報と製品情報の一元管理】
製品開発に関連するCADデータや図面情報、ドキュメントを集約し、製品コンテンツとして作成することができます。製品に関する情報や開発工程などに変更が発生した場合は、変更履歴を作成しつつ最新データの維持が可能です。常にだれがいつ最新化をしたのかを把握することができるためデータの共有も容易です。
【検索機能】
Windchill内に登録されているファイルを属性、キーワードなどのさまざまな条件を指定して検索できます。検索結果はサムネイル付きで一覧上に表示され、ファイルを開くことなく中身を一部確認することができます。
【ドキュメント管理】
WordやExcelなどのMS Officeの文書、PDF、URLのリンク、TIFFなどのファイルであれば、登録が可能です。それらの文書はBOMへの関連付けも可能です。
【ワークフロー管理】
Windchillでは、承認依頼、出図承認、出図通知の発行などの一連の承認業務を行うことができます。必要に応じてワークフローに添付されているデータをダウンロードすることも可能です。
「Windchill」の強み
【国内外での導入実績】
Windchillは、国内外で多く企業に導入されている、実績が豊富なPDMとPLMのシステムです。特に海外での事例が豊富です。
【豊富な機能を用意】
Windchillは、PDMとPLMに必要な機能が多く存在します。ドキュメント管理、ワークフロー管理、変更管理などといった基本的な機能から、M-BOM連携管理、マルチCAD管理、製品バリエーション管理、コンポーネント・サプライヤ管理などの豊富な機能が一つのシステムで実現ができることが強みの一つです。そのため、ほぼカスタマイズなしでシステムを導入することが可能です。
【ユーザーインターフェースがWebベース】
Windchillはブラウザ経由での利用となりますので、端末にシステムをインストールすることなくどこからでもシステムへのアクセスが可能です。ChromeやSafari、Firefoxなどに対応しています。また、11か国語での多言語対応にも対応しており、単位や通貨の切替も行うことができます。
【ノンプログラミングで導入可能】
Windchillはパラメータの設定のみでプログラミングレスでシステムを導入することができます。