生産準備とは
製造業向けのシステムテンプレートを基にし、必要最低限の機能だけを抜き出したカスタマイズで利用できる生産管理ソリューションです。ある程度パッケージされた機能を組み合わせて構築するため、短期間で要望に合ったシステムとして運用を開始できます。機能は受注・開発から原価管理、フィードバックなど、生産準備の基礎となる部分を全面的に取り揃えています。
生産準備でできること
【PLMの機能を部分的に導入できる】
PLMの機能を部分的にシステムテンプレート化しており、要望のある部分だけを抜き出して導入が可能です。
【設定情報管理機能】
設計者が作成したコンセプトに合わせた製品設計に、図面・構成・材質・寸法などのEBOM情報を作成し、各部門への伝達を行います。
【購買情報管理機能】
EBOM情報を基にして、部品や材料の発注、必要量の管理や納品のリードタイム、仕入金額などの管理が行えます。仕入れ用のWebポータルを用いて、図面・納期などの情報を複数の仕入れ先に一斉配信し、オークション形式での業者決定も可能です。
【工程設計管理機能】
企業の生産管理部において、EBOM情報を活用して製造ラインや使用設備、製造リードタイムなどの情報を決定する際に使う機能です。工場によって組付を2階以上に分けて在庫計上した方がいい場合に、中間生成品番（ファントム品番）を定義しての計上を可能とします。直感的に計画立案ができるよう、フローチャート形式で設定することが可能です。
【生産管理機能】
得意先の納入先ごとに決められた運送会社の便情報を紐づけることで、購入品数・加工数・出荷数やそれぞれの納期をまとめたMBOM情報を一挙に作成できます。作成したMBOM情報をERPに送信することで、商品の生産体制が整い、販売までの準備を完了できます。
【バリエーション管理機能】
製品に複数のオプション情報を持たせ、バリエーションを求める場合に活用します。オプション情報を管理できる「目次BOM」を定義・設定することで、顧客の要望に合ったEBOMを目次から引き当て、多くのバリエーションを顧客に提供可能です。
【原価企画機能】
MBOM情報に対し、ERP機能から算出されたコストテーブル情報を参照させ、見積原価を計算することができます。MBOM情報に加えて想定される歩留まり率と加工時間を入力するだけで原価を算出するため、最適な生産方法を簡単に検討できます。
生産準備で解決する課題
【適正価格での仕入れが可能となる】
購買情報管理機能では、専用ポータルを利用したオークション形式の仕入れが可能です。これにより、より適正な、安い価格での部品調達を可能とします。
【自社設備の効率の良い生産方法の選定】
工程管理機能を用いてフローチャート形式で計画立案をすることで、自社設備を無駄なく使う、効率の良い計画策定が可能です。
【顧客の要望の吸い上げ】
バリエーション管理機能により、顧客の要望があった製品を効率的に設計・製造可能です。多品種・多量生産も問題なく実現します。
【開発から販売までのフローを一本化】
開発・生産準備から日程管理、営業まで対応しているため、開発～販売のフローすべてを一本化できます。
