「Zabbix」とは
Zabbixとは、プロセスやネットワーク、ログの監視まで幅広い監視に対応することができる、オープンソースの総合監視ツールです。任意のソースから、任意のメトリックを収集することが可能であり、インフラストラクチャの制御を維持することができます。
問題検知では閾値の設定やトレンド予測にも積極的に対応しており、機械学習に基づいてリアルタイムで問題を検出可能です。収集したデータはさまざまな形式で視覚化することができ、管理者のストレスを軽減して効率よくデータ分析を行うことができます。
オープンソースなので自由度が高い反面、複雑化するとブラックボックス化して管理に手間がかかる可能性がある点は否めませんが、豊富な技術サポートプランが用意されているため、社内にふさわしい人材がいなくて運用に不安を抱えている場合には必要な技術サポートを得ることが可能です。
オンプレミスまたはクラウドで最短5分程度で導入できるため、迅速に監視ソフトウェアを社内に導入したい企業にもおすすめです。
「Zabbix」でできること
Zabbixを導入することにより、以下のことができるようになります。
【監視コストの軽減】
Zabbixを導入することにより、管理・監視にかかるコストを大幅に軽減できます。オープンソースで利用できる監視ソフトウェアであるため、月額制・年額制でコストがかかることはなく、低コストでの優れた監視体制を確立することが可能です。
【複数の顧客に監視サービスを提供】
複数の顧客に対して監視サービスを提供することができます。マルチテナント環境で柔軟な役割・権限のスキームにより、各顧客をしっかりと分離できます。顧客環境への洞察を提供するための独自のダッシュボードを作成し、レポートを生成して顧客に送信可能です。
【気づきを得やすいデータ収集】
Zabbixを導入することで運用者は「気づき」を得やすい便利なデータを収集して分析に回すことができます。任意のソースからメトリックを収集し、さまざまな種類のデータを正規化して変換します。収集したデータはさまざまな形式で表示することができるため、運用者が使いやすい形でデータを表示し、分析しやすい形にすることで洞察を得やすくなるのです。
「Zabbix」の強み
Zabbixには、以下の強みがあります。
【強力な技術サポート】
オープンソースならではの強力な技術サポートを利用することができます。合計5種類のサポートプランが用意されており、企業の規模やツールの運用実態に合わせて必要な技術サポートを受けることが可能です。また、コンサルティングやトレーニングなど、さまざまなプロフェッショナルサービスを提供しています。
【エンタープライズグレードのセキュリティ】
Zabbixには、エンタープライズレベルのセキュリティが実装されています。コンポーネント間のすべての通信は、TLSプロトコルをサポートし、セキュリティを強化するために外部のシークレットボールトに保存可能です。柔軟なアクセス許可スキーマでアクセス制限できるため、運用実態に合わせて柔軟に権限を付与できます。
【スケールの制限なし】
Zabbixには、監視スケールの制限がありません。スケールアップすることで数十万にも及ぶデバイスやサービス、アプリケーションなどから膨大な量のメトリックを収集することができます。プロキシは簡単に導入することができ、無制限の垂直スケーラビリティをこのツールだけで実現可能です。