Google Cloudとは
Google Cloudは、アプリ開発に必要な機能をクラウド上で提供するサービスです。チャットやメールといった開発チーム内でのコミュニケーションを促進する機能から、高度なAI・分析機能、セキュリティ機能までを幅広く備えています。
Google Cloudの強み
Google Cloudには、どのような強みがあるのでしょうか。
◇ベンダーロックインの回避
ベンダーロックインとは、あるベンダーの製品を採用したために、別のベンダーの製品へ移行するのが難しくなる現象のことを言います。特に、ベンダー独自の技術が使われている場合、移行が技術的に困難になります。しかし、Google Cloudであれば、ベンダーロックインの心配はありません。環境や技術の制約を受けることなくアプリを開発できます。
◇最先端の技術
Google Cloudでは機械学習や分析機能が提供されています。たとえば、「Google マーケティング プラットフォーム」を使えば高度なマーケティング分析が実現。顧客体験を俯瞰的に把握し、結果を予測して個人最適化された体験を創出します。このほか、プロセスの自動化や管理の効率化など、業務を支援する機能も豊富です。
◇環境保全
Google社は、Google Cloudの運用に必要な電力を再生可能エネルギーでまかなっています。2017年以降は、消費電力の100%を再生可能エネルギーが占め、炭素排出量を実質的に0にしています。さらに、機械学習を活用した効率的なサーバ運用による消費電力の節約や、リサイクルなどを通じて資源の保全にも注力。PaaSとしてGoogle Cloudを選択することで、ユーザーは環境へ配慮したビジネスを営むことができます。
◇セキュリティ
Google Cloudで使われているセキュリティは、Google社が顧客情報はデバイスを守るために使っているのと同じものです。保存データは暗号化し、正当な権限を持つユーザーだけがアクセスできるようにされています。また、ISO/IEC 27001/27017/27018/27701、SOC 1/2/3、PCI DSSなど各種セキュリティ認証を取得。こうしたセキュリティへの取組実績は惜しみなく公開され、ユーザーに対する透明性が確保されています。
Google Cloudでできること
続いて、Google Cloudで提供されている機能・ソリューションの一部を紹介します。
◇Google Cloud AI
Google Cloud AIでは、パッケージ化されたソリューションが提供されています。ビジネス上の問題を解決できるよう、必要な機能がひとまとまりになっているため、迅速に結果へつなげられます。たとえば、「Contact Center AI」は、コンタクトセンターの運用効率を高める会話型AIソリューションです。顧客のニーズに合わせて的確な回答をし、顧客満足度の向上を支援します。ドラッグアンドドロップを基本とした操作で構築できるビルダーや、自然言語処理による顧客の感情分析機能も使えます。
◇インフラストラクチャのモダナイゼーション
VMwareやSAPをGoogle Cloud上で実行する機能です。たとえば、ソリューション「Google Cloud での SAP」では、自動化されたテンプレートによりデプロイ時間を短縮。SAPとそのほかのデータをBigQueryで統合し、活用性を高めます。
◇Google Cloud セキュリティ
クラウドやオンプレミスの垣根を超えた包括的なセキュリティを提供するサービスです。たとえば、ソリューション「ウェブアプリと API の保護(WAAP)」では、サイバー攻撃や不正行為からアプリとAPIを保護。アンチボットやアンチDDoS、WAFが脅威を防ぎます。