アンケートシステムとは何か
アンケートシステムとは、質問票の作成から回答の収集、集計までをオンライン上で完結できるサービスの総称です。従業員満足度調査や顧客アンケート、イベントの事後調査など、さまざまな場面で活用されています。まずは基本的な定義と、紙のアンケートとの違いを整理します。
アンケートシステムの基本的な定義
アンケートシステムとは、設問の作成、配信、回答収集、集計・分析という一連の工程をひとつのツール上で行えるシステムを指します。多くの製品はブラウザから操作でき、専門知識がなくても設問の作成や公開が可能です。
従来は紙の配布や電話による聞き取りが中心でしたが、現在はメールやSNS、Webサイトへの埋め込みなど配信手段が広がっています。回答結果は自動で集計されるため、担当者が手作業で数値を転記する工程が減ります。
紙のアンケートとの違い
紙のアンケートは印刷や配布、回収に手間がかかり、集計も担当者が電卓やExcelで行う必要があります。一方でアンケートシステムは、回答データがそのままシステム上に蓄積されるため、集計作業を効率化しやすくなります。
また、紙のアンケートは回収後でなければ回答状況を把握できませんが、システムであれば回答数や進捗をリアルタイムに近い形で確認できます。会場の広さや配布枚数といった物理的な制約も受けにくくなります。
アンケートシステムの仕組み
アンケートシステムは、設問設計、配信、回答収集、集計という4つの工程で構成されています。それぞれの工程がどのように連携しているかを理解しておくと、自社の業務にどう組み込めるかを判断しやすくなります。
設問作成から配信までの流れ
アンケートシステムでは、テンプレートや設問形式を選びながら質問項目を組み立てます。単一選択や複数選択、自由記述など複数の回答形式を組み合わせて設計できる製品が多くあります。
設問が完成したら、URLの発行やメール配信、QRコードの生成といった方法で回答者に届けます。配信対象を絞り込む機能や、回答期限を設定できる機能を備えた製品もあり、目的に応じた配信計画を立てやすくなります。
回答収集から集計・分析までの流れ
回答者が入力したデータは、システム上のデータベースに自動で蓄積されます。回答が集まるたびにグラフや表が更新される製品が多く、途中経過を確認しながら状況を把握できます。
集計後は、クロス集計や自由記述のテキスト分析といった機能を使い、回答データを多角的に確認できます。分析結果はCSVやPDFで出力できる場合が多く、社内資料への転用もしやすくなります。
アンケートシステムの主な機能
アンケートシステムには、設問作成から分析、レポート出力まで複数の機能が搭載されています。ここでは代表的な機能を、設問設計に関するものと集計・分析に関するものに分けて紹介します。
設問作成・配信に関する機能
設問作成機能では、単一選択や複数選択、マトリクス形式、自由記述など複数の質問タイプを組み合わせられます。分岐設問機能を使えば、回答内容に応じて次に表示する質問を変えることも可能です。
配信面では、メール配信やURL発行に加えて、SNSやWebサイトへの埋め込みに対応した製品もあります。多言語対応の機能があれば、海外の拠点や顧客を対象とした調査にも活用できます。
集計・分析・レポート出力に関する機能
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 単純集計 | 回答が集まるたびにグラフや表が自動更新され、途中経過を把握できる |
| クロス集計 | 属性や条件を組み合わせて回答データを多角的に確認できる |
| テキスト分析 | 自由記述の回答を分類し、傾向を把握しやすくする |
| レポート出力 | CSVやPDFで結果を出力でき、社内資料へ転用しやすい |
集計機能には、単純集計に加えてクロス集計や自由記述のテキスト分析が含まれる場合があります。属性ごとに回答傾向を比較できるため、施策の優先順位を検討する材料として活用できます。
分析結果は、グラフ付きのレポートとして出力できる製品が多くあります。社内での報告や意思決定の場に使う資料として、そのまま活用できる形式に整えられている点も特徴です。
アンケートシステムの種類
アンケートシステムには、利用目的や対象によっていくつかの種類があります。自社の用途に近いタイプを把握しておくと、必要な機能の見極めがしやすくなります。ここでは代表的な分類を紹介します。
用途別のシステム分類
アンケートシステムは、顧客満足度調査向け、従業員満足度調査向け、市場調査向けなど、用途に応じた分類がされる場合があります。それぞれ標準で搭載されている設問テンプレートや分析機能が異なります。
例えば顧客満足度調査向けの製品では、NPSと呼ばれる顧客推奨度を測る指標に対応したテンプレートが用意されている場合があります。従業員満足度調査向けでは、匿名性を保つための機能が重視される傾向にあります。
提供形態による分類
提供形態としては、クラウド型とオンプレミス型に大別されます。クラウド型はインターネット経由で利用でき、初期導入の負担を抑えやすい点が特徴です。
オンプレミス型は自社のサーバーにシステムを構築する形態で、社内システムとの連携やセキュリティ要件に合わせた運用がしやすくなります。ただし構築や保守には専門知識と一定のコストが必要になる場合があります。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料を取り寄せて機能や特徴をさまざまな製品で比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でアンケートシステムの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
アンケートシステム導入のメリットと注意点
アンケートシステムの導入には、業務効率化や意思決定の迅速化といったメリットがある一方で、事前に確認しておきたい注意点もあります。両面を把握したうえで、自社に合うかどうかを検討することが重要です。
導入で期待できるメリット
- ■集計業務の効率化
- 回答データが自動で集計されるため、手作業による転記や計算の手間を減らせます。
- ■回答状況の可視化
- 回答数や進捗を画面上で確認でき、締め切り前の対応判断がしやすくなります。
- ■配信手段の多様化
- メールやURL、SNSなど複数の経路で配信でき、対象者に合わせた方法を選べます。
アンケートシステムを導入する主なメリットは、集計や配信にかかる作業時間を削減できる点です。回答データが自動で蓄積されるため、担当者が転記や計算に費やす時間を減らせます。
また回答状況をリアルタイムに近い形で把握できるため、締め切り前の追加案内や回収状況の判断がしやすくなります。分析機能を使えば、集めたデータを施策の検討材料として活用しやすくなります。
導入前に確認しておきたい注意点
アンケートシステムは製品によって搭載機能や料金体系が異なるため、自社の目的に合わない製品を選ぶと使いこなせない場合があります。導入前に必要な機能を洗い出しておくことが大切です。
また、回答者の個人情報を扱う場合は、システムのセキュリティ対策や利用規約を確認しておく必要があります。既存の顧客管理システムなどと連携する際は、データ形式の対応可否を事前に確認しておくと安心です。
アンケートシステムの代表的な製品例
ここでは、アンケートシステムのカテゴリーに含まれる代表的な製品を紹介します。自社の目的や運用体制に合うかどうかを比較する際の参考にしてください。
ムビ活コレクト
- ノーコードで項目やデザインを自由に動画投稿フォーム生成
- 応募者はURLアクセスのみ、ログイン不要で投稿
- 動画、画像を審査員画面で採点・コメント、平均点を自動集計
インフォームシステム株式会社が提供する「ムビ活コレクト」は、動画・画像コンテストやオーディション、社内投稿イベントなどの応募データをオンライン上で収集・管理できるツールです。テキストやプルダウン、ラジオボタンなどの入力項目を組み合わせて応募フォームをノーコードで作成でき、集まった応募データは検索や絞り込みで確認できます。審査員による得点入力や平均点の自動集計といった機能も備えており、投稿型の企画運営に活用できます。
QiQUMO
- 直感的な操作で簡単・スピーディーにアンケートを実施
- 目的に応じて対象者を絞り込んで配信・海外への配信も可能
- リーズナブルでわかりやすい料金体系で安心して利用可能
株式会社クロス・マーケティングが提供する「QiQUMO」は、市場調査やマーケティングリサーチを目的としたアンケートシステムです。設問設計から配信、回答収集、集計・分析までを一貫して行うことができ、クロス集計など複数の切り口でデータを確認できる機能を備えています。調査目的に応じた設問テンプレートを活用しながら、効率的にアンケートを実施できます。
CREATIVE SURVEY (ナインアウト株式会社)
- 直感的な操作性のUI
- 高度なデータ分析機能が充実している
- ニーズに合わせ機能を調整し、拡張や外部連携ができる。
Typeform (Typeform SL)
- 直感的な操作でフォームやアンケートを簡単に作成。
- フォームと外部ツールを連携し、顧客管理や業務を自動化する。
- 豊富なテンプレートと外部連携でノーコードの柔軟な活用が可能
SurveyMonkey (SurveyMonkey Inc.)
- 400種以上のテンプレートとAIで即座にアンケート作成。
- メール、QRコード、SNSなど多様な配信手段に対応。
- 200以上のアプリ連携とAPIでワークフローを自動化。
アンケートシステムに関するFAQ
アンケートシステムの導入を検討する際によく寄せられる質問をまとめました。基本的な内容を確認しておくことで、比較検討をスムーズに進めやすくなります。
- Q1:アンケートシステムは無料でも使えますか?
- 無料プランや無料トライアルを提供している製品もあります。ただし設問数や回答数、機能に制限が設けられている場合が多いため、本格的に利用する際は有料プランへの切り替えを検討する必要があります。
- Q2:どのような場面で活用されますか?
- 顧客満足度調査や従業員満足度調査、イベントの事後アンケート、市場調査など、さまざまな場面で活用されています。目的に応じて必要な設問形式や分析機能が異なります。
- Q3:導入までにどのくらい期間がかかりますか?
- クラウド型であれば、契約後すぐに利用を開始できる場合が多くあります。オンプレミス型の場合は、構築や設定に一定の期間がかかることがあるため、事前にスケジュールを確認しておくと安心です。
まとめ
アンケートシステムとは、設問作成から配信、回答収集、集計・分析までを一貫して行えるツールです。紙やExcelでの管理と比べて作業時間を削減しやすく、回答状況を把握しやすい点が特徴です。用途や提供形態によって種類が異なるため、自社の目的に合った機能を持つ製品を選ぶことが重要です。導入前には料金体系やセキュリティ対策も確認しておきましょう。

