CPaaSの市場規模は?
CPaaSは、SMSや音声通話、ビデオ通話などの通信機能を、APIなどで自社のサービスに組み込める基盤です。CPaaSに限った市場規模は、公開されている統計や調査会社の発表では確認できません。主な用途の一つであるSMS送信の分野では、ITRが2022年9月の発表で国内のSMS送信サービス市場は2021年度に163億2,000万円だったとしています。前年度比34.9%増で、2026年度には325億円に達すると予測されていますが、CPaaSそのものの数字ではありません。
ITトレンドには、CPaaSとして6製品が掲載され、提供企業も6社です。そのうちITトレンドから資料請求できるのは1製品で、残る5製品は情報のみの掲載です。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、CPaaSの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なCPaaS
まずは、ITトレンドに掲載されているCPaaSを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のCPaaSは音声・映像の通話機能をアプリやWebに組み込む製品が6製品中3製品を占めます。資料請求できるのは、SMSやメール、郵送、FAXをまとめて扱うCPaaS NOWの1製品で、資料請求ランキングでも1位です。通話機能を組み込む開発向けの製品と、SMSなどで通知を送る製品が並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている6製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| CPaaS NOW | 株式会社ネクスウェイ | できる(1位) | SMS・メール・郵送・FAXをAPIで一元化し、通知業務をまとめて行える。 |
| Twilio | Twilio Japan合同会社 | 情報のみ掲載 | 音声・SMS・チャット・ビデオ・メールなどの通信機能をAPIで提供。 |
| Agora | Agora, Inc. | 情報のみ掲載 | 音声・ビデオ通話やライブ配信、チャットをアプリやWebに実装できる。 |
| SkyWay | NTTドコモビジネス株式会社 | 情報のみ掲載 | WebRTCを使い、音声・映像・データ通信の機能を自社サービスに組み込める。 |
| Daily | Daily.co, Inc. | 情報のみ掲載 | 通話やライブ配信の組み込みに加え、録画や文字起こしも使える。 |
| Sinch | Sinch AB (publ) | 情報のみ掲載 | SMSやWhatsAppなど複数のチャネルで、通知や認証のメッセージを配信。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているCPaaSは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のCPaaS市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている6製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.通話の組み込みとメッセージ配信に用途が分かれる
掲載6製品のうち3製品は、音声や映像の通話機能をアプリやWebに組み込むための製品です。CPaaS NOWとSinchは、SMSなどで顧客への通知や認証のメッセージを送る用途を打ち出しています。Twilioは、音声からSMS、ビデオ、メールまで幅広い通信をAPIで提供しています。
2.APIやSDKで開発者向けに提供する製品が中心
掲載6製品はすべて、製品ページでAPIやSDKによる提供を掲げています。SkyWayとDailyは、WebRTCを基盤にしたリアルタイム通信を打ち出しています。自社のサービスに通信機能を組み込みたい開発者向けの製品が中心であることがうかがえます。
3.資料請求できるのは1製品、レビューもまだない
提供企業は6社で、1社1製品ずつ掲載されています。ITトレンドから資料請求できるのは、CPaaS NOWの1製品です。6製品とも製品ページにレビューはまだなく、導入後の評価を比べられる段階にはありません。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■SMSやメール、郵送などの通知業務をまとめて効率化したい企業
- CPaaS NOW / Sinch
- ■アプリやWebサービスに、音声・ビデオ通話の機能を組み込みたい企業
- Agora / SkyWay / Daily
- ■音声やSMS、メールなど複数の通信機能をAPIでまとめて使いたい企業
- Twilio
同じCPaaSでも、通知を送るための製品と、通話機能を組み込むための製品では役割が大きく違います。送りたいのが通知か、組み込みたいのが通話かを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●APIやSDKで提供する製品が多く、使うには自社での開発が必要なことがある
- ●通知向けと通話向けで製品の役割が違うため、同じCPaaSとして単純に比べない
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、使いたいチャネルや送信・通話の規模、自社の開発体制に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うCPaaSを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、CPaaSの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社のサービスや業務に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、CPaaSを比較し、選び方や機能、料金も紹介しています。あわせてご覧ください。

