フィルタリングとは
フィルタリングとは、主に未成年者の違法・有害なウェブサイトへのアクセスを制限し、安心してインターネットを利用できるよう手助けするサービスのことです。フィルタリングを事前に設定しておくと、子どもがアダルト系やギャンブル系などの有害サイトやコンテンツにアクセスする危険を回避できます。
フィルタリングの方法は、以下の2種類に大別できます。
- ■ホワイトリスト方式
- 一定の審査基準を満たした安全なサイトのみアクセス可能で、それ以外のサイトはブロックされる方式
- ■ブラックリスト方式
- ホワイトリストとは逆に、有害と思われる特定サイトへのアクセスだけを制限し、それ以外のサイトは閲覧できる方式
フィルタリングの法律と最新の利用状況
2018年に改正された「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」が施行され、携帯電話事業者や販売代理店には、契約者または端末の使用者が18歳未満かどうかの確認や、フィルタリングの必要性・内容の説明などが義務づけられています。また、契約とあわせて販売する端末については、フィルタリングソフトウェアやOSの設定など、フィルタリングを有効にする措置も求められています。
こども家庭庁の「令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、スマートフォンでインターネットを利用する青少年の保護者の85.8%が、何らかの方法で子どものインターネット利用を管理しています。主な取り組みは以下のとおりです。
- ・フィルタリングを利用している:49.2%
- ・対象年齢にあったサービスやアプリを利用させている:42.1%
- ・利用してよい時間や場所を決めている:38.4%
- ・利用内容や利用時間を把握している:34.3%
フィルタリングの利用率は令和6年度の45.8%から令和7年度には49.2%へ上昇しています。一方で、フィルタリングを利用している保護者は半数程度であり、利用時間のルール設定や子どもが利用するサービスの確認など、複数の方法を組み合わせてインターネット利用を管理している家庭もあります。
子どもが安全にインターネットを利用できる環境を整えるためには、フィルタリングを活用するとともに、インターネット上のリスクについて親子で話し合い、年齢や利用状況に応じたルールを設けることも重要です。
参考:
青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律|e-Gov法令検索
令和7年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」報告書|こども家庭庁
フィルタリングを利用しない場合のリスク
フィルタリングをしない場合、情報漏えいや犯罪に巻き込まれるなどの危険性があります。詳しく見ていきましょう。
個人情報の漏えいや個人特定のリスク
1990年代半ば~2010年代に生まれ、幼少期からデジタルに触れて育った、いわゆる「Z世代」と呼ばれる若者などは、デジタルネイティブでありながら、学校や家庭で十分なネットリテラシー教育を受けていないケースが少なくありません。
インターネットの危険性や情報の信ぴょう性、またSNSで公開すべき情報の範囲やモラルなどが、曖昧になっている可能性もあります。また、スマートフォンの機能を十分に理解できていない場合もあるでしょう。
悪質なサイトにアクセスして個人情報が盗まれたり、SNSにアップした写真から位置情報が漏えいするリスクがあります。何気ない写真や文章の投稿など、さまざまな情報が組み合わさることで、個人が特定されるのです。
犯罪に巻き込まれるリスク
中高生が興味本位で違法・有害サイトへアクセスし、凶悪犯罪に巻き込まれることは少なくありません。また、SNSを通じて面識のない人と実際に会うケースも増えています。中には写真や年齢といった素性を偽り、未成年を狙う犯罪者が存在するため、非常に危険です。
さらに、「ゲーム攻略サイト」など、無害に見えるコンテンツに犯罪者が罠を仕掛けている場合もあります。これは興味をそそるような文言でクリックを誘い、その後に高額な料金を請求する詐欺です。
フィルタリングの具体的な方法
このようなトラブルを回避するためにも、フィルタリングをさっそく設定してみましょう。具体的な方法を3つ解説します。
スマートフォンのフィルタリング機能を利用する方法
iPhoneやAndroidには、フィルタリング機能が標準搭載されています。無料で操作も簡単なため、まずこちらから確認してみるとよいでしょう。
iPhoneの場合
iPhoneでは、「スクリーンタイム」からWebサイトへのアクセスを制限できます。設定方法は、下記のとおりです。
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- 1.「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」を選択
- 2.「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにし、「App Store、メディア、Web、およびゲーム」を選択
- 3.「Webコンテンツ」をタップし、「成人向けWebサイトを制限」を選択
特定のWebサイトへのアクセスを制限したい場合は、「成人向けWebサイトを制限」を選択したうえで、ブロックするWebサイトのURLを追加できます。
Androidの場合
Androidでは、Google検索の不適切な検索結果を制限する「セーフサーチ」や、保護者が子どものWeb閲覧を管理できる「Google Family Link」を利用できます。Google検索でセーフサーチを設定する手順は、以下のとおりです。
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- 1.Androidスマートフォンまたはタブレットで「Google」アプリを開く
- 2.画面右上のプロフィール写真またはイニシャルをタップし、「設定」→「セーフサーチ」を選択
- 3.「フィルタ」を選択し、不適切なコンテンツを含む検索結果をブロックする
なお、セーフサーチが適用されるのはGoogle検索の検索結果のみで、ほかの検索エンジンやWebサイト自体へのアクセスを制限する機能ではありません。
子どもが利用するChromeでWebサイトを制限したい場合は、Google Family Linkを利用できます。Family Linkでは、以下の手順でChromeの閲覧範囲を設定できます。
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- 1.保護者の端末で「Family Link」アプリを開き、子どもを選択
- 2.「管理」→「Google Chrome とウェブ」を選択
- 3.「すべてのサイトを許可する」「露骨な表現を含むサイトを可能な限りブロックする」「承認済みのサイトのみ許可する」から設定を選択
特定のWebサイトだけを許可・ブロックすることも可能です。子どもの年齢やインターネットの利用状況に応じて、適切な設定を選びましょう。
携帯電話各社のサービスを利用する方法
携帯電話各社が、さまざまなフィルタリングサービスを提供しています。
小学生、中学生、高校生別のフィルタリングができ、保護者の利用目的にあわせたカスタマイズが可能です。また、子どもが勝手にフィルタリングを解除しないよう、パスワードも設定できます。ただし、携帯会社によってサービスの内容には違いがあるため、利用状況にあわせて適切に設定しましょう。
- 主要携帯電話事業者のフィルタリングサービス案内ページ
- ■NTTドコモ
- フィルタリングサービス | NTTドコモ
- ■KDDI
- フィルタリングサービス | au
- ■ワイモバイル
- フィルタリングサービス(安心・安全サービス)| Y!mobile
フィルタリングアプリを利用する方法
フィルタリングアプリとは、携帯電話各社やセキュリティベンダーが提供しているフィルタリングソフトの1つです。iPhone、Androidのどちらでも利用できます。スマートフォンの機能や携帯キャリアのサービスよりも詳細な設定ができるため、カスタマイズ性を重視する場合におすすめです。例えば、ネット依存対策を目的として長時間の利用を制限したり、利用状況の確認ができる機能を搭載しています。
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今すぐフィルタリングをして安全にネットを利用しよう
子どもの安全のために保護者がネットリテラシーを高め、利用環境を整えることは必要不可欠です。スマートフォンの設定だけでなく、各携帯電話会社のサービスやアプリなど、さまざまな方法でフィルタリングを設定できます。スマートフォンやインターネット活用について親子で話し合い、双方納得のうえでフィルタリングを設定しましょう。


