フィルタリングソフトの導入メリット
企業のインターネット環境に、フィルタリングソフトを導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットを3つ紹介します。
- ・リスクの高いユーザーを検知して監視できる
- ・業務に関係のないサイトへのアクセスをブロックできる
- ・社内からのデータの不正なアップロードや書き込みを防げる
リスクの高いユーザーを検知して監視できる
フィルタリングソフトの導入により、マルウェアにアクセスしているユーザーを検知することが可能です。リスクが高いと診断すれば、担当者は隔離してクリーンアップを行い、システム全体に脅威が拡大することを防ぎます。
またそれ以降、リスクの高いソフトはインストールできないように設定可能なため、感染してから対策をとるといったイタチごっこのリスク回避法よりも、格段に安全性の高い環境を保持できます。
業務に関係のないサイトへのアクセスをブロックできる
社用のパソコンやスマートフォンを使った業務時間中の私的なWebサイトの利用を防ぐことが可能です。仕事の息抜きのつもりでショッピングサイトやブログ、掲示板などを見てしまい、それが常態化すれば、業務に支障が生じます。
そのため、フィルタリングソフトを使って、業務に関係のないサイトの閲覧をブロックすることで業務の生産性が向上します。業務上の情報収集のためにSNSを閲覧する必要がある場合は、一部のSNSの閲覧は許可するなど、柔軟な対応も可能です。
社内からのデータの不正なアップロードや書き込みを防げる
今やセキュリティ対策は外部からの攻撃に対する防御だけでは不十分です。Webフィルタリングソフトは、社員によるデータの不正流出や、外部のSNSや掲示板に内部情報を書き込むなどのトラブルを防げます。
具体的には、特定のキーワードやファイルの通信を監視しブロックするほか、SNSの閲覧を可能にしながら書き込みはできないようにする機能があります。
Webフィルタリングの概要や種類について知りたい方は、以下も参考にしてください。
フィルタリングソフト導入前にみられる課題
パソコンやシステムからの情報漏えいの多くは、インターネットを介したサイバー攻撃などのウイルス感染が原因です。フィルタリングソフトは、情報漏えいなどのリスクを起こす原因となる有害サイトの閲覧回避のために、大きな役割を果たします。不正アクセス対策に有効なフィルタリングソフトを導入していない企業は、さまざまな課題に直面する可能性があるでしょう。ここでは、多くの企業でみられる課題を3つ取り上げます。
- ・リスクの高いサイトへのアクセスに気づかない
- ・マルウェアソフトに感染したパソコンが複数あった
- ・社内からのデータのアップロードで情報漏えいが起こる
リスクの高いサイトへのアクセスに気づかない
個人のセキュリティに対する感覚や知識には差があり、リスクの高いサイトにアクセスしたり、個人情報を登録してしまったりするケースがあります。実際にサイトも巧妙化しており、ウイルスを感染させようと有名なサイトに似たデザインであったり、偽のキャンペーンの案内を行ったりすることで、一見して不正サイトとは分からずアクセスしてしまう人が増えています。
マルウェアソフトに感染したパソコンが複数あった
マルウェアソフトは、危険性が高いと知らずにインストールしてしまうことが多く、中にはいつインストールしたのか分からないというケースもあり、個人が注意するには限界があります。フィルタリングソフトを使って、感染させないこと、感染を広げないことが重要です。
社内からのデータのアップロードで情報漏えいが起こる
社員が悪意をもって機密情報を外部のサイトや自分のクラウドフォルダにアップロードを行い情報流出が起こる事件もあります。また、SNSや掲示板に、自社に不利益のある書き込みや不適切な書き込みが行われ、炎上するまで気づかないといったリスクも存在します。
このような課題が自社にもあるなと感じたら、フィルタリングソフトの導入を検討したほうがいいでしょう。
フィルタリングソフトの導入でリスクのないネットワーク環境を
情報漏えいは企業の信用を失墜させる大きな要因ですが、スキルの高いセキュリティ担当者を置くことができない企業も多いでしょう。フィルタリングソフトを導入していれば、トラブル要因を速やかに見つけられるほか、導入後は新たな脅威にさらされるリスクが大幅に軽減します。これにより信頼を失うリスクを回避できます。
トラブルを未然に防ぐためにも、フィルタリングソフトの導入を検討してみてはいかがでしょうか。