フィルタリングソフトの導入メリット
企業のインターネット環境に、フィルタリングソフトを導入するとどんなメリットがあるのでしょうか。3つのメリットをまとめます。
メリット1.リスクの高いユーザーを検知して監視できる
フィルタリングソフトの導入により、マルウェアにアクセスしているユーザーを検知することが可能となります。リスクが高いと診断すれば隔離してクリーンアップを行い、システム全体に脅威が拡大することを防ぎます。
またそれ以降、リスクの高いソフトのインストールはできないように設定できるため、感染してから対策をとるといったイタチごっこのリスク回避法より格段に安全性の高い環境を保持できます。
メリット2.業務に関係のないサイトへのアクセスをブロックし効率化できる
社用のパソコンやスマーフォンを使って、業務時間中の私的なウェブサイトの利用を防ぐことが可能です。仕事の息抜きのつもりでショッピングサイトやブログ、掲示板などを見てしまい、それが常態化すれば、業務に支障が生じます。
そのため、フィルタリングソフトを使って、業務に関係のないサイトの閲覧をブロックすることで効率化が可能です。業務上の情報収集のためにSNSを閲覧する必要がある場合は、一部のSNSの閲覧は許可するなど、柔軟な対応も可能です。
メリット3.社内からのデータの不正なアップロードや書き込みを防げる
今やセキュリティ対策は外部からの攻撃に対する防御だけでは不十分です。ウェブフィルタリングソフトは、社員が不正にデータを流出させたり、外部のSNSや掲示板に内部情報を書き込んでしまうトラブルを防ぐことが可能です。
具体的には、特定のキーワードやファイルの通信を監視しブロックしたり、SNSの閲覧を可能にしながら書き込みはできないようにする機能があります。
フィルタリングソフトとは?から知りたい方は以下も参考にしてください。
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2023.01.17
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フィルタリングソフト導入前にみられる課題
パソコンやシステムからの情報漏えいなどを起こす原因の多くはインターネットを介しています。フィルタリングソフトは、そのリスクを起こす原因のとなる有害サイトの閲覧回避ために大きな役割を果たします。このフィルタリングソフトを導入していない企業は、さまざまな課題に直面することとなります。
■課題1 リスクの高いサイトへのアクセスに気づかない
個人のセキュリティに対する感覚や知識には差があり、リスクの高いサイトにアクセスしてしまったり、個人情報を登録をしてしまうケースがあります。実際に、ウィルスを感染させようとするサイトも巧妙化しており、有名なサイトに似たデザインであったり、偽のキャンペーンの案内をするなど、一見して不正なサイトとは分からずアクセスしてしまう人が増えています。
■課題2 マルウェアソフトに感染したパソコンが複数あった
マルウェアソフトは、危険性が高いと知らずにインストールしてしまうことが多く、中にはいつインストールしたのか分からないというケースもあり、個人が注意するには限界があります。フィルタリングソフトを使って、感染させない、感染を広げないということが重要です。
■課題3 社内からのデータのアップロードで情報漏えいが起きる
社員が悪意をもって機密情報を外部のサイトや自分のクラウドフォルダにアップロードを行い情報流出が起きる事件もあります。また、SNSや掲示板に、自社に不利益のある書き込みや不適切な書き込みが行われ、炎上するまで気づかないといったリスクも存在します。
このような課題が自社にもあるなと感じたら、フィルタリングソフトの導入を検討したほうがいいでしょう。
フィルタリングソフトの導入でリスクのないネットワーク環境を
情報漏えいは企業の信用を失墜させる大きな要因ですが、スキルの高い担当者を置くことができない企業が多くあります。フィルタリングソフトを導入していれば、トラブル要因を速やかに見つけることができるほか、導入後は新たな脅威にさらされるリスクが大幅に軽減します。これにより信頼を失うリスクを回避できます。
未然にトラブルを防ぐためにもフィルタリングソフトの導入を検討してみてはいかがでしょうか。