フィルタリングソフトとは
フィルタリングソフトとは、安全なサイトと危険なサイトを自動で分類し、危険なサイトへのアクセスを制限するソフトウェアです。フィルタリングソフトを導入することで、セキュリティ対策を強化できます。また、インターネットを利用できる時間帯の制限や、業務と関係のないWebサイトへのアクセスを制限できるため、従業員の集中力UPにもつながるでしょう。
なお、フィルタリングソフトについては以下の記事で詳しく解説しているため、あわせて参考にしてください。
フィルタリングソフト選定における3つのポイント
自社に最適なフィルタリングソフトを選ぶためには、どのようなポイントを押さえるべきか見ていきましょう。
1.URLデータベースの精度は十分か
フィルタリングソフトでは、どのような脅威をブロックできるのかというデータベースの精度が重要になります。フィルタリングソフトは、基本的にソフトが保有するURLデータベースを参照し、ブロックするかどうか判断する仕組みになっています。
このデータベースの精度とセキュリティ強度は比例するため、自社が求める基準と比較して十分か確認しましょう。また、URLデータベースに新しい脅威が追加されているだけでなく、既存の脅威についても更新されているかも重要です。
どのようにデータベースを管理している確認すると良いでしょう。
2.柔軟なアクセス制限設定が可能か
フィルタリングソフトは、悪意があるサイトへのアクセスをブロックできるだけでなく、詳細なアクセス制限も行えます。しかし、そのアクセス制限の設定は製品によって異なるため、よく確認しなければなりません。
例えば、掲示板などの特定サイトへのアクセスを制限してしまえば、自社からの情報漏えいは防止できますが、そのサイトに自社のことがどのように書かれているかチェックすることもできなくなるでしょう。
そのため、「閲覧は許可し、書き込みは禁止する」といった設定ができるものを選ぶのもよいでしょう。
3.自社にあった提供形態と価格になっているか
フィルタリングソフトの提供形態には複数のタイプが存在します。主な提供形態は以下のとおりです。提供形態によって、費用や適した環境に違いがあるので、自社の規模と予算を考慮して検討してください。
- ■ソフトウェア型
- 自社でサーバを用意し、ソフトウェアをインストールしてフィルタリングサーバを構築します。サーバを用意して構築するための手間と費用がかかります。
- ■プロキシアプライアンス型
- プロキシアプライアンス型は、サーバとソフトウェアがすでに一体となった形式で販売されているものです。カスタマイズはできませんが、短期間での導入が可能です。
- ■UTM型
- Webフィルタリング以外にもファイアウォールなどのさまざまなセキュリティ機能を搭載しているアプライアンスです。総合的な脅威の対策を行いたい場合に良いでしょう。
- ■クラウド型
- クラウド事業者が提供しているWebフィルタリングサービスです。自社にサーバを構築しないため初期費用を抑えて短期間で導入できます。
フィルタリングソフトおすすめ5選
おすすめのフィルタリングソフトを紹介していきます。
i-FILTER
デジタルアーツ株式会社が提供する「i-FILTER」は、標的型攻撃の対策までを行えます。ホワイトリスト方式のDBを採用しており、安全が確認されたURLが登録されています。そのため、未知の脅威にも対策できることが特徴です。
InterSafe WebFilter
アルプスシステムインテグレーション株式会社が提供する「InterSafe WebFilter」は、高精度なWebフィルタリングです。不正サイトへのアクセスを制御するだけでなく、従業員による書き込みも制限できます。アクセスログを管理することで内部統制にも貢献します。
GUARDIANWALL WebFilter
キヤノンITソリューションズ株式会社が提供する「GUARDIANWALL WebFilter」は、高いWebサイトの網羅率を誇ります。不正な振る舞いを検知することで未知の脅威も自動でブロック可能。フィルタリングの設定は柔軟に行えるため、自社のルールに合わせて活用できます。
InterSafe CATS
アルプスシステムインテグレーション株式会社が提供する「InterSafe CATS」は、端末を管理できます。社内の端末だけでなく、ノートPCといった社外に持ち出しする端末も一元管理可能。クラウド上のサーバで設定も行うため、自社で設備投資を行う必要はありません。
情報セキュリティSDK CYREN
株式会社JSecurityが提供している「情報セキュリティSDK CYREN」は、高い正確性を誇ります。グローバルに対応した規模が大きいデータベースであり、情報が常に更新されています。予測検知機能を搭載しており、未知の脅威にも対応できます。
自社に最適なフィルタリングソフトの導入を!
Webフィルタリングツールを検討する際には、どのような特徴の製品かよく確認しましょう。
その際には、URLのデータベースの精度やアクセス制限の設定を柔軟に行えるかどうかがポイントです。また、さまざまな提供形態があるため自社の規模や予算を考慮して選ぶことも大切です。
自社に最適なフィルタリングソフトを導入して、セキュリティ強度を高めましょう。