IDaaSの市場規模は?
IDaaSは、複数のクラウドサービスのIDと認証を、クラウド上でまとめて管理する仕組みです。調査会社のITRによると、国内のIDaaS市場は2024年度に303億5,000万円で、前年度比23.9%増でした。2025年度も2桁増を維持するとみられ、2024〜2029年度の年平均成長率(CAGR)は9.5%と予測されています。
ITトレンドには、IDaaSとして5製品が掲載され、提供企業も5社です。そのうちITトレンドから資料請求できるのは2製品で、残る3製品は情報のみの掲載です。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、IDaaSの動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なIDaaS
まずは、ITトレンドに掲載されているIDaaSを紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のIDaaSは認証やログインの管理を中心とする製品が5製品中3製品を占めます。資料請求ランキングの1位は多要素認証を備えたSoliton OneGate、2位は人事データと連動するSmartHRです。認証を担う製品に加え、人事や端末の管理と組み合わせた製品が並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている5製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| Soliton OneGate | 株式会社ソリトンシステムズ | できる(1位) | 多要素認証と、端末にデータを残さないDLPを今の業務システムに適用できる。 |
| SmartHR | 株式会社SmartHR | できる(2位) | 外部サービスのアカウント管理とSSOを、最新の人事データと連動して行える。 |
| ID Entrance | キヤノンITソリューションズ株式会社 | 情報のみ掲載 | クラウドサービスのIDを統合管理し、SSOや多要素認証、アクセス制御を提供。 |
| DWPプラットフォーム | 株式会社インターネットイニシアティブ | 情報のみ掲載 | 不正ログイン対策とSSOで、ハイブリッドワークでのID管理の課題に対応。 |
| JumpCloud | 株式会社アクト | 情報のみ掲載 | ID管理とデバイス管理(MDM)を統合し、ユーザーIDと端末を一元管理できる。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているIDaaSは、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のIDaaS市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている5製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.SSOと多要素認証が共通の機能
掲載5製品のうち4製品は、製品ページでシングルサインオン(SSO)を掲げています。多要素認証を掲げる製品も3製品あり、Soliton OneGate、ID Entrance、JumpCloudです。複数のクラウドサービスへのログインを、安全にまとめる機能が共通の土台となっています。
2.人事データや端末の管理と組み合わせる製品も
ID管理だけでなく、ほかの仕組みと組み合わせた製品もあります。SmartHRは人事データと連動してアカウントの対応漏れを防ぎ、JumpCloudはPCなどの端末もあわせて管理します。Soliton OneGateは、データレス型DLPやネットワーク認証の統合を掲げています。IDをどの業務と結びつけて管理するかで、製品の性格が分かれていることがうかがえます。
3.資料請求できるのは2製品、レビューはまだない
ITトレンドから資料請求できるのは、Soliton OneGateとSmartHRの2製品です。5製品の提供企業はすべて異なり、レビューはまだ投稿されていません。導入後の評価を比べられる段階にはなく、製品ページの内容から候補を見比べる段階といえそうです。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■クラウドサービスへのログインを、SSOや多要素認証でまとめて管理したい企業
- ID Entrance / DWPプラットフォーム / Soliton OneGate
- ■人事データと連動して、アカウントの作成・削除を管理したい企業
- SmartHR
- ■社員のIDとPCなどの端末を、まとめて管理したい企業
- JumpCloud
同じIDaaSでも、認証の管理に絞る製品と、人事や端末の管理まで担う製品では役割が違います。どのサービスのIDを、何と連動して管理したいかを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●資料請求ランキングに入るのは2製品で、レビューはまだ投稿されていない
- ●人事労務や端末管理とあわせて提供する製品もあるため、ID管理の機能だけで単純に比べない
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、連携したいクラウドサービスや、今使っている人事・端末管理の仕組みに合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うIDaaSを比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、IDaaSの市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の業務に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、IDaaSをタイプ別に比較し、選び方も紹介しています。あわせてご覧ください。

