ジョブ処理、自社ではどうやってる?
コンピュータで行う1つの業務に対して、プログラムやバッチの処理といったジョブの量がどれくらいになるかわかりますか?これらのジョブは、通常数百から数万はあると言われます。さらにジョブは、数が多いだけではなく、煩雑な作業を必要とします。人間がこれらのジョブを手動で行うとなると、時間がかかる上にミスも発生します。
こういったジョブの中には、サーバのメンテナンス管理など、業務中に行うと業務が止まってしまうものがあります。こういった業務は営業時間外の夜間に行うことが多く、管理者が夜勤をしなければならず、負担が大きくなる場合があります。
ジョブ管理の機能はなに?
毎日同じようなジョブのために、管理者の業務の時間の大部分を使うことは珍しい話ではありません。こういったジョブを管理し、管理者の負担を減らすことができるものが、ジョブ管理システムです。ジョブ管理システムの基本機能は主に以下の2つです。
機能1 ジョブの整理・実行
ジョブ管理システムの根幹となる機能が、ジョブの整理・実行機能です。
毎日大量にあるジョブには、売上の日次処理など同じようなジョブがたくさんあるでしょう。しかし、ジョブがきちんと整理されていないことで、これらのジョブをまとめることができませんでした。
ジョブ管理システムは、まずジョブの整理を行います。具体的には、ジョブの見える化を行い、どのようなジョブをどの順番で行うのか、目で見てわかるようにします。それによって、重複するジョブをなくし、同じようなジョブの一体化へとつなげることができます。
また、ジョブ管理システムは、ジョブをいつ(日時)やるかを決めることができるスケジューリング機能をもっているので、毎日行っている日次処理のような業務を毎日夜中に行うように設定することもできます。
機能2 ジョブのログ保存・監視
ジョブ管理システムは、ジョブのログを監視し、ジョブの実行状態のログ履歴を保存する機能がついています。
ジョブの実行中に、ジョブが予定の時間通り終わらないといったことやジョブの実行に失敗するなどの異常を検知すると、管理者に通知が飛ぶように設定されています。通知の方法は、自動音声通知やメール通知がなされるような機能になっています。
ジョブ管理システムによるメリット
次に、ジョブ管理システムの基本機能を利用したメリットをご紹介します。
メリット1 管理者が楽になる
ジョブ管理システムの最大のメリットが、管理者の工数を大幅に減らせることです。ジョブ管理システムは、ジョブを自動で実行するようになるので、ジョブの実行業務がなくなる上に、ジョブの見える化によって、不必要なジョブの洗い出しや、ジョブの整理ができます。それによって、ジョブを手間なく効率的に行えるようになるでしょう。
メリット2 人為的ミスがなくなる
ジョブは、数が多い上に煩雑なものもあるために人為的なミスがどうしても発生してしまうものです。しかし、ジョブ管理システムは、ジョブをシステムが管理するので人為的なミスがなくなります。
メリット3 誰でもできる
ジョブは、数が多く、煩雑なために、基本的には経験者・熟練者しかジョブを実行できません。近年では、仮想化やクラウドの活用によって、ジョブはさらに複雑化しています。ジョブ管理は、ジョブを見える化し、整理した上で機械が実行してくれるので、初心者でもできるようになります。
まとめ
先にも述べましたが、現代社会では、ジョブは複雑化する一方でしょう。そこでジョブ管理システムを利用することで、ジョブによって業務時間を圧迫されることがなくなります。ジョブが増えてきていると感じたら、一度ジョブ管理システムを検討してみてもよいでしょう。